国内チームに続いてオリオンスクエアのステージに上がったのは7つの海外チーム。最後に登場したトレック・セガフレードのアルベルト・コンタドール(スペイン)がステージに上がると会場は熱狂に包まれた。


観客が詰めかけたオリオンスクエア観客が詰めかけたオリオンスクエア


アタッキチームグスト

今年も出場するアタッキ・チームグスト今年も出場するアタッキ・チームグスト photo:Makoto.AYANO
マスコットのアタ吉の頭がぽろりと取れるハプニングもマスコットのアタ吉の頭がぽろりと取れるハプニングも photo:Makoto.AYANO
ジャパンカップではお馴染みの存在となった台湾のアタッキチームグスト。メンバーはオーストラリア人2名と台湾人2名の合計4名で、数の上では不利な状況だが、エースを担うベンジャミン・ヒル(オーストラリア)は4月のツール・ド・栃木(UCI2.2)で総合優勝を果たした実力者。2016年のツアー・オブ・タイランドでも総合優勝を果たしているオールラウンダーがビッグチームに挑む。なお、ステージを去る際にキャラクターの「アタ吉」が転倒して頭部が外れるという大惨事が発生したものの、優秀なMCの配慮によって何も起こらなかったことに。



ノボ ノルディスク

1型糖尿病患者選手で構成されたノボ ノルディスク1型糖尿病患者選手で構成されたノボ ノルディスク photo:Makoto.AYANO
こちらもジャパンカップ常連のノボ ノルディスク。1型糖尿病患者だけで構成された特殊なチームだが、国内外で幅広い活躍を見せている。2015年大会25位のシャルル・プラネ(フランス)やダビ・ロサノ(スペイン)らを中心に4年連続出場のジャパンカップに挑む。



NIPPOヴィーニファンティーニ

NIPPOヴィーニファンティーニNIPPOヴィーニファンティーニ photo:Makoto.AYANO
2005年と2008年のジャパンカップ覇者で、これが11回目の来日となるダミアーノ・クネゴ(イタリア)擁するNIPPOヴィーニファンティーニ。36歳になった「ピッコロプリンチペ」は「チームには強いメンバーが揃っているし、この雨が味方になればいい」とコメント。なお、小林海はクリテリウムのみの出場で、日曜日のロードレースにはイヴァン・サンタロミータ(イタリア)が出場する。かつてクイックステップやリクイガス、BMCレーシングに所属していたサンタロミータと、直前のイタリアレース連戦で安定した成績を残したマルコ・カノラ(イタリア)が戦略のカギを握る。



キャノンデール・ドラパック

前年度覇者ダヴィデ・ヴィレッラ擁するキャノンデール・ドラパック前年度覇者ダヴィデ・ヴィレッラ擁するキャノンデール・ドラパック photo:Makoto.AYANO
昨年覇者ダヴィデ・ヴィレッラ(キャノンデール・ドラパック)昨年覇者ダヴィデ・ヴィレッラ(キャノンデール・ドラパック) photo:Makoto.AYANO
ディフェンディングチャンピオンのダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア)擁するキャノンデール・ドラパック。ブエルタ・ア・エスパーニャで山岳賞を獲得し、2週間前のイル・ロンバルディアで15位に入っているヴィレッラ(来季アスタナに移籍)がもちろんチームリーダーで、登坂力のあるダヴィデ・フォルモロ(イタリア)やアレックス・ハウズ(アメリカ)らも揃う。「雨が降っても条件はみんな一緒なので、作戦は変わらない」とヴィレッラ。おそらく出場チームの中で最も高い戦力を有しており、大会連覇に向けて準備はできている様子だ。



BMCレーシング

ステージ裏に控えるBMCレーシングステージ裏に控えるBMCレーシング
BMCレーシングBMCレーシング photo:Makoto.AYANO
7月のツール・ド・フランスでの落車リタイア以降、久々のレース出場となるリッチー・ポート(オーストラリア)を先頭にBMCレーシングが登場。オーストラリアのハイシーズンである1月に向けてコンディショニングを開始したばかりのポートは(雨に見舞われた)2013年以来2度目のジャパンカップ出場。体重も絞り込んでいない状態であり、エースはこのジャパンカップが現役最終戦となるマルティン・エルミガー(スイス)となる見通し。育成チームからスタジエール(研修生)として加わった20歳のブラム・ヴェルテン(オランダ)がクリテリウムで勝利を狙う。



ロットNLユンボ

ジャパンカップ初出場となるロットNLユンボジャパンカップ初出場となるロットNLユンボ photo:Makoto.AYANO
オランダのロットNLユンボはジロ・デ・イタリアでこれまでステージ2勝しているエンリコ・バッタリーン(イタリア)を中心に据えた布陣。「体調はいいけど雨が降るとタフなレースになる」とバッタリーン。登れるスプリンターとして知られるフアンホセ・ロバト(スペイン)や、クリテリウム・デュ・ドーフィネでステージ優勝して山岳賞を獲得したクーン・ボウマン(オランダ)も揃っており、初出場ながらクリテリウムとロードレースで勝利を狙えるメンバーだ。


トレック・セガフレード

出番を待つアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)出番を待つアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード) 大声援に応えるアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)大声援に応えるアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)
トレック・セガフレードトレック・セガフレード photo:Makoto.AYANO
ひときわ大きな声援を受けたのが最後に登場したトレック・セガフレード。現役引退後、久々にレースに出場することになるアルベルト・コンタドール(スペイン)が登場すると会場が大歓声に包まれるとともに、無数のスペイン国旗が翻った。クリテリウムで大会3連覇を狙うのは、スペシャルバイクに乗り、ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー)らのアシストを受ける別府史之。ヤロスラフ・ポポヴィッチ監督は「まずはフミのクリテリウム3連覇を狙う」と意気込む。

長いキャリアの中で幾度となくそうしてきたように、「ブエノ」と開口一番言って話し始めたのはコンタドール。「日本に着いた1分後からファンに温かく迎えてもらった。これが最後の来日にならないことを願っている。これほど多くのスペイン国旗を日本で見るとは思っていなかったし、地元スペインに帰ってきた気分」と想像以上の歓迎に驚いた様子だった。

コンタドールの投げるプレゼントに群がる観客たちコンタドールの投げるプレゼントに群がる観客たち photo:Makoto.AYANO

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