本日アメリカでCXワールドカップ開幕　国内外シーズン主要レースをプレビュー

本日（日本時間24日早朝）アメリカでワールドカップ第1戦が開幕し、本格的なシクロクロスシーズン到来の鐘が鳴らされる。国内外の主要レースをピックアップして紹介します。

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今シーズンの世界選手権開催地となるデンマークのボーゲンセ photo:CorVos
シクロクロスにおける三大シリーズと言えばUCIワールドカップとスーパープレスティージュ、そしてDVVフェルゼクリンゲン・トロフェー（元Bpost Bankトロフェー）だ。それぞれシーズン7〜8戦開催され、年間ランキングが争われる。

スーパープレスティージュは1982-1983年シーズンに初開催されたシクロクロスシリーズ戦で、1993-1994年シーズンに始動したUCIワールドカップよりも歴史は古い。三大シリーズと世界選手権を同年に制覇することを「グランドスラム」と呼び、昨シーズン引退したスヴェン・ネイス（ベルギー）が2005年に達成。2016年には現世界王者のワウト・ファンアールト（ベルギー）が達成。昨シーズンはマチュー・ファンデルポール（オランダ、コレンドン・サーカス）が30勝以上を挙げ三大シリーズ全てで総合優勝したものの、世界選手権だけは手が届かなかった。

今シーズンの世界選手権開催地はデンマークのボーゲンセ。2019年2月2日（土）、3日（日）の2日間開催で、昨シーズン同地で開催されたワールドカップ第4戦ではファンデルポールが圧勝を飾っている。

ラファスーパークロス野辺山の2日目（日曜日）が日本初のクラス1レースに photo:Kei Tsuji全日本選手権の舞台はマキノ高原 photo:Kei Tsuji


既報の通り、国内のUCIレースは東北CXシリーズの蔵王ラウンドがUCIレース化したことと、宇都宮シクロクロスが土曜日と日曜日の2日間UCIレース化したことで合計9戦に。2日間の日程で開催されるラファスーパークロス野辺山の2日目（日曜日）が日本初のクラス1レースに昇格したことで、オーストラリアや北米などからより多くの選手が参加することが予想されている。全日本選手権は久しぶりに西日本へと場所を移し、12月9日（日）にマキノ高原で行われる。

ヨーロッパや北米では既にUCIレースカレンダーが動き出しており、本日9月23日（日）にはアメリカ・ウィスコンシン州ウォータールーのトレック本社にてワールドカップ第1戦が、翌週29日（日）にはアイオワ州で第2戦が開催され、本格的なシーズン到来の鐘が鳴らされる。なお第1戦は男子ではなくエリート女子レースが最終種目だ。

ワールドカップ前日に無地アルカンシエルとニューバイクを披露したワウト・ファンアールト（ベルギー） photo:CorVos
元女子世界王者のマリアンヌ・フォス（オランダ、ワオディールス）ら photo:CorVosワウト・ファンアールト（ベルギー）と、元チームメイトのティム・メルリエ（ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン）が並んで試走 photo:CorVos


移籍問題が泥沼化している現世界王者ワウト・ファンアールト（ベルギー）は土曜日の試走時に、自身のイニシャル「WVA」のみを入れた無地アルカンシエルを披露した。バイクは2シーズン使用したフェルトからスティーヴンスに変更。なお元所属先のヴェランダスヴィレムス・クレランはチーム離脱を表明したファンアールトに対して契約違反で訴訟を起こしている。

なおMTBシーズンを過ごしたファンデルポールはアメリカ2連戦を欠場。ワールドカップは昨年に引き続きUCIの公式Youtubeチャンネルで中継が予定されている。第1戦の男子エリートレースは日本時間24日（月）の午前3時から、女子レースは午前5時15分からの予定だ。