7月21日、キャノンデール・ドラパックを運営するスリップストリームスポーツが、来季ヤフーを買収して生まれた米ニューヨーク拠点のデジタル広告企業「Oath(オース)」をデジタルメディアスポンサーに加えると発表した。



ツール総合3位(7月21日現在)につけるリゴベルト・ウラン(コロンビア)擁するキャノンデール・ドラパックツール総合3位(7月21日現在)につけるリゴベルト・ウラン(コロンビア)擁するキャノンデール・ドラパック photo:Makoto.AYANO2018年1月1日からスリップストリームスポーツのデジタルメディアスポンサーとなるオース(Oath)は、アメリカに本拠を置く大手電気通信事業者であるベライゾンが、Yahoo!アメリカを主要事業と傘下のAOL(インターネットプロバイダサービス)と共に買収して立ち上げた合弁会社。日本国内にも8月1日からOath Japanとなる法人を置いており、「TechCrunch Japan」、「Engadget日本版」、「Autoblog日本版」、朝日新聞社との合弁事業である「ハフポスト日本版」などを展開している。

現在のところオースのスポンサーシップは2018年の一年間。デジタルコンテンツへの強みを活かして動画を中心としたメディア配信を強化することで、オースのネットワークを通じて世界10億人以上の視聴者に対する宣伝効果が見込まれているという。AR(拡張現実)、360度動画、そしてライブ中継など新しいテクノロジーを積極的に活用していきたい、とオース社の副代表であるステイシー・ランバトス氏は語っている。

2015年、当時のキャノンデール・プロサイクリングと、ジョナサン・ヴォーターズ氏が率いるスリップストリームスポーツ社が運営していたガーミン・シャープが合併して生まれた現キャノンデール・ドラパック。結成当初からキャノンデールのスポンサー契約は2017年までの3年間となっており、ヴォーターズGMはスポンサー探しを強いられていた。

ヴォーターズGMは「プロトン内にはたくさんのストーリーがあるが、実際に伝えられているのはごく一部。このパートナーシップでより多くの人に魅力的なコンテンツを届けることができれば良いと考えている」と語っている。未だ新チーム名などはまだ明らかにされていないが、使用機材は来期もキャノンデールとなる見込みだ。

text:So.Isobe