ツアー・オブ・ジャパン5日目の南信州ステージが行われ、僅差のスプリント勝負をマルコ・カノラ(NIPPOヴィーニファンティーニ)が制してステージ3勝目を挙げた。山岳賞ジャージの初山翔(ブリヂストンアンカー)はさらにポイントを加算。山岳賞争いを大きくリードした。



ツアー・オブ・ジャパンは雨にも負けず!!ツアー・オブ・ジャパンは雨にも負けず!! photo:Satoru.Katoラファのエスプレッソは、肌寒い雨の日にはありがたいラファのエスプレッソは、肌寒い雨の日にはありがたい photo:Satoru.Kato

南信州ステージ名物TOJコーナー南信州ステージ名物TOJコーナー photo:Satoru.Kato
ツアー・オブ・ジャパン第5ステージは、長野県飯田市での南信州ステージ。ツアー・オブ・ジャパンのステージの中では、東京、伊豆などと並んで長く開催されているステージだ。飯田駅前をパレードスタートして、天竜川を渡り、山間部の1周12.2kmの周回コースを10周。最後は周回コースを離れて1.6km先の飯田市松尾総合運動公園にゴールする123.6kmのレース。1級山岳が設定される登りが厳しい周回コースは、富士山ステージを翌日にひかえて総合優勝争いをふるいにかけるステージとなる。

飯田の名物と言えば、バーベキューをしながらの観戦だ。朝から雨が降り続くような一日にも関わらず、今年もコース沿いのあちこちから香ばしい匂いが漂う。観戦者数は昨年より少なかったものの、山岳ポイント先の「焼肉コーナー」は今年も大賑わいだった。

序盤に形成された8人の逃げ。先頭はフェン・チュンカイ(バーレーン・メリダ)序盤に形成された8人の逃げ。先頭はフェン・チュンカイ(バーレーン・メリダ) photo:Satoru.Kato山岳賞ジャージの初山翔(ブリヂストンアンカー)は今日も逃げに乗る山岳賞ジャージの初山翔(ブリヂストンアンカー)は今日も逃げに乗る photo:Satoru.Kato

序盤はキナンサイクリングチームが集団を牽引序盤はキナンサイクリングチームが集団を牽引 photo:Satoru.Kato2回目の山岳賞を首位通過する初山翔(ブリヂストンアンカー)2回目の山岳賞を首位通過する初山翔(ブリヂストンアンカー) photo:Satoru.Kato


レースはスタート直後からペースが上がり、2周目までに8人の逃げ集団が形成される。メンバーは、山岳賞ジャージの初山翔(ブリヂストンアンカー)、ベンジャミ・プラデス(チーム右京)、フェン・チュンカイ(バーレーン・メリダ)、イヴァン・サンタロミータ(NIPPOヴィーニファンティーニ)、クリストファー・ジョーンズ(ユナイテッドヘルスケア)、山本元喜(キナンサイクリングチーム)、入部正太朗、木村圭祐(シマノレーシング)。メイン集団はキナンサイクリングチームが牽引し、逃げ集団とのタイム差を2分前後に保つペースを維持する。このペースが割と速めな事もあって、レース序盤から遅れる選手が続出した。

逃げ集団では、3周目と6周目に設定された山岳賞を2回とも初山がトップ通過。14点を加算して計39点とし、2位以下を大きく引き離す。その一方、6周目に山本がチームの指示でメイン集団に戻り、木村も遅れた事で6人に。さらに8周目までに入部と初山が遅れて4人となる。メイン集団はキナンに代わってアイソウェイスポーツ・スイスウェルネスが牽引し逃げ集団との差を1分以内に詰めていった。

今年も盛況だった南信州ステージ名物焼肉コーナー今年も盛況だった南信州ステージ名物焼肉コーナー photo:Satoru.Kato8周目 4人になった逃げ集団8周目 4人になった逃げ集団 photo:Satoru.Kato

8周目 リーダージャージのマルコ・カノラ(NIPPOヴィーニファンティーニ)はメイン集団後方8周目 リーダージャージのマルコ・カノラ(NIPPOヴィーニファンティーニ)はメイン集団後方 photo:Satoru.Kato8周目 アイソウェイスポーツ・スイスウェルネスがメイン集団を牽引8周目 アイソウェイスポーツ・スイスウェルネスがメイン集団を牽引 photo:Satoru.Kato

ラスト10km、オスカル・プジョル(チーム右京)がアタックするラスト10km、オスカル・プジョル(チーム右京)がアタックする photo:Hideaki.Takagi
最終周回の10周目、プラデス、サンタロミータ、ジョーンズの3人が粘るもメイン集団が吸収。その後最後の登りで、昨年覇者のオスカル・プジョル(チーム右京)が単独アタック。後続に10秒ほどの差をつけて下り区間を逃げ続けたものの、新人賞ジャージのイヴァン・ガルシア(バーレーン・メリダ)が追いつき、さらには中根英登(NIPPOヴィーニファンティーニ)が牽引するメイン集団が残り2kmを切ったところでプジョルを捕まえる。勝負は昨年同様に、20人ほどの集団スプリント勝負に持ち込まれた。

飯田市松尾総合運動公園前、1kmある最後のストレートに入ってきた集団はすでにスプリント態勢だった。混戦の中、残り300mあたりから前に出てきたのは、リーダージャージのカノラ。残り100mを切ってネイサン・アール(チーム右京)がカノラの背後から出て並び、反対サイドからはガルシアが並ぶ。3人横一線のハンドルの投げ合いは、判定の結果カノラの勝ち。カノラはステージ優勝数を3にまで伸ばした。

マルコ・カノラ(NIPPOヴィーニファンティーニ)がステージ3勝目マルコ・カノラ(NIPPOヴィーニファンティーニ)がステージ3勝目 photo:Satoru.Kato
ステージ3勝目を飾ったマルコ・カノラ(NIPPOヴィーニファンティーニ)ステージ3勝目を飾ったマルコ・カノラ(NIPPOヴィーニファンティーニ) photo:Satoru.Kato「山岳賞は2位以下じゃ認めてもらえない」と初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)「山岳賞は2位以下じゃ認めてもらえない」と初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) photo:Satoru.Kato


「最後は3人並んでのスプリントだったけれど、勝てたのはラッキーだったね」と、3勝目の感想を話すカノラ。「今日はこれまでで一番ハードなレースだった。サンタロミータが逃げてレースを作ってくれ、最後は中根が先頭を引いてくれた。残り800mあたりからスプリントが始まって混戦になっていった。昨日のスプリントでは良い位置にいながら躊躇してしまったので今日は早めにしかけようと思い、ロングスプリントになるけれど早めにもがくことにした。チームにとっても大きな1勝を挙げる事が出来てとても嬉しい。」と、今日のレースを振り返った。

一方、山岳賞争いで2位以下に32点差をつけ、山岳賞ジャージをほぼ手中におさめた初山は、「山岳賞の総合2位とか3位ってのは誰も評価してくれるものではないので、やはりジャージを着る事が最大の名誉だと思っています。明日の富士山で僕がポイントを獲るのは難しいので、体はきつかったのですがポイントを獲りに行きました。幸いにも、今日の逃げのメンバーはとても良いメンバーで、総合成績を意識しての逃げだったので、山岳賞2回を取る事が出来ました。」と、少しほっとした様子で語った。あとは東京ステージまで完走さえすれば、20年ぶりの日本人山岳賞が決まる事になる。

飯田特産のアップル・シードルでシードルファイト飯田特産のアップル・シードルでシードルファイト photo:Satoru.Kato
またこの日、NIPPOヴィーニファンティーニの伊藤雅和が終盤の下りで落車し、右大腿骨転子部骨折を負う事態に。チームのリリース内では「明日か明後日、できるだけ早い時期にボルトを入れる手術を行い、リハビリを開始し、早期のレース復帰をめざします。なお伊藤は2014年のツール・ド・ランカウイでも左大腿骨の転子部を骨折しておりますが、今回は反対側となります」と語られている。

明日はいよいよ富士山ステージ。ツアー・オブ・ジャパンは文字通り最大の山場を迎える。



ツアー・オブ・ジャパン2017第5ステージ南信州 結果
1位 マルコ・カノラ(NIPPOヴィーニファンティーニ) 3時間10分5秒
2位 ネイサン・アール(チーム右京) +0秒
3位 イヴァン・ガルシア(バーレーン・メリダ)
4位 西薗良太(ブリヂストンアンカー)
5位 ベンジャミ・プラデス(チーム右京)
6位 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)
7位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
8位 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
9位 オスカル・プジョル(チーム右京)
10位 ロビー・ハッカー(アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス)

個人総合順位
1位 マルコ・カノラ(NIPPOヴィーニファンティーニ) 12時間31分8秒
2位 イヴァン・ガルシア(バーレーン・メリダ) +29秒
3位 ネイサン・アール(チーム右京) +34秒
4位 ロビー・ハッカー(アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス) +37秒
5位 ベンジャミ・プラデス(チーム右京) +38秒
6位 イヴァン・サンタロミータ(NIPPOヴィーニファンティーニ)  +39秒
7位 オスカル・プジョル(チーム右京) +40秒
8位 土井雪広(マトリックスパワータグ) +46秒
9位 ホセ・ヴィセンテ(マトリックスパワータグ) 
10位 ラクラン・ノリス(ユナイテッドヘルスケア) +47秒

個人総合新人賞
1位 イヴァン・ガルシア(バーレーン・メリダ) 12時間31分37秒

ポイント賞
1位 マルコ・カノラ(NIPPOヴィーニファンティーニ) 93p
2位 ジョン・アベラストゥリ(チーム右京) 68p
3位 イヴァン・ガルシア(バーレーン・メリダ) 60p

山岳賞
1位 初山翔(ブリヂストンアンカー) 39p
2位 ベンジャミ・プラデス(チーム右京) 7p
3位 山本元喜(キナンサイクリングチーム) 6p

チーム総合
1位 チーム右京 37時間35分19秒
2位 NIPPOヴィーニファンティーニ +7秒
3位 アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス +19秒

text&photo:Satoru.Kato
photo:Hideaki.Takagi
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