7日目で既に3勝と、ステージ優勝量産体制に入ったマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)が駆るVenge ViAS Discを紹介。グランツール初勝利を挙げたディスクブレーキ搭載バイクに迫る。



マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)が駆るS-Works Venge ViAS Discマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)が駆るS-Works Venge ViAS Disc
第6世代の新型Tarmacをツール・ド・フランスに投入して話題を呼んでるスペシャライズドだが、スプリンターのマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)が愛用しているのは、ディスクブレーキを搭載したVenge ViAS Disc。専用キャリパーブレーキ(2015年)→ディスクブレーキ(2016年)と変遷を遂げた新世代エアロロードを牽引役であり、もちろんキッテルは最高峰グレードのS-Worksに乗る。

キッテルは今シーズン序盤のドバイツアーからディスクブレーキを実戦投入しており、今大会では第2ステージのスプリント勝利によって、グランツールの歴史上初めてディスクブレーキ搭載バイクでステージ優勝した選手に。「別にディスクブレーキだから何か特別変わったことがあるわけじゃない。ただ、新しいテクノロジーの大きなステップアップにはなる」と語っており、今後のディスクブレーキ浸透のキーとなるかに注目されている。前後ローター径は140mm。

派手なグラフィックはCERNのLHC実験のシミュレーション図派手なグラフィックはCERNのLHC実験のシミュレーション図 トップチューブにもデザインが入るトップチューブにもデザインが入る

コースマップを貼りやすそうなヴィジョンの一体式ハンドル、Metron 5Dコースマップを貼りやすそうなヴィジョンの一体式ハンドル、Metron 5D カスタムペイントが施されたS-Works Romin Evoサドルカスタムペイントが施されたS-Works Romin Evoサドル


メタリックシルバーのフレームはキッテルのハーレーダビッドソンをモチーフにしたもので、ロゴ内をはじめ各所に散りばめられた派手なデザインは、欧州素粒子原子核研究所(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器実験(LHC、ヒッグス粒子観測でノーベル物理学賞を受賞したあの実験だ)のシミュレーション図。デザインはフレームのみならずサドルにも及んでおり、昨年からデザインを継続しているだけに本人もお気に入りの様子。

メカ的にはシマノのR9170系デュラエースDi2をフル搭載していることが話題(シーズン序盤は9070世代を使用していた)で、スプリント中の変速操作のためにスプリントスイッチをハンドルのドロップ部分に仕込んでいる。また、ハンドル周りに関して昨年はZIPPの SL Sprintステム+FSA Energy Compactハンドルという組み合わせだったが、今シーズン序盤からはプロトン内で使用率の上がっているヴィジョンの一体式ハンドルMetron 5Dを使用している。エアロタイプのコンピュータマウントもユニークだ。

前世代に比べて一回りコンパクトになったST-R9170レバー前世代に比べて一回りコンパクトになったST-R9170レバー ディスクローター径は前後共に140mmディスクローター径は前後共に140mm

スプリント勝利を重ねているマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)スプリント勝利を重ねているマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) photo:Tim de Waele / TDWsport
足回りはロヴァール CLX50とS-Works Turbo Cotton(26c)という組み合わせ。クイックステップフロアーズはスキンサイドではないTurboタイヤの使用率が高いが、キッテルは今大会でコットンを愛用中。バーテープはスパカズだ。

なおキッテルが山岳ステージではS-Works Tarmacを使用する。Metron 5Dハンドルを装備したマイヨヴェールカラーのバイクがTour de France公式Twitterにアップされているのでチェックを。これに加えて旧型Tarmacを使用している場面も見受けられた。

text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano
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の画像 キッテル 固体物理学入門 第8版〈上〉
投稿者: チャールズ キッテル
出版社: 丸善 (2005)
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