第18ステージ時点で総合3位につけるリゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック)のバイクを紹介。回転系チューニングが施されたキャノンデールのフラッグシップモデルSUPERSIX EVO Hi-modにフォーカスする。



リゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック)が駆るキャノンデール SUPERSIX EVO Hi-modリゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック)が駆るキャノンデール SUPERSIX EVO Hi-mod
第9ステージでの勝利以来、総合争いに名を連ねているリゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック)が駆るのは、キャノンデールのフラッグシップモデルであるSUPERSIX EVO Hi-mod。各種性能のバランス向上を目指し、キャノンデールの伝統的を受け継ぐ端正なスタイルを誇るオールラウンダーだ。

昨年のツール・ド・フランスに合わせてデビューしているため、この第2世代SUPERSIX EVO Hi-modにとってツールは2回目。キャノンデール・ドラパックはディスクブレーキ搭載のTTバイク「SUPER SLICE」を投入しているが、ノーマルバイクはリムブレーキモデルのみを使用している。

サドルはANTARESカーボンレールモデル「R1」をチョイスサドルはANTARESカーボンレールモデル「R1」をチョイス ハンドル周りはFSAで統一され、カーボンステムにアルミハンドルという組み合わせハンドル周りはFSAで統一され、カーボンステムにアルミハンドルという組み合わせ

チェーンは耐久距離320kmかつ超低摩擦のUFOチェーンを使用チェーンは耐久距離320kmかつ超低摩擦のUFOチェーンを使用 セラミックスピード製のBBが投入されている模様セラミックスピード製のBBが投入されている模様 photo:Makoto.Ayano


コンポーネントはシマノDURA-ACE R9150を基本に、クランクセットはSRM搭載のキャノンデールSISL2クランクアーム+FSA K-Forceのチェーンリングという組み合わせ。取材時は山岳ステージを控えていたためか、チェーンにはセラミックスピードがリリースする特殊コーティングによる低摩擦チェーン「UFOチェーン」がセッティングされていた(他のステージでは一般的なDURA-ACEチェーンを使っていることが確認できた)。

ハンドル周りはFSAのOS-99カーボンステムにアルミのENERGY COMPACTハンドルバーという一般的なアッセンブルで、シートポストは同じくFSAのK-Forceでまとめられる。サドルはフィジークのANTARES R1で、バーテープも同社のSUPER LIGHT Tacky Logoと思われる製品を使用する。

ホイールはマヴィックのCosmic UltimateホイールはマヴィックのCosmic Ultimate 何故かセラミックスピードデカールは半分だけ。セラミックベアリング化などチューニングが施されているのだろう何故かセラミックスピードデカールは半分だけ。セラミックベアリング化などチューニングが施されているのだろう

ウランのバイクにはコンチネンタルのCOMPETITION PRO LTDと思われるタイヤがセットされていたウランのバイクにはコンチネンタルのCOMPETITION PRO LTDと思われるタイヤがセットされていた photo:Makoto.Ayano他メンバーのタイヤはヴィットリアの旧型CORSAと思われるもの他メンバーのタイヤはヴィットリアの旧型CORSAと思われるもの photo:Makoto.Ayano


足周りはキャノンデールと深い関係を持つマヴィック。キャノンデールチームにはプロトホイールが投入されることが多いが、今回は市販品と思われるCosmic Ultimateを平坦、山岳に問わずどのステージでも使用している。ハブにはセラミックスピード社の「SPEED」の部分だけになったデカールが貼られているため、セラミックベアリング化など何かしらのチューニングを行っている可能性がある。

ウランのタイヤはYksion チューブラーの表記があるものの、トレッドパターンから判断するにコンチネンタルのCOMPETITIOM PRO LTD。他メンバーはYksionロゴが入るヴィットリアの旧型Corsaと思われるタイヤで統一されているため、ウランだけ特別仕様のようだ。

第9ステージにてワレン・バルギル(フランス、サンウェブ)とのスプリントに勝利したリゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック)第9ステージにてワレン・バルギル(フランス、サンウェブ)とのスプリントに勝利したリゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック) photo:Tim de Waele / TDWsport
text:Kosuke.Kamata
photo:Makoto.Ayano