1月12日、オーストラリアのアデレードでEFエデュケーションファーストのチームキットが発表。ラファのポップアップストアで行われたプレゼンテーションにはツアー・ダウンアンダーの出場選手たちが登場した。ウェアスポンサーのラファは情報発信の役目も担っていく。



ポップアップストアに隣接したスペースで行われたプレゼンテーションポップアップストアに隣接したスペースで行われたプレゼンテーション photo:Kei Tsuji
チームカラーのキャノンデール・システムシックスが初登場チームカラーのキャノンデール・システムシックスが初登場 photo:Kei Tsujiリアディレイラーのエンドまでチームカラーリアディレイラーのエンドまでチームカラー photo:Kei Tsuji

例年同様、ツアー・ダウンアンダーの開催地アデレードにラファのポップアップストアが開店(店舗住所:12 Cannon St, Adelaide)。1月12日から20日までの期間限定でオープンした店に隣接したスペースで、ラファとEFエデュケーションファーストのチームキット発表会が開催された。

見上げると青空が広がる開放的なスペースには、ピンクのチームカラーにラッピングされたジャガーが置かれ(ヨーロッパではシュコダに乗る)、そのキャリアにはキャノンデールのシステムシックスとスーパーシックスが。ピンクのウェルカムドリンクを手に、真新しいチームキットに身を包んだダウンアンダー出場選手たちが登場した。

ラファとEFエデュケーションファーストのチームキット発表会ラファとEFエデュケーションファーストのチームキット発表会 photo:Kei Tsuji
引き続きキャノンデールに乗るEFエデュケーションファースト引き続きキャノンデールに乗るEFエデュケーションファースト photo:Kei Tsuji油膜のようなグラデーションカラーが特徴のチームキット油膜のようなグラデーションカラーが特徴のチームキット photo:Kei Tsuji
駆けつけたラファのサイモン・モットラムCEO駆けつけたラファのサイモン・モットラムCEO photo:Kei Tsuji
ダウンアンダー出場選手がプレゼンテーションに登場ダウンアンダー出場選手がプレゼンテーションに登場 photo:Kei Tsuji
プレゼンテーションはラファの創業者でCEOのサイモン・モットラムによる「このスポーツを変えるために戻ってきた」という挨拶で始まった。2013年から4年間チームスカイのスポンサーを務めたラファが、2年間の空白を経てUCIワールドチームのスポンサーに復帰する。

「レースで勝利を重ねて、何度もフィニッシュラインでラファのロゴが掲げられても、新しいファンを獲得するには十分な魅力があるとは言えなかった。チームスカイと離れてからの2年間、ラファはこのスポーツについて徹底的にリサーチ。多くの業界関係者へのインタビューを経て、ロードレースが直面している問題や機会について考察するレポートを作成しました。かっこいいジャージを作るだけなら簡単ですが、人々がこのスポーツに対する印象を変えて、新しいファンを獲得するのは簡単なことじゃありません」とモットラムCEOはプロトン復帰の経緯を説明する。事実、グランツール連勝中のチームスカイがスポンサー探しを強いられ、シーズン最多勝のクイックステップもスポンサー探しに難航するなど、勝利数=成功と言えない状況が続く。

「これは今までにない冒険の始まり。その目的を一言で表すならば、このスポーツの素晴らしさを伝え、よりエキサイティングで魅力的なレースを演出し、より多くのファンを獲得してこのスポーツの価値を高めること」。そのモットラムCEOの言葉を実現するために、EFエデュケーションファーストはロードレースだけでなく、その他のジャンルにも挑戦するという。具体的には、多くの参加者を集めるアメリカの『ダーティカンザ』や『レッドヴィル100』、イギリスの『スリーピークス・チャレンジ』、台湾の『台湾KOMチャレンジ』などに出場する。新しくチームに加わったラクラン・モートン(オーストラリア)はトップレースに出場しながら、上記の人気イベントにも積極的に挑む。

胸元と背中に大きくのEFのロゴが入る胸元と背中に大きくのEFのロゴが入る photo:Kei Tsuji
ミッチェル・ドッカー(オーストラリア、EFエデュケーションファースト)ミッチェル・ドッカー(オーストラリア、EFエデュケーションファースト) photo:Kei Tsujiチームキットのビブショーツは紺色チームキットのビブショーツは紺色 photo:Kei Tsuji
プレゼンテーションに登場したEFエデュケーションファーストの選手たちプレゼンテーションに登場したEFエデュケーションファーストの選手たち photo:Kei Tsuji
さらにラファは『EFゴーンレーシング』という映像シリーズを立ち上げ(→ラファYoutubeチャンネル)、読み物とともにチームの内側から選手のキャラクターに深く迫っていく。単なるウェアスポンサーではなく、ラファは踏み込んだコンテンツの発信に努めていく構えだ。

ダウンアンダーでエースを担うのは、2016年大会総合5位のマイケル・ウッズ(カナダ)。2018年にリエージュ〜バストーニュ〜リエージュで2位、ブエルタ・ア・エスパーニャでステージ優勝という成績を残している32歳は「昨年は息子が死産して、ブエルタではキャリアで最高の勝利であるステージ優勝、世界選手権で3位。自分にとってとても特別なシーズンだった。数日前に電話してきたリッチー・ポートに『君を警戒している』と言われたし、プレッシャーを感じるけど今から楽しみで仕方がない」と語る。

「ロードレースというスポーツを変える」。そう繰り返すロードレースの熱狂的なファンであるモットラムCEOの前でEFエデュケーションファーストの挑戦が始まる。

総合成績が期待されるマイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト)総合成績が期待されるマイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト) photo:Kei Tsuji
単なるウェアサプライヤーとしてだけでなく、ロードレースの魅力を伝えるための情報発信の役目も担うラファ単なるウェアサプライヤーとしてだけでなく、ロードレースの魅力を伝えるための情報発信の役目も担うラファ photo:Kei Tsuji
日本へのプレゼント用ジャージにサイン(シクロワイアード分も!)日本へのプレゼント用ジャージにサイン(シクロワイアード分も!) photo:Kei Tsuji

text:Kei Tsuji

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