6月10日のOVOエナジー・ウィメンズツアー第3ステージのゴールスプリントで落車し、鎖骨骨折を負った元世界王者マリアンヌ・フォス(オランダ、WM3エネルジー)が復帰。3日間のBeNeレディースツアーで総合優勝を飾っている。



復帰戦で総合優勝を飾ったマリアンヌ・フォス(オランダ、WM3エネルジー)復帰戦で総合優勝を飾ったマリアンヌ・フォス(オランダ、WM3エネルジー) photo:CorVos
ゴールスプリント直前の激しい位置取り争いの渦中、フェンスに押しやられて負った鎖骨骨折から僅か1ヶ月。元ロードレース、シクロクロス、MTBの世界王者であるマリアンヌ・フォス(オランダ、WM3エネルジー)がベルギーで開催された3日間のBeNeレディースツアー(UCI2.1)で優勝を飾った。

BeNeレディースツアーは、初日に1.9kmのプロローグ、2日目午後には10.1kmの個人タイムトライアルが行われる、3日間で4レースをこなすステージレース。個人のスピードが総合成績を左右する2014年初開催の大会だ。

フォスはプロローグこそ129人中127位とほぼ最後尾だったものの、第1ステージではアリス・バーンズ(イギリス、イギリスナショナルチーム)と共に55秒差で逃げ切り一躍総合2位に浮上。翌日午前中の2aステージでも2位、午後の第2bステージではトップタイムをマークして総合首位に立ち、最終日も集団スプリントを制して総合優勝。完璧なレース運びで復調をアピールした。

最終日にも集団スプリントを制したマリアンヌ・フォス(オランダ、WM3エネルジー)最終日にも集団スプリントを制したマリアンヌ・フォス(オランダ、WM3エネルジー) photo:CorVos
「まさか木曜日(初日)のレース後には総合優勝できるなんて思ってもいなかったけれど、とても嬉しい勝利。WM3のメンバーとレース復帰できてよかった」と語る元世界王者。今後は與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)も出場するラ・コース・バイ・ツール・ド・フランスにエントリーし、プルデンシャル・ライドロンドンを経て世界選手権に照準を合わせていくという。

text:So.Isobe
photo:CorVos