独走したイタリアのピローネがTTとの二冠を達成　下山美寿々は26位

残り29kmを独走したエレーナ・ピローネ（イタリア）がロード世界選手権ジュニア女子タイムトライアルとロードレースの二冠を達成。後半のペースアップで遅れた下山美寿々（大阪教育大学附属天王寺高校）は26位。

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石畳の緩斜面を通過するプロトン photo:Kei Tsuji / TDWsport
ジュニア女子ロードの朝を迎えた下山美寿々（大阪教育大学附属天王寺高校） photo:Kei Tsuji / TDWsportイタリアとオランダを先頭にスタート photo:Kei Tsuji / TDWsport

ベルゲンの19.1km周回コースを4周する76.4kmコースで行われたロード世界選手権ジュニア女子ロードレース。冷たい雨が濡らすコースに38カ国から集まった92名が挑んだ。

1周目から飛び出したエマセシリー・ノルスガールド（デンマーク）を追う形でメイン集団は2周目に分裂。ノルスガールドが吸収されると集団は一つに戻り、決定的な動きが3周目に生まれる。タイムトライアルで銅メダルを獲得したマドレーヌ・ファスナハト（オーストラリア）がアタックを仕掛けると、3周目のサーモンヒル（長さ1.5km/平均6.4%）で16名が先行を開始。それまで第1集団で走っていた下山美寿々はそこで遅れてしまう。

サーモンヒルでセレクションがかかった強力な16名の先頭グループの中から続いて動いたのはメンバー3名を揃えたイタリア。フィニッシュまで29kmを残してTT世界チャンピオンのエレーナ・ピローネ（イタリア）がアタックを仕掛けて独走を開始し、協調性に欠いた追走グループを引き離す。優勝した16.1km個人TTよりも長い29kmを独走したピローネがそのまま集団を振り切った。

中盤に独走するエマセシリー・ノルスガールド（デンマーク） photo:Kei Tsuji / TDWsport
集団内で石畳区間をこなす下山美寿々（大阪教育大学附属天王寺高校） photo:Kei Tsuji / TDWsport
第2集団に取り残された下山美寿々（大阪教育大学附属天王寺高校） photo:Kei Tsuji / TDWsport
独走に持ち込んだエレーナ・ピローネ（イタリア） photo:Kei Tsuji / TDWsport
第2集団内でフィニッシュを目指す下山美寿々（大阪教育大学附属天王寺高校） photo:Kei Tsuji / TDWsport
ピローネがロードレースとタイムトライアルの二冠を達成。そして、序盤に逃げていたノルスガールドが12秒遅れの集団スプリントを制して銀メダル、ピローネのアタック後にライバルたちのマークに徹したレティツィア・パテルノステル（イタリア）が銅メダルを獲得した。

下山は4分12秒遅れの第2集団でフィニッシュ。「2周目のサーモンヒルで集団が割れた時に、しっかりと前の集団の入っていたのですが、その後に集団が一つに戻った。そして3周目で集団が割れた時、余裕がなくて『これもまた一つに戻るだろう』と思いながらペースをキープして登っていたら、もう前の集団に追いつかなかった。第2集団はローテーションも回らなかったし、集団が割れた時に無理にでも前に食らいつくべきだった」と下山は振り返っている。

独走でフィニッシュするエレーナ・ピローネ（イタリア） photo:Tim de Waele / TDWsport
集団スプリントで2位に入ったエマセシリー・ノルスガールド（デンマーク） photo:Tim de Waele / TDWsport4分12秒遅れの第2集団でフィニッシュした下山美寿々（大阪教育大学附属天王寺高校） photo:Kei Tsuji / TDWsport
ロードとTTの二冠を達成したエレーナ・ピローネ（イタリア） photo:Kei Tsuji / TDWsport