ツール・ド・フランスを走る話題のバイクを、今年は一台ずつ紹介していきたい。まず初回は第3ステージで優勝しツールを去ったペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)にフィーチャー。スペシャルペイントの新型Tarmacを紹介する。



ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が駆ったスペシャライズド Tarmacペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が駆ったスペシャライズド Tarmac photo:Makoto.AYANO
マイヨヴェール筆頭候補としてツールに挑んだ世界チャンピオンのペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)。第4ステージではアクシデントを引き起こしたとしてレースから除外されてしまったが、その前日、第3ステージの登りスプリントでは実力を発揮してステージ優勝を挙げていた。

そんなサガンの勝利を支えたのは、ツール・ド・フランス開幕に合わせてデビューしたスペシャライズドの新型Tarmac。軽量性とエアロダイナミクスを新たに手に入れたTarmacは、登りスプリントとなった第3ステージで、そのポテンシャルを如何なく証明してみせた。

フレームに合わせた特別カラーのROMIN EVOサドルを使用するフレームに合わせた特別カラーのROMIN EVOサドルを使用する photo:Makoto.AYANOボーラ・ハンスグローエはPRO製ステムを使用しているが、ステムはサポート外のZIPPボーラ・ハンスグローエはPRO製ステムを使用しているが、ステムはサポート外のZIPP photo:Makoto.AYANO

リアブレーキにはカーボン製のブレーキブースターが用意されるリアブレーキにはカーボン製のブレーキブースターが用意される photo:Makoto.AYANOロヴァール CLX50ホイールにスペシャライズド S-Works Turboを組み合せるロヴァール CLX50ホイールにスペシャライズド S-Works Turboを組み合せる photo:Makoto.AYANO


グレーがかったシルバーカラーのサガンスペシャルペイントを纏うフレームに組み合わせられるホイールはロヴァールのラインナップに新く加わった50mmハイトのCLX50。加えて、TURBOタイヤやROMIN EVOサドルなどスペシャライズド製のパーツを中心としたアッセンブルが特徴だ。

ボーラ・ハンスグローエは今年よりシマノサポートチームに加わっており、DURA-ACE R9150電動コンポーネントを採用する。パワーメーターは4iiii製で、各種データはガーミン EDGE520で表示させている。ボトルケージ及びボトルはタックス。サイクルコンピューターマウントやチェーンキャッチャーはK-EDGEだ。

発表されたばかりの新型Tarmacの象徴であるリアチューブの集合部発表されたばかりの新型Tarmacの象徴であるリアチューブの集合部 photo:Makoto.AYANOスペシャライズドのS-WORKS CARBON AEROFLYハンドルバーにスパカズのバーテープを巻くスペシャライズドのS-WORKS CARBON AEROFLYハンドルバーにスパカズのバーテープを巻く photo:Makoto.AYANO


ハンドルはロゴを確認することができないが、スペシャライズドのS-WORKS CARBON AEROFLYだろう。バーテープは長年愛用しているスパカズ。サガンは従来から継続してZIPPのSL Sprintステムを愛用しており、ツールにもロゴを消した製品を投入していた。ステムに貼られた「ガブリエーレ・ウボルディ」はチームスタッフの名前。

text:Gakuto.Fujiwara
photo:Makoto.Ayano