ノルウェー・ベルゲンで開かれた第186回UCIマネジメント会議でUCI(国際自転車競技連盟)の会長を決める選挙が行われ、現職のブライアン・クックソン氏(イギリス)を大差で下したダヴィ・ラパルティアン氏(フランス)が新会長に就任することが決まった。任期は4年間。


UCI会長に就任するダヴィ・ラパルティアン氏(フランス)UCI会長に就任するダヴィ・ラパルティアン氏(フランス) photo:Tim de Waele / TDWsport
4年間UCI会長を務めたブライアン・クックソン氏4年間UCI会長を務めたブライアン・クックソン氏 photo:Kei Tsuji2013年9月にイタリア・フィレンツェで行われたUCIマネジメント会議で8年間UCI会長を務めたパット・マクエイド氏(アイルランド)を下し、UCI会長に就任した現在66歳のクックソン氏(当時イギリス車連会長)。4年間の任期を経て行われた2017年9月21日のUCIマネジメント会議で、UCI会長の座はラパルティアン氏に引き継がれることが決まった。

UCI会長選の投票権を持つのは45名(ヨーロッパ車連15名、アジアとアメリカとアフリカ車連9名ずつ、オセアニア車連3名)。そのうちラパルティアン氏が37票という圧倒的な票を獲得した一方で、現職のクックソン氏の得票は8票にとどまった。1900年に発足したUCIの歴史の中で4年の任期で職を退くのはクックソン氏が初めて。

第11代UCI会長に就任することが決まったラパルティアン氏は44歳。2017年3月11日まで8年間フランス自転車競技連盟会長を務め、現在はUCI副会長ならびにヨーロッパ自転車競技連盟会長、そして出身地ブルターニュのサルゾー市の市長を務めている。

レキップ紙のインタビューの中でラパルティアン氏は「大きな責任を感じている。信頼に応えることができるよう4年間の職務に励みたい。中でも、変遷期を迎えているプロサイクリング界において、機材ドーピングの撲滅を最優先事項に掲げ、UCIとして徹底的に取り組みたい。現在レースの中で電動アシストバイクが走っているという意味ではなく、『無い』と言える確実性が必要。厳しいトレーニングを行った選手が報われることが何よりも大事だ」と語っている。

text:Kei Tsuji in Bergen, Norway