ミャンマーでアジア選手権が開幕。初日のチームタイムトライアルで日本チームが金メダルを獲得し、女子ジュニア個人タイムトライアルで石上夢乃(横浜創学館高校)が2位銀メダルを獲得した。



金メダルを獲得した男子チームタイムトライアル金メダルを獲得した男子チームタイムトライアル photo:Kenji NAKAMURA/JCF
男子チームタイムトライアル 金メダルを獲得したメンバー男子チームタイムトライアル 金メダルを獲得したメンバー photo:Kenji NAKAMURA/JCF
ヤンゴンに代わって2006年からミャンマーの首都となったネピドーで開催されている第38回アジア選手権。初日は朝8時からチームタイムトライアルが、10時30分から男子ジュニアの個人タイムトライアルが、そして13じからは女子ジュニアの個人タイムトライアルが行われた。

新城幸也(バーレーン・メリダ)、別府史之(トレック・セガフレード)、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、山本大喜(鹿屋体育大学)、松田祥位(岐岐阜第一高校)、そして畑中勇介(チーム右京)という布陣で挑んだ距離70kmに及ぶチームタイムトライアルで、日本チームはイランを26秒引き離して幸先良い金メダルを獲得した。

続いた男子ジュニア個人タイムトライアルで、山本哲央(韮崎高校)は5位に入り、女子ジュニア個人タイムトライアルで石上夢乃(横浜創学館高校)が2位銀メダルを獲得している。

女子ジュニア個人タイムトライアル スタートする石上夢乃(神奈川、横浜創学館高校)女子ジュニア個人タイムトライアル スタートする石上夢乃(神奈川、横浜創学館高校) photo:Kenji NAKAMURA/JCF男子ジュニア個人タイムトライアル  5位に入った山本哲央(韮崎高校)男子ジュニア個人タイムトライアル  5位に入った山本哲央(韮崎高校) photo:Kenji NAKAMURA/JCF

女子ジュニア個人タイムトライアル 2位銀メダルを獲得した石上夢乃(横浜創学館高校)女子ジュニア個人タイムトライアル 2位銀メダルを獲得した石上夢乃(横浜創学館高校) photo:Kenji NAKAMURA/JCF
新城幸也(バーレーン・メリダ)のコメント

「うれしいです。U23の選手や高校生と若いメンバーと一緒にこの成績を出せたことは日本にとって、大きな意味のある1勝だと思う。この後もそれぞれの個人種目があるので、若手選手たちも良い自信につながると思うし、自分も個人ロードレースに向けて勢いが付きました。12日(個人ロードレース開催日)まで調子を崩さないように過ごします。交通規制の点など、大会運営側の課題はたくさんあると思うが、初めての開催国なので、今後改善していき、大きなスポーツイベントに発展していけるようになってほしい」

山本大喜(鹿屋体育大学)のコメント

前半から別府さん、新城さんが長く牽いてくれたこともあり、アップダウン区間までしっかり足を残すことができました。そしてアップダウンが終わってからは少し長めに牽くようにしました。しかしラスト15kmあたりで急激にキツくなり、集団と20mほど間が 開いてしまい、正直終わったと思いましたが、なんとか全力でもがき追い付くことができました。ラスト2kmになってからローテーションに入り、ラスト500mになって気が付くと 4人になっており、これ以上脱落してはいけないと思い全力で踏みましたが、少し遅れてゴールしてしまいました。直後はキツすぎて何も考えることができませんでしたが、アナウンスで日本チームが一番と聞いて、疲れも吹き飛ぶくらい嬉しく、みんなと抱き合いました。本当に チームメイトには感謝しかありません。
男子チームタイムトライアル(70km)
1位 日本(新城、別府、小野寺玲、山本大、松田、畑中) 1:23:15.556
2位 イラン 1:23:41.705
3位 ホンコンチャイナ 1:24:14.020
男子ジュニア個人タイムトライアル(22km)
1位 ダニエル・ポリンスキー(カザフスタン) 29:21.246
2位 チュウ・ツン・ワァイ(香港) 29:54.554
3位 フェン・メェン・ギナ(ベトナム) 30:32.038
5位 山本哲央(山梨、韮崎高校) 31:01.254
女子ジュニア個人タイムトライアル(11km)
1位 マリーナ・キルノーサヴァ(カザフスタン) 15:42.238
2位 石上 夢乃(神奈川、横浜創学館高校) 16:14.125
3位 リー・ジィー・ウェン(香港) 16:14.266
text:So.Isobe
photo:Kenji NAKAMURA/JCF