オーストラリア、ケアンズで開催されたMTB世界選手権。XCO男子エリートでニノ・シューター(スイス)が3年連続6度目のアルカンシエルを射止め、山本幸平42位、前田公平62位。女子エリートと女子U23でもスイスが勝利し、XCO大国としての威厳を示してみせた。



男子エリート:シューターが3年連続6度目のアルカンシエル 山本42位、前田62位

MTB世界選手権 XCO男子エリートがスタートMTB世界選手権 XCO男子エリートがスタート
大会4日目となる9月9日は、XCO男女エリートと女子U23が行われた。山本幸平(BH・SRサンツアーKMC)と前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)が出場した最高峰の男子エリートのレース距離はスタートループと本コース7周回を組み合わせた31.7km。快晴の下、これまでのレースで荒れに荒れたコースに向けて74名が一斉に駆け出していった。

火花が散るほどに激しいホールショット争いから抜け出したのは、絶対王者ニノ・シューター(スイス)やマキシム・マロット(フランス)、アントン・クーパー(ニュージーランド)、ヤロスラフ・クルハヴィー(チェコ)ら世界屈指の選手たち。2周目に入る頃にはクルハヴィー、シューター、エンリケ・アヴァンチーニ(ブラジル)、そしてマロットの4名が若干抜けだした。

その中からペースアップを図ったのは、2012年のロンドン五輪金メダリスト、クルハヴィーだった。今シーズン序盤に不調に苦しんでいたが、7月のW杯第4戦スイスを機にトップコンディションに戻した2011年の世界王者の動きをシューターがチェック。先頭でペースを刻んだ2人には再びアヴァンチーニとトーマス・リッチャー(スイス)が追いつき、暫く4名で走行する時間が続いた。

ニノ・シューター(スイス)を従えて岩場をこなすヤロスラフ・クルハヴィー(チェコ)ニノ・シューター(スイス)を従えて岩場をこなすヤロスラフ・クルハヴィー(チェコ)
安定したダウンヒルテクニックで岩場をこなすニノ・シューター(スイス)安定したダウンヒルテクニックで岩場をこなすニノ・シューター(スイス) ヤロスラフ・クルハヴィー(チェコ)がトーマス・リッチャー(スイス)とニノ・シューター(スイス)を抑えてペースメイクヤロスラフ・クルハヴィー(チェコ)がトーマス・リッチャー(スイス)とニノ・シューター(スイス)を抑えてペースメイク


やがてアヴァンチーニが遅れ、クルハヴィーvsスイス2名(シューター&リッチャー)という構図に。抜きどころの少ないコースでクルハヴィーは先頭を譲らず、スイスの数の利を打ち消していく。いよいよ最終周回に入る頃には勝利に向けての競り合いが加熱を極め、登りでシューターが発進。渾身のアタックにクルハヴィーは距離を開けてしまい、ここで勝負あり。その後も力漲る走りでペースを緩めず、シューターは6度目のアルカンシエル着用を決めるガッツポーズでフィニッシュへと飛び込んだ。

フローセクションでテールウィップを決めるニノ・シューター(スイス)フローセクションでテールウィップを決めるニノ・シューター(スイス)
3年連続6度目のアルカンシエルを射止めたニノ・シューター(スイス)3年連続6度目のアルカンシエルを射止めたニノ・シューター(スイス)
「ものすごくタフなレースだった。今日のヤロスラフはスーパーに強くて、その分トーマスが常に僕の側にいてくれたことが助けになった。最終周回の登りは激しくプッシュして強力なスイスチームの働きに報いることができた。自分としては昨シーズンから波に乗れていて、今年は更にそれを上回っている。ワールドカップの全勝優勝に加えて今回世界選手権で勝ち、更に南アフリカのケープ・エピックしかしでも勝利できた。今僕はキャリアの絶頂期。レースシーズンをとても楽しめているけれど、それは全て強力なチームあってこその結果。スコット・スラムとスイスナショナルチームから最高のサポートを、そして最速のバイクを与えられているからこそなんだ」と、現役最強王者は笑顔を崩さずインタビューに応えた。

日本王者の山本はスタートループ終了時の50位から徐々に順位を上げ、42位でゴールを迎えた。「スタートからの混雑で、3周目までは砂煙の中でのレースでした。呼吸が苦しかったのですが、自分のペースを掴もうと試みました。自分の中ではプッシュできたものの順位は上がらなかったのですが、力を出せたことで来年にも繋がるし、今シーズンもやもやしていた部分が少し解消されたかなと思います」と、レース直後のインタビューにて語っている。また、最後尾スタートを強いられた前田はバーム外側の砂に前輪を取られて落車もあり、単独走行となってペースが上がらず、マイナス2周回の62位でレースを終えた。



女子エリートでヨランダ・ネフが初戴冠、U23女子もスイスが確保しハットトリック達成

女子エリートではスタート直後からリンダ・インダーガンドやヨランダ・ネフ(共にスイス)、キャサリン・ペンドレル(カナダ)ら7名が先頭集団を形成し、やがて積極的にペースメイクを担ったネフとアニー・ラスト(イギリス)が2名でライバル勢を千切っていった。

危なげない走りでリードを築いていくヨランダ・ネフ(スイス)危なげない走りでリードを築いていくヨランダ・ネフ(スイス)
ディフェンディングチャンピオンのアニカ・ラングヴァド(デンマーク)は失速ディフェンディングチャンピオンのアニカ・ラングヴァド(デンマーク)は失速 パンクから追い上げて3位に滑り込んだポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)パンクから追い上げて3位に滑り込んだポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)


すると、「ここ3年間は世界選手権で勝てていなかったので、どうしてもアルカンシエルが欲しかった」と後に語るネフが4周目にアタックすると、すぐさま20秒以上ものリードを稼ぎ出すことに成功。ラストはポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)らと共に2位グループを形成した。

セクションを問わず安定した走りを続けたネフのリードは勢い良く拡大し、最終周回には2分という大差に。誰もが予期していなかった圧倒的な独走を最後まで続け、2014年のU23優勝以来3年ぶり、エリートカテゴリーとしては初のアルカンシエルを射止めた。2位はラスト、3位はパンクから追い上げたフェランプレヴォが入った。

後続に2分半にも大差を付けて圧勝したヨランダ・ネフ(スイス)後続に2分半にも大差を付けて圧勝したヨランダ・ネフ(スイス)
U23女子では優勝候補のシーナ・フレイ(スイス)が、度重なるライバルの落車やメカトラブルを受けて独走勝利を達成。スイスはXCO最終日の3種目全てでアルカンシエルを確保し、MTB大国としての威厳を示してみせた。
MTB世界選手権2017
XCO 男子エリート結果
1位ニノ・シューター(スイス)1h27'44"
2位ヤロスラフ・クルハヴィー(チェコ)+07"
3位トーマス・リッチャー(スイス)+15"
4位エンリケ・アヴァンチーニ(ブラジル)+1'04"
5位マヌエル・フミック(ドイツ)+1'11"
6位ルーカス・フルッキガー(スイス)+1'13"
7位ジュリアン・アブサロン(フランス)+1'25"
8位マキシム・マロット(フランス)+1'34"
9位ダニエル・マコーネル(オーストラリア)+1'54"
10位レト・インダーガンド(スイス)+2'21"
42位山本幸平(BH・SRサンツアーKMC)+6'31"
62位前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)-2Lap
XCO 女子エリート結果
1位ヨランダ・ネフ(スイス)1h27'17"
2位アニー・ラスト(イギリス)+2'23"
3位ポーリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)+3'04"
4位マーヤ・ブロジェゾフスカ(ポーランド)+3'36"
5位イリーナ・カレンティエヴァ(ロシア)+3'51"
6位レア・ダヴィソン(アメリカ)+3'59"
7位エミリー・バティ(カナダ)+4'23"
8位コリーナ・ガンテンベイン(スイス)
9位バーバラ・ベンコウ(ハンガリー)+4'45"
10位ターニャ・ザケリ(スロベニア)+4'58"
XCO 女子U23結果
1位シーナ・フレイ(スイス)54'32"
2位ケイト・コートニー(アメリカ)+57"
3位アレッサンドラ・ケラー(スイス)+2'29"
4位バルボラ・プロドコヴァ(チェコ)+2'39"
5位アルバガルシア・マルティネス(スペイン)+2'31"
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