ジロ・デ・イタリア開幕が100日後に迫った2009年1月28日、主催団体RCSスポルトがジロ招待20チームを発表した。100年記念大会の出場権を獲得したのはプロツアー14チームと、プロコンチネンタル6チーム。フジ・セルヴェットや、宮澤崇史と井上和郎が所属するアミーカ・チップスは出場権を逃した。

ジロ・デ・イタリア2009コース全体図ジロ・デ・イタリア2009コース全体図 イタリアのガゼッタ紙が伝えたところによると、1月28日、主催団体RCSスポルトがジロ第92回大会の招待チームを発表した。出場権を獲得したのは20チームで、内訳はプロツアー14チームとプロコンチネンタル6チーム。プロツアー18チームのうち、自主的に出場を辞退する意向を示していたコフィディス、エウスカルテル、フランセーズデジューの3チームと、フジ・セルヴェットの計4チームは招待されなかった。

スペイン登録のフジ・セルヴェットは、昨年までのサウニエルドゥバル(シーズン後半はスコット・アメリカンビーフ)の後継チーム。昨年のジロではリッコ(イタリア)が総合2位に入る活躍を見せたが、7月のツール・ド・フランスでリッコとピエポリ(イタリア)のドーピング違反が発覚。一連の騒動が今回のチーム選考に影響を及ぼしたと思われる。なお、ジロと同じRCSスポルト主催のティレーノ〜アドリアティコとミラノ〜サンレモの出場権も与えられていない。

プロコンチネンタル登録のチームは、アックア・エ・サポーネ(ガルゼッリ)、ISD(ヴィスコンティ)、LPRブレークス(ディルーカ、ペタッキ)、ディキジョヴァンニ(シモーニ)、サーヴェロ・テストチーム(サストレ)、シャコベオ・ガリシア(モスケラ)の6チームが出場権を獲得した。その一方でバルロワールド、CSFグループ・ナヴィガーレ、チェラミカ・フラミニアなどのジロ常連チームや、宮澤崇史と井上和郎が所属するアミーカ・チップスは選考から外れている。

今回の発表は最終決定ではなく、あくまで「一次選考」。ジロの最大出場枠は22チーム(1チーム9名ずつ)であり、残る2つの「イス」をどのチームが勝ち取るのかに注目が集まる。ジロ100周年記念大会は5月9日にスタートする。

出場チームリスト(☆はプロコンチネンタル登録)
アックア・エ・サポーネ☆
アージェードゥーゼル
アスタナ
Bboxブイグテレコム
ケースデパーニュ
サーヴェロ・テストチーム☆
ガーミン・スリップストリーム
ISD☆
ランプレNGC
リクイガス
LPRブレークス☆
クイックステップ
ラボバンク
サイレンス・ロット
ディキジョヴァンニ☆
チームコロンビア・ハイロード
チームカチューシャ
チームミルラム
チームサクソバンク
シャコベオ・ガリシア☆