ファクターのハイエンドクライミングバイク「O2」に、マイナーアップデートが加わった新型の「O2 VAM」が発表された。カーボンレイアップを改良することで重量剛性比を高め、登坂性能をさらに進化させたハイパフォーマンスな1台に仕上がる。



ファクター O2 VAM(ディスクブレーキ)ファクター O2 VAM(ディスクブレーキ) (c)トライスポーツ
ファクターのO2と言えば、ワールドチームのアージェードゥーゼールも使用していた実績を持つ軽量オールラウンドバイクだ。エアロロードのONEと並んでファクターのメインラインアップを担うモデルで、”酸素”というモデル名の通り軽い重量による優れたクライミング性能が特徴の1台に仕上がる。

そんなO2の登場から3年、マイナーアップデートを加えた新型の「O2 VAM」が発表された。VAMとはイタリア語で平均上昇速度を意味する”Velocita Ascensionale Media”の頭文字を取ったもの。フレーム形状に大きな変更は無いが、細部にアップデートを加えることでさらなる走行性能の強化や、使い勝手の良い設計を取り入れている。

スマートなケーブルルーティングへとアップデートスマートなケーブルルーティングへとアップデート (c)トライスポーツカーボンの質感が美しいUDカーボンフィニッシュにレッドでロゴが入るデザインカーボンの質感が美しいUDカーボンフィニッシュにレッドでロゴが入るデザイン (c)トライスポーツ

BB周りの造形やカーボンレイアップを改良しパワー伝達性を向上させたBB周りの造形やカーボンレイアップを改良しパワー伝達性を向上させた (c)トライスポーツインテグレーテッドデザインのヘッドカバーを採用するインテグレーテッドデザインのヘッドカバーを採用する (c)トライスポーツ

パフォーマンス改善のために重視したのは、従来モデルから変わらず優れた軽量性と重量剛性比。剛性やライドクオリティを落とさないように注意しつつ、最低限の素材量に収まるチューブデザインを模索。もちろんカーボン素材の再選定やレイアップの調整も加え性能強化を図っている。また、滑らかなモノコック成形や素材の性能を活かしきるためのモールディング技術にもアップデートを加えている。

パワー伝達に重要なBB周りの造形やカーボンレイアップには特に気を使っており、フレームサイズごとに細かく調整することで剛性バランスが破綻しないよう工夫されている。タイヤクリアランスも最大30mm幅まで対応するよう改良された。

タイヤクリアランスは最大30mm幅まで対応タイヤクリアランスは最大30mm幅まで対応 (c)トライスポーツ細身のフォークやシンプルなフレームワークで重量を削減している細身のフォークやシンプルなフレームワークで重量を削減している (c)トライスポーツ

よりスマートなルックスとスムーズなワイヤー引きを実現するようケーブルルーティングも変更された他、リムブレーキモデルはブレーキキャリパーがダイレクトマウント対応になった。ヘッドチューブ上部のトップカバーもインテグレーテッドデザインが採用され、今まで以上にスッキリとした見た目を獲得している。

リム/ディスクブレーキの両モデルで展開され、いずれも機械式と電動式のコンポーネントに対応。余計な重量増をなくすため、フレームの表面はカーボンの質感が美しいUDカーボンフィニッシュとされている。ブラックインク製のステム一体型ハンドルバー&シートポスト、セラミックスピードのヘッドセットとBBが付属したフレームセットで価格は59万円(税抜)だ。

ファクター O2 VAM(リムブレーキ)ファクター O2 VAM(リムブレーキ) (c)トライスポーツ


ファクター O2 VAM
フレームセット価格:590,000円(税抜)
付属品:フォーク、Black incステム一体型ハンドル、Black incシートポスト、CeramicSpeedヘッドセット、CeramicSpeed BB

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