EBウイルスによる伝染性単核球症を患い、治療のためにレース活動を休止していたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)が、昨日より開催されているツアー・オブ・スロベニアで復帰。第1ステージでトップ10に入り、ツール・ド・フランス出場に向けての回復ぶりをアピールした。



復帰レースを前に主要選手とともに会見に臨んだマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)復帰レースを前に主要選手とともに会見に臨んだマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ) (c)Tour of Slovenia
シーズン初めは好調をキープしていたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)シーズン初めは好調をキープしていたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ) photo:Kei Tsuji / TDWsportEBウィルス(エプスタイン・バール・ウイルス)の感染によって引き起こされる伝染性単核球症を発症し、その治療に専念するため戦線を離脱していたカヴェンディッシュ。6月15~18日の4日間に渡って開催されているツアー・オブ・スロベニアが復帰レースとなり、3月に行われたミラノ〜サンレモ以降、実に3ヶ月ぶりにプロトンにカムバックしてきた。

昨日行われた第1ステージでは、ゴール手前でチーム員の落車もありリードアウトを受けられず10位と沈んだカヴェンディッシュだったが、復帰戦でトップ10に食い込む回復ぶりを見せている。

「レースに戻ってこれて本当に嬉しい。症状が回復してから4週間ほどしかトレーニングができていないなかで、このツアー・オブ・スロベニアは今の自分にマッチしたレースだと思う。自分の行動や体調を全て厳密にモニタリングし、その上でここまでこれたので道のりは非常に厳しかった。朝起きて急に体調が良くなるなんてことはなく、一歩一歩努力していくしかなかった」と、カヴェンディッシュはコメントしている。

カヴェンディッシュは過去にステージ通算30勝(歴代2位)を飾っているツール・ド・フランスをシーズン最大の目標に掲げており、今回のツアー・オブ・スロベニアでの調子に注目が集まるところ。昨年のツールではステージ4勝を飾っており、エディ・メルクス氏の持つ歴代1位の通算34勝という偉大な記録を塗り替えることが期待されている。

text:Yuto.Murata

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