再び集団スプリントに持ち込まれたツアー・オブ・ターキー第2ステージ。トレック・セガフレードに主導権を奪われながらも抜群の加速力で先頭に立ったリーダージャージのサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)が連勝を飾った。


トルコ南部の海岸線を走るトルコ南部の海岸線を走る photo:TDWsport
ツアー・オブ・ターキーは引き続きトルコ南部の海岸線を西に向かう。第2ステージはクムリカから風光明媚な海岸線や内陸の山岳地帯を経てフェトヒイェに至る205km。獲得標高差は2,000mを超えるが、再びスプリンター向きのコースが用意された。

ミルコ・マエストリ(イタリア、バルディアーニCSF)とムリーロ・アフォンソ(ブラジル、ソールブラジル)、オヌール・バルカン(トルコ、トルコナショナルチーム)による3名逃げがレース序盤に形成されるとメイン集団はスローダウン。この日は全般的にゆったりとした展開を見せたため、33.969km/hというスローな平均スピードを記録している(初日の平均スピードは44.653km/h)。

直前のイル・ロンバルディアで10位に入ったセルゲイ・チェルネトスキー(ロシア、アスタナ)は落車による脳震盪の影響でリタイアを余儀なくされている。トレック・セガフレード、ボーラ・ハンスグローエ、アスタナ、ガスプロム・ルスヴェロが先頭を陣取るメイン集団は逃げ続けるマエストリとアフォンソを残り12kmで吸収した。

トルコ南部の海岸線を走るトルコ南部の海岸線を走る photo:TDWsport
山岳ポイントで動くミルコ・マエストリ(イタリア、バルディアーニCSF)山岳ポイントで動くミルコ・マエストリ(イタリア、バルディアーニCSF) photo:Brian Hodes / VeloImages
この日もトレック・セガフレードのリードアウトの一員を担った別府史之は残り7kmから4kmまでほぼ先頭固定でハイスピード牽引。連続コーナーによってメイン集団は縦に長く伸び、CCCスプランディ・ポルコウィチェやウィリエール・トリエスティーナといったUCIプロコンチネンタルチームもリードアウトに加わる。最終的に最も人数を揃えてトレインを組んだのはトレック・セガフレードだった。

メンバー4名でトレインを組んで残り1kmアーチを通過したトレック・セガフレード。最終リードアウト役のボーイ・ファンポッペル(オランダ)の後ろにエドワード・トゥーンス(ベルギー)が控え、その番手にリーダージャージのベネットが続いて残り600mの最終コーナーをクリアする。スプリントで9位に入ったパオロ・シミオン(イタリア、バルディアーニCSF)のSTRAVAログによると、スプリンターたちは最終コーナーで45km/h前後まで落ちたところから踏み直し、最終的なトップスピードは65km/hを超えている。

残り200mでファンポッペルのリードアウトが終わるとトゥーンスとベネットが同時にスプリントを開始。完璧なリードアウトを受けたトゥーンスだったが、ベネットが伸びやかなスプリントで先頭を奪う。ターコイズブルーのリーダージャージを着るベネットが片手を上げてフィニッシュした。

スプリントで2連勝を飾ったサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)スプリントで2連勝を飾ったサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) photo:TDWsport
「スローな展開だったのでとても長い1日に感じたし、逆にペースが遅すぎて疲れた。最終的なスプリントで主導権を握ったのはトレック・セガフレード。リードアウトトレインを組んで最終コーナーを抜ける作戦だったけどチームにはスピードが残っていなかった。でもトレックの番手にうまく入ることができて、早めの仕掛けでスプリントに持ち込んだ」と、スプリント2連勝を飾ったベネット。ボーナスタイムによって総合リードは拡大しているが、ベネット本人は山岳ステージでアシストに回ることを公言している。

ベネットに敗れて2位に終わったトゥーンスは「これ以上の仕事はないと思うほど、チームが完璧な仕事ぶりを見せてくれただけに、2位という結果に終わってしまって残念だ。自分は爆発的に加速するタイプのスプリンターではないので早めに仕掛ける必要があったけど、結果的にベネットを振り切ることはできなかった。もっと集団の人数が絞られる展開のステージでチャンスが回ってくると思う」とコメント。トレック・セガフレードはヤルリンソン・パンタノ(コロンビア)で総合成績を狙う予定だ。

スプリント2連勝を飾ったサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)スプリント2連勝を飾ったサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) photo:TDWsport
ツアー・オブ・ターキー2017第2ステージ結果
1位サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)6:02:06
2位エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)
3位リカルド・ミナーリ(イタリア、アスタナ)
4位マルコ・ベンファット(イタリア、アンドローニ・シデルメク)
5位シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ)
6位マヌエル・ベレッティ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)
7位ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア、アンドローニ・シデルメク)
8位アフメット・オルケン(トルコ、トルコナショナルチーム)
9位パオロ・シミオン(イタリア、バルディアーニCSF)
10位フランティセク・シスル(チェコ、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)0:00:02
37位別府史之(日本、トレック・セガフレード)
個人総合成績
1位サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)9:59:12
2位エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)0:00:10
3位マルコ・ベンファット(イタリア、アンドローニ・シデルメク)0:00:14
4位リカルド・ミナーリ(イタリア、アスタナ)0:00:16
5位ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)0:00:19
6位ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、バルディアーニCSF)
7位ミルコ・マエストリ(イタリア、バルディアーニCSF)
8位フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アンドローニ・シデルメク)
9位シモーネ・コンソンニ(イタリア、UAEチームエミレーツ)0:00:20
10位マヌエル・ベレッティ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)
山岳賞
1位ミルコ・マエストリ(イタリア、バルディアーニCSF)8pts
2位エンリーコ・バルビン(イタリア、バルディアーニCSF)4pts
3位オヌール・バルカン(トルコ、トルコナショナルチーム)4pts
ポイント賞
1位サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)30pts
2位エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)27pts
3位マルコ・ベンファット(イタリア、アンドローニ・シデルメク)26pts
チーム総合成績
1位アンドローニ・シデルメク29:58:38
2位ボーラ・ハンスグローエ0:00:02
3位アスタナ
Amazon.co.jp 
の画像 のぼり旗 トルコアイス(コンパクト45x150cm 右チチ)
メーカー: トーエ
部品番号: 7E7W-BCR
価格:
の画像 これから50年、世界はトルコを中心に回る ― トルコ大躍進7つの理由
投稿者: 佐々木 良昭
出版社: プレジデント社 (2012)
装丁: 単行本, 221 ページ