今年のツール・ド・フランスで一部の選手が使用していたジロの新型エアロヘルメット「VANQUISH MIPS」がいよいよ登場。バイザーを含めたエアロ形状を盛り込み高い空力性能を実現したほか、通気性やMIPSによる安全性も確保した高性能ロードヘルメットを紹介しよう。



ジロ VANQUISH MIPS(Matte Grey Firechrome)ジロ VANQUISH MIPS(Matte Grey Firechrome) (c)ダイアテック
今シーズン、トッププロチームであるBMCレーシングとカチューシャ・アルペシンという2チームが採用しているアメリカンヘルメットブランド、ジロ。普段のロードレースではオールラウンドモデルのSYNTHEを選手全員が使用していたが、そんな中今年のツール・ド・フランスより新たに投入された新作のエアロヘルメットが今回登場した「VANQUISH MIPS」である。

VANQUISH MIPSはバイザーを含めたトータルのシステムでエアロダイナミクスを徹底的に追求しながらも、高い通気性と安全性を兼ね備えたジロの意欲作。幾度にも渡る風洞実験とプロライダーによるテストを重ね完成したハイパフォーマンスエアロヘルメットである。

昨今プロトンでも流行のショートテールデザインを採用昨今プロトンでも流行のショートテールデザインを採用 (c)ダイアテックヘルメット後方は優れたエアフローを実現するためホールが大きく開くヘルメット後方は優れたエアフローを実現するためホールが大きく開く (c)ダイアテック

フィッティングシステムと統合したMIPSが衝撃をいなし万が一のダメージを防ぐフィッティングシステムと統合したMIPSが衝撃をいなし万が一のダメージを防ぐ photo:Makoto.AYANOアウターシェルには空気のドラッグを低減させる段差が設けられるアウターシェルには空気のドラッグを低減させる段差が設けられる photo:Makoto.AYANO


全体のデザインはタイムトライアル用のロングテールヘルメットの後端を切り落としたショートテール形状を採用。昨今のロードフレームに多く採用されるいわゆるカムテール形状と同じ理論で、空力性能に優れる涙滴形状と同様のエアロ効果を発揮しつつ、その上で横風などの様々な角度からの風に対して対応力を増している。

加えてアウターシェルに独自の”クリフ(崖)”と呼ばれる段差を意図的に設けることで、ヘルメット表面に発生する空気抵抗を減らし空力性能を高めているのも大きな特徴だ。

標準装備となるバイザーは同社のTTヘルメット・AEROHEADで培ったテクノロジーを採用する。ヘルメットサイドまで回り込むようなエアロダイナミクスに優れた形状と、マグネットによって容易な着脱が可能であるのが特徴だ。ライド中の振動でも落ちることのないよう固定力はしっかりと確保されつつ、不要な際は走りながらでも外してシェル部分に留めておける設計だ。素材にはツァイス製のシールドVividレンズが採用されており、コントラストを明快にし、より鮮明な視界と広い視野を提供してくれる。

ジロ VANQUISH MIPS(Red/Black)ジロ VANQUISH MIPS(Red/Black) (c)ダイアテック
ジロ VANQUISH MIPS(Matte Black)ジロ VANQUISH MIPS(Matte Black) (c)ダイアテックジロ VANQUISH MIPS(Matte White)ジロ VANQUISH MIPS(Matte White) (c)ダイアテック
ジロ VANQUISH MIPS(Matte Glacier)ジロ VANQUISH MIPS(Matte Glacier) (c)ダイアテックジロ VANQUISH MIPS(Matte Dazzle)ジロ VANQUISH MIPS(Matte Dazzle) (c)ダイアテック

これらエアロ性能を高める設計が随所に盛り込まれた同ヘルメットは、バイザー使用時のテストデータによると、400wの出力で40kmのタイムトライアルをした場合、前作のAIR ATTACK SHIELDよりも7秒速く、オールラウンドモデルのSYNTHE MIPSからは30秒速く走れることが証明されている。

通気性に関しても大きなベンチレーションホールをヘルメット前部に4つ、排気口として後部に6つ配置することで効率的なエアフローを実現。ジロのテストによればAIR ATTACK SHIELDよりも6.61%涼しく、オールラウンドモデルのSYNTHE MIPSとの差は僅か0.87%という結果が出ている。エアロヘルメットとしては圧倒的な冷却性能を有しており、平坦のみならず登りのあるコースでも快適に使用することが出来るだろう。


また、安全装備としてヘルメットメーカー各社で採用が進んでいる多方向衝撃保護システムMIPSを標準搭載。脳へのダメージを最小限に抑えるのはもちろんのこと、ジロ独自のフィッティングシステム「RocLoc Air fit」を統合したインテグレートなデザインも獲得しており、通気性を損なうことなく快適な被り心地を実現している。

カラーは単色デザインのMatte BlackとMatte White、2色デザインのMatte GlacierとRed/Black、グレーベースにホログラムカラーのロゴとライン、ミラーレンズを備えたMatte Grey Firechrome、ダズル迷彩を身に纏ったMatte Dazzleの6色がラインアップ。サイズは55-59cmのMサイズと59-63cmのLサイズの2種類だ。価格は36,000円(税抜)。取り扱いはダイアテック。

ツール・ド・フランスでVANQUISH MIPSを被るグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)ツール・ド・フランスでVANQUISH MIPSを被るグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング) photo:Makoto.AYANO


ジロ VANQUISH MIPS
シェル:EPS liner with progressive layering
フィッティングシステム:Roc Loc® Air MIPS
サイズ:M(55~59cm)、L(59~63cm)
カラー:Matte Black、Matte Glacier、Red/Black、Matte White、Matte Grey Firechrome、Matte Dazzle
価 格:36,000円(税抜)

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