9月7日に開幕したボルタ・シクリスタ・バレンシアの第1ステージで新城雄大がステージ優勝、岡篤志とのワンツーフィニッシュを飾った。この勝利で新城は総合リーダーに、レース中にポイントを稼いだ渡邉歩が初日のスプリント賞を獲得した。



バレンシア州で4日間に渡り開催されるボルタ・シクリスタ・バレンシアバレンシア州で4日間に渡り開催されるボルタ・シクリスタ・バレンシア photo: JCFU23ナショナルチャンピオンジャージを着用し、スタートサインを行う横山航太(日本U23/シマノレーシング)U23ナショナルチャンピオンジャージを着用し、スタートサインを行う横山航太(日本U23/シマノレーシング) photo: JCF


第7回を迎えるボルタ・シクリスタ・バレンシア(正式名:ボルタ・シクリスタ・プロバンシア・デ・バレンシア)は、2017年9月7日(木)〜10日(日)の期間で行われ、総走行距離は525.2kmで争われるレースだ。

直前のブエルタ・ア・カンタブリアを終えた日本代表チームは、スペイン北西部のカンタブリア州からヴァレンシア州へ南下。一日の移動日を挟み、前レースと同じメンバーでこのレースへと参加した。バレンシアはプロアマオープンのレースで、スペインのトップクラブチームを始め、フランス、ロシア、ポルトガルからも非UCI登録ながら強豪チームが集結。第1ステージは、バレンシアをスタートし、リバ・ロハに至る約144kmのコースで争われた。

スタート前にくつろぐ新城雄大ら日本代表メンバースタート前にくつろぐ新城雄大ら日本代表メンバー photo: JCF集団の中ほどを走る横山航太(日本U23/シマノレーシング)集団の中ほどを走る横山航太(日本U23/シマノレーシング) photo: JCF
リーダージャージを獲得した新城雄大(日本U23/ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)リーダージャージを獲得した新城雄大(日本U23/ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) photo: JCF

浅田監督によるコメント

緩い3級山岳ポイントがあるものの何もなければ集団で進むコースレイアウト。チームは今回もステージ成績を狙い積極的に逃げに挑む。レースは予想よりも風の影響を受け、幾度か集団が分かれたり纏まったりの展開のなか、最後に飛び出した14名に新城と岡が入り、集団はスプリント勝負に向けてペースアップを試みるがタイム差は縮まらず14人の勝負に。ゴール前2kmでアタックした新城がそのまま先着、後続を抑え優位に動けた岡が2位とチームとしては完勝となった。途中2つのスプリントポイントを獲得した渡辺歩がスプリントジャージを獲得、チーム賞も獲得し表彰台を独占した。

これはレベルの低いレースではない。スペイン人が日本で活躍するように、スペインでも日本の若手が活躍できる。これまで力を使うレース展開を続けた成果が勝利として表れた。明日はリーダーチームとなるが、力まずに引き続きステージ成績を重視した走りで力を付けたい。

スプリントジャージを着用し、笑顔の渡邊歩(日本U23/EQADS/LA BANDE)スプリントジャージを着用し、笑顔の渡邊歩(日本U23/EQADS/LA BANDE) photo: JCFポディウムに登壇した日本代表チームポディウムに登壇した日本代表チーム photo: JCF

表彰台に上がる新城雄、岡、渡邊ら第1ステージの入賞者たち表彰台に上がる新城雄、岡、渡邊ら第1ステージの入賞者たち photo: JCF
第1ステージ結果
1位 新城雄大(日本U23/ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 3h06m53s
2位 岡篤志(日本U23/宇都宮ブリッツェン) +4秒
3位 SOR, Erlend(ノルウェー/ESCRIBANO SPORT TEAM)
32位 小野寺玲(日本U23/宇都宮ブリッツェン)
40位 横山航太(日本U23/シマノレーシング)
111位 石上優大(日本U23/AVCAIX)
121位 渡辺歩(日本U23/EQADS/LA BANDE)
124位 雨澤毅明(日本U23/宇都宮ブリッツェン) +111秒
個人総合リーダー
新城雄大(日本U23/ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
個人総合スプリント賞
渡邉歩(日本U23/EQADS/LA BANDE)
総合ポイント賞
新城雄大(日本U23/ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
総合スプリント賞=中間スプリントポイントの積算
総合ポイント賞=ゴールポイントの積算

Report:JCF/浅田顕