雨が降る1級山岳シャンペリーを越えた集団によるスプリント。ツール・ド・ロマンディ第1ステージはディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)を抑えたミヒャエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・スコット)が優勝した。



トレック・セガフレードが集団をコントロールトレック・セガフレードが集団をコントロール (c)www.tourderomandie.ch
ツール・ド・ロマンディ2017第1ステージ ツール・ド・ロマンディ2017第1ステージ image:www.tourderomandie.chエーグルの街を駆けるプロローグで幕を開けたツール・ド・ロマンディ。第1ステージは、早速カテゴリー山岳が5つ設定された距離173.3kmの本格山岳コースとなっており、クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)ら総合優勝狙いの選手たちがライバルの顔を窺うステージになると予想された。

この日も空は厚い雲で覆われ、いつ雨が降り始めてもいいように選手たちはジャケットに身を包みスタートラインに並ぶ。ロマンディのラインレース初日は、サンデル・アルメ(ベルギー、ロット・ソウダル)とマルコ・ミナール(オランダ、ワンティ・グループベルト)の0km地点アタックによってはじまる。

ほどなくして二人の逃げに、マークス・ブルグハート(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)、マトヴィ・マミキン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)、レミー・メルツ(ベルギー、ロット・ソウダル)、オリヴィエロ・トロイア(イタリア、UAEチームエミレーツ)、マクセブ・ドゥバサイ(エリトリア、ディメンションデータ)の5人がジョイン。

ファビオ・フェリーネ(イタリア)の総合リーダージャージを守るべく集団をコントロールするトレック・セガフレードはこの逃げを容認。別府史之が集団の先頭に立ち、140名近い選手たちを牽引する姿も。一方、エスケープグループは人数を減らしながら、3級、3級、2級、3級と続くカテゴリー山岳と2箇所のスプリントポイントを消化していく。

マイヨジョーヌを着るファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)マイヨジョーヌを着るファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード) (c)www.tourderomandie.ch1級山岳シャンペリーを目指すプロトン1級山岳シャンペリーを目指すプロトン (c)www.tourderomandie.ch


3つ目の3級山岳に差し掛かる残り30kmあたりで、これまで持ちこたえていた天気が崩れ、雨が降り始めてしまう。慎重に山岳を下る集団だったが、中にはスリップする選手やパンクに見舞われる選手も。総合優勝を狙うビッグネームたちはトラブルに巻き込まれること無く、この日最後にして最大の山岳シャンペリー(1級)の麓にたどり着く。

165km地点で、レース序盤から続いた逃げグループが集団に飲み込まれると、散発的なアタックがかかるように。オリカ・スコットとロットNLユンボの選手が積極的に仕掛けるが、どれも決まらない。サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)が先頭の大集団が1級山岳シャンペリーの山頂を通過し、残り1km。勝負はスプリントで決することに。

残り200mで先頭に躍り出たミヒャエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・スコット)のスプリントが伸び、ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)を寄せ付けないままフィニッシュ。ツール・ド・ロマンディの通算ステージ優勝数を7に伸ばした。

スプリントで第1ステージを制したミヒャエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・スコット)スプリントで第1ステージを制したミヒャエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・スコット) (c)www.tourderomandie.ch
総合優勝有力候補のフルームは5位、ホン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)は16位、リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)は24位、イルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)は42位、全員トップと同タイムで第1ステージを終えている。

アルバジーニは「今日の勝利はとても大きい。今シーズンの大きな目標に掲げていたクラシックレースからの連戦ということもあって、精神的にもとても消耗していたから、勝てるとは思っていなかったし、このレ―スを戦うために集中する必要があった。僕にとってロマンディはとても大切なレースだったから、このステージで勝利を掴むことができて今はとてもハッピーだよ。

正直なところ、今日の登りをこなせる自信はなかったんだけど、リエージュを走り切っているんだから出来るはずだ、と自分に言い聞かせながら走っていたんだ。どうにか集団に残ろうと力を振り絞っていたんだけれど、どうやら自分が考えていたよりも、良く体が動いてくれた。本当に良かったよ。」とコメント。(チーム公式)

ポディウムにあがるミヒャエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・スコット)ポディウムにあがるミヒャエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・スコット) (c)www.tourderomandie.chファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)が総合リーダーを堅守したファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)が総合リーダーを堅守した (c)www.tourderomandie.ch

ポディウムで満面の笑みを見せるヤングライダー賞のマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ)ポディウムで満面の笑みを見せるヤングライダー賞のマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ) (c)CorVosレースを振り返る新城幸也(バーレーン・メリダ)レースを振り返る新城幸也(バーレーン・メリダ) (c)CorVos


5位に入ったフルームは「仲間たちは乗れているし、ジャンニ(・モスコン)は調子が良さそうだ。(ダビ・)ロペスとピーター(・ケノー)は最後の登りでそばにいてくれたよ。今日は週末の重要なステージに向け総合勢が目を覚ますステージだったよ」と来るレースを見据える。(チーム公式)

新城は「今日のチームオーダーは、明日のステージを狙うコルブレッリ以外はイサギレをサポートする作戦。今日は常に装備に迷う天気だった。雨の予報だったので、厚着でスタートしたら、太陽が出てきたり、しかし、常に山は雲に覆われてるし…結局、残り30kmから雨に降られた。自分はイサギレを最後の登り口で良いポジションで登り始められるように動き、ゆっくりゴール。脚も調子良かったし、明日からもしっかりとサポート出来るように頑張ります。」とチームユキヤ通信で語る。



ツール・ド・ロマンディ2017 第1ステージ結果
1位 ミヒャエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・スコット)     4h33'10"
2位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEアブダビ)         
3位 ヘスス・エラダ(スペイン、モビスター)
4位 ナトナエル・ベルハネ(エリトリア、ディメンションデータ)
5位 クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)
6位 ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ)
7位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ)
8位 ダビ・デラクルス(スペイン、クイックステップフロアーズ)
9位 リカルド・カラパス(エクアドル、モビスター)
10位 ピエール・ラトゥール(フランス、アージェードゥーゼール・ラモンディアール)
16位 ホン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)
24位 リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)
26位 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)
28位 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)
45位 イルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)
114位 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ)              +9'00"
145位 別府史之(日本、トレック・セガフレード)            +16'43"

個人総合成績
1位 ファビオ・フェッリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)     4h39'07"
2位 マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ)    +8"
3位 ヘスス・エラダ(スペイン、モビスター)
4位 プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)         +9"
5位 ホン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)             +12"
6位 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)
7位 ジョセ・ゴンサルベス(ポルトガル、カチューシャ・アルペシン)      +13"
8位 ルーベン・フェルナンデス(スペイン、モビスター)
9位 ミヒャエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・スコット)          +14"
10位 ホナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター)

ポイント賞
1位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)     34pts
2位 ミヒャエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・スコット)       30pts
3位 マルコ・ミナール(オランダ、ワンティ・グループベルト)      30pts

山岳賞
1位 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)         24pts
2位 サンデル・アルメ(ベルギー、ロット・ソウダル)          21pts
3位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEアブダビ)           16pts

ヤングライダー賞
1位 マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 4h39'15"
2位 ジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ)            +08"
3位 ジャック・ヘイグ(オーストラリア、オリカ・スコット)        +11"

チーム総合成績
1位 モビスター          13h57'48"
2位 ロットNLユンボ         +01"
3位 トレック・セガフレード     +07"


text:Gakuto.Fujiwara

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