今回のプロバイク特集では、未だ情報が明らかにされていないラピエールの新型AIRCODEを紹介。大幅に生まれ変わった、スプリンターやルーラーに愛される次代のエアロロードだ。



ティボー・ピノ(フランス、エフデジ)が駆る、ラピエールの新型AIRCODEティボー・ピノ(フランス、エフデジ)が駆る、ラピエールの新型AIRCODE
アグレッシブなデザインとなったシートチューブ周辺アグレッシブなデザインとなったシートチューブ周辺 エアロシェイプになったシートポストには、衝撃を吸収するための素材が挟み込まれているエアロシェイプになったシートポストには、衝撃を吸収するための素材が挟み込まれている


第4ステージの集団スプリントで勝利し、当初マイヨヴェール争いに名乗りを上げたアルノー・デマール(フランス)らエフデジの選手たちが平坦ステージで駆るのが、ラピエールの新型AIRCODE。従来モデルから大幅な進化を遂げ、ツール・ド・フランスで投入された未発表モデルだ。

前作からの大きな違いが、よりボリュームを増したシートチューブ周辺のフォルムだろう。リアホイールに沿ってリアブレーキ部分までシートチューブが後方に伸びており、その様子はTTバイクのようだ。その他シートポストはエアロ断面に生まれ変わり、ブレーキはダイレクトマウントに変更されているものの、最近のエアロロードバイクに採用されているような専用(orディスク)ブレーキやワイヤー内装ハンドル/ステムなどは使われておらず、コンサバティブな設計はレース現場での整備性を重視するヨーロッパブランドならではか。

PROのVIBE エアロ カーボンハンドルを投入しているPROのVIBE エアロ カーボンハンドルを投入している 各種DURA-ACEをコース状況によって使い分けている各種DURA-ACEをコース状況によって使い分けている

青部分をメタリックに、ロゴをホワイトに変更したアルノー・デマール(フランス)のバイク青部分をメタリックに、ロゴをホワイトに変更したアルノー・デマール(フランス)のバイク 赤青白のフレンチトリコロールカモフラを纏うアルテュール・ヴィショ(フランス)のバイク赤青白のフレンチトリコロールカモフラを纏うアルテュール・ヴィショ(フランス)のバイク

デマールがマイヨヴェールを獲得するとグリーンカラーのスペシャルバイクが投入されたデマールがマイヨヴェールを獲得するとグリーンカラーのスペシャルバイクが投入された 深いポジションにするべく、デマールのバイクにはFSAのステムが投入された深いポジションにするべく、デマールのバイクにはFSAのステムが投入された


ラピエールはエース級選手に対してスペシャルペイントのフレームを渡しており、例えばティボー・ピノ(フランス)には従来使っているブルーカモフラを、アルテュール・ヴィショ(フランス)は赤青白のフレンチトリコロールカモフラを、デマールは他メンバーと違いブルー部分をメタリックに、ロゴをホワイトに変更したフレームを渡した他、マイヨヴェールを獲得した後は蛍光グリーンのスペシャルバイクを投入した。

シマノヨーロッパが長年サポートしているチームだけに、R9150系DURA-ACEもしくはPROのパーツ類でまとめられている。ただしデマールは深いポジションを実現するために、ロゴを消したFSA製のステムを投入していた。シーズン当初、サドルとバーテープはフィジークだったものの、今ツールではPRO製バーテープに改められている。タイヤはコンチネンタルのCOMPETITION PRO LTD(25c)で、ボトルとボトルケージはエリート。

新型AIRCODEはまだ未発表であるものの、当然UCI認証リストには載っているため情報公開は間も無くだと思われる。各種数値や価格にも期待したい。

text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano

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