中級山岳コースが設定されたブエルタ第12ステージで独走勝利を飾ったトーマス・マルチンスキーや、再び攻撃を仕掛けたアルベルト・コンタドール、2度の落車でタイムを失ったクリストファー・フルームらのコメントを紹介します。


ステージ2勝目を飾ったトーマス・マルチンスキー(ポーランド、ロット・ソウダル)

フィニッシュまで独走するトーマス・マルチンスキー(ポーランド、ロット・ソウダル)フィニッシュまで独走するトーマス・マルチンスキー(ポーランド、ロット・ソウダル) photo:Tim de Waele / TDWsportずっと脚の調子が良い状態だったので今日も挑戦することにした。逃げに乗るために100回はアタックしたと思う。普段住んでいる地域をスタートしたので、多くの知っている人たちが沿道に駆けつけてくれていた。そのことが大きなモチベーションになった。

逃げグループに入った時点で『今日は俺のものだ』と思った。ステージ2勝目を飾るためにとにかく落ち着いて距離を重ね、最後の2級山岳でライバルたちの様子を見てアタックした。リードが1分まで広がってからも全開走行を継続。残り2km地点でタイム差30秒という間違った情報が入ってきて焦ったけど、チームカーの監督に正しくは50秒だと言われて安心した。そこからフィニッシュラインまで信じられない気持ちに包まれながらペダルを回した。

独走だったので勝利を堪能する時間が長かったこともあり、(第6ステージの)1勝目よりも感動が大きい。グランツールで独走勝利を飾るのが子供の頃からの夢だった。今日、その夢が叶った。明日は今日のダメージのリカバリーに充てるけど、調子が良い状態のままで、またチャンスがあればステージ優勝を狙いたいと思う。チームは成功を収めるためにブエルタに出場している。引き続きチームメイトたちと力を合わせて攻撃を仕掛けたい。

ステージ2勝目をアピールするトーマス・マルチンスキー(ポーランド、ロット・ソウダル)ステージ2勝目をアピールするトーマス・マルチンスキー(ポーランド、ロット・ソウダル) photo:Kei Tsuji / TDWsport

ステージ2位のオマール・フライレ(スペイン、ディメンションデータ)

少し前まで家に帰らないといけないほどの体調の悪さだったことを考えると、このステージ2位は歓迎すべき結果。数日前から調子が戻ってきていたので結果を出すために走った。でも今日は逃げの中でトーマス(マルチンスキー)が最も強かった。素直に彼の勝利を祝福したい。

ディメンションデータにとってはアンラッキーなブエルタが続いている(すでに5名がリタイア)。チームの士気を上げるために今日は勝ちたかった。メンバー4名で結果を出すのは難しいかもしれないけど、調子は良いし、引き続きトライしたい。

ステージ3位のホセ・ロハス(スペイン、モビスター)

マルチンスキーを追うホセ・ロハス(スペイン、モビスター)らマルチンスキーを追うホセ・ロハス(スペイン、モビスター)ら photo:Tim de Waele / TDWsport調子は良かったけど、逃げに乗るために力を使い過ぎてしまった。今日もまたステージ優勝のチャンスを逃したことは残念だけど、逃げグループの中から力強く飛び出して勝利したマルチンスキーには脱帽だ。この継続的な挑戦が結果につながる日が来ると願っている。挑戦しなければステージ優勝にはいつまで経っても手が届かない。

(チームメイトの)アルカスのリタイアは残念の一言。初日に落車して怪我を負いながらも走り続ける彼の姿に励まされてきた。また一人チームメイトを失ってしまったけど、ステージ優勝を狙うというチームのコミットメントは変わらない。

総合ライバルたちからタイムを奪ったアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)

チームメイトと喜ぶアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)チームメイトと喜ぶアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード) photo:Kei Tsuji / TDWsport想像よりずっと良い結末になった。良い友人であるロッシュと話して一緒にアタック。しばらくしてペースを保てなくなった彼は、待たずにそのままアタックを継続するように言ってくれた。(元チームメイトの)彼とは良い関係を築けている。ロッシュが脱落して単独になってからは、逃げていたチームメイト(トゥーンス)に追いついて、全力でライバルを引き離した。今日は湿度が高くて路面の照り返しがきつかったので(2級山岳の)下りは難しかった。

今はリカバリーに努めたい。フルームは落車したけど、大きくタイムを失わなかったし、怪我の影響は少ないのだと思う。今日のステージでタイムを奪えるとは予想していなかったので、結果にはとても満足している。最後の最後まで戦い続けたい。

フルームと59秒差の総合2位につけるヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)

今日は何かが起こる予感がしていた。アルベルト・コンタドールのアタック後、メイン集団はかなりのハイペースで追走。フルームが落車した時、自分はそのすぐ後ろを走っていた。自分も落車に巻き込まれるところだったけど、あえて距離を広げながら余裕をもって下っていたので回避することができた。すでに集団はコンタドール追撃モードに入っていたのでペースを落として待つわけにはいかなかった。

アルベルトは常に危険な存在。今日彼は調子が良いことを改めて示した。チャンスを見つけてアタックするのが彼のスタイルだ。

落車によりライバルたちから20秒失ったクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)

落車しながらもマイヨロホを守ったクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)落車しながらもマイヨロホを守ったクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:Kei Tsuji / TDWsportもちろん落車は嬉しくないし、タイムロスは歓迎できないけど、もっと深刻な状況になりえたのでホッとしている。少し怪我を負ったけど走りには影響しない程度で済んだ。落車は2回とも前輪のスリップが原因。1回目の落車で前輪が壊れたのでスペアバイクで再スタートし、その後また落車した。(落車後の)ミケル・ニエベとワウト・プールスの働きは素晴らしかった。彼らのおかげで、ニーバリを含むメイン集団からたった20秒遅れでフィニッシュできた。

今日もアルベルト(コンタドール)はインプレッシブだったよ。彼はレースの動かし方を知っているし、最後まで決して諦めない男だ。

コンタドールと一緒にアタックしたニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシング)

総合が動く展開になったのは自分の責任だと思う。2級山岳でチームスカイが作るゆっくりなペースに誰もが満足していた。でも自分は違った。難易度の低い山岳だったので、自分にもチャンスがあると思って動いたんだ。あるところでアルベルト(コンタドール)と目が合い、彼がウインクしたタイミングでアタックした。アルベルトとのアタックは良いアイデアだったけど、ただ彼のペースが速すぎた。

今週末の戦いはとてもハードなものになるはず。明日はスプリント向きだけど、序盤に登りがあるのでハードな展開になるかもしれない。

text:Kei Tsuji
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