KOO(クー)としてアイウェアブランドとしての道を歩みだした、カスクのファーストプロダクト「Open(オープン)」をロングタームテストした。ユニークな構造は奇抜さを求めただけにあらず。スタイリッシュさとハイスペックを両立したアイテムだった。


インプレッションに使用したKOO Open(ライム)インプレッションに使用したKOO Open(ライム)
スポーツアイウェアと聞いてどのブランドを思い浮かべるだろうか。王道のオークリーやルディプロジェクト、アディダス、ボレー、BBB、ウベックス、ポック、国内ブランドであればカブトetc…。そんな群雄割拠のマーケットへと昨年打って出たのが、イタリアンへルメットブランド、カスクだった。

KOO(クー)、つまり“KASK Optics”のファーストプロダクトであるOpen。発表以前からアメリカのCXレーサーであるジェレミー・パワーズなどが使用しており、ローンチを感じさせるネーミングや、カスクのヘルメットにも通じるスタイリッシュなフレームデザイン、少し近未来的でもある幅広の一眼式レンズなどは、特に「光りモノ」好きのユーザー(筆者のことである)からの熱視線を集めてきた。

テンプル部分を回転させて折りたたむ構造がユニークだテンプル部分を回転させて折りたたむ構造がユニークだ テンプルの角度を調整することでレンズ上側と額の間隔を調整できるAirflow Active Systemテンプルの角度を調整することでレンズ上側と額の間隔を調整できるAirflow Active System

フレームはテンプル部分まで含めて薄く、フィット感は非常に軽いフレームはテンプル部分まで含めて薄く、フィット感は非常に軽い ノーズパッドは交換式。高さの異なる2タイプが付属するノーズパッドは交換式。高さの異なる2タイプが付属する


そんなOpenは昨年末のサイクルモードで国内正式発表が行われ、2017年からは萩原麻由子が所属しているウィグル・ハイファイブも正式採用。春先になって製品版が手元に届いたので、長期インプレッションをしてみた。

手に持ってみた第一印象は「すごく軽いな」ということ。実測36gと超軽量を売りにしている製品ではないもの、フレームはテンプル部分まで含めて薄く、その薄さと素材の柔らかさゆえに、重たさや締め付けのキツさが全く無いのもグッドポイント。フィッティング自体は細く深めで、某大手眼鏡ブランドの謳うような「無重力」とまではいかないものの、軽いフィット感で長時間やオフロードでの使用にもストレスは感じづらい。

Openのキーフィーチャーである回転させて折りたたむテンプルも面白い。単に奇をてらったものではなく、テンプルの角度を調整することでレンズ上側と額の間隔を調整できる構造(Airflow Active Systemという名が与えられている)となっており、これが非常に調子良かったのだ。

レンズサイドの留め具を操作することでレンズ交換が可能レンズサイドの留め具を操作することでレンズ交換が可能 比較的明るめの「スーパーブルー」レンズ。かけた瞬間にも色味に違和感はない比較的明るめの「スーパーブルー」レンズ。かけた瞬間にも色味に違和感はない

幅広レンズでフレームが視界に入ってくることも少ない幅広レンズでフレームが視界に入ってくることも少ない 化粧箱にスペアレンズなど交換パーツと共に同封される化粧箱にスペアレンズなど交換パーツと共に同封される


例えば従来、雨上がりで湿度が増した中でのヒルクライムなど、レンズが曇って仕方なくヘルメットに(穴を探しながら)差し込む場面もあった。でも、Openなら一瞬片手を離し、額とレンズの距離を大きく取るだけでOK。調整時にカチカチッと小さなラチェット音が聞こえるので何段動かしたかが分かるし、左右のテンプルをそれぞれ調整できるので、多かれ少なかれ誰にでもある顔の左右形状の違いをカバーすることができるのだ。テンプルの形状を変えることはできないが、もともとの素材の柔らかさも手伝うので必要十二分。ちなみに筆者は左に対して右のテンプルを1段階下げた状態がベストだった。

ハイスピードで飛ばしている際のウインドプロテクションも良好で、筆者はドライアイ+コンタクトレンズという最悪の組み合わせにも関わらず、風の巻き込みで目が乾いて「おっと危ない、一回止まって目薬差そう…」ということは一度もなかった。エアロ性能に関しては正直よく分からないが、風のバタつきや巻き込みを感じないので流れも良いのだろう。このあたりは流石エアロロードヘルメットINFINITYや、TTヘルメットBAMBINOを生み出すカスクと言える部分だろうか。

片手でレンズ上側と額の間隔を調整できるので、曇りやすい場面でも外す手間が省ける(出演協力:渡辺勇大、GROVE港北)片手でレンズ上側と額の間隔を調整できるので、曇りやすい場面でも外す手間が省ける(出演協力:渡辺勇大、GROVE港北)
フレームを顔にフィットさせた状態。高速時の風の巻き込み量も少ないフレームを顔にフィットさせた状態。高速時の風の巻き込み量も少ない そして何より気に入ったのが、ツァイス製だというレンズだ。ライムカラーに付属するスーパーブルーレンズは比較的明るめで、眩しさを抑えつつも景色のそのままの色、もしくはより美しく視界を彩ってくれるような気さえ覚えた。

レッド系やグリーン系のレンズは慣れるまで色味の違和感を拭えないが、Openは装着したその瞬間からとてもナチュラルで、もちろん視界の歪みなどは一切なし。1種類(付属するクリアレンズも含めれば2種類)しか試していないので言及はできないが、これだけ扱いやすければ他レンズの性能にも期待できるというものだ。

難点という難点は特に見つからないのだが、強いて挙げるとすれば先にも記した通り、若干タイトフィットという点、そしてまだまだ知名度が低いことだろうか。しかしよほど幅広顔でなければノーズパッドとフレームの柔らかさで調整できるはずなので、可能であればプロショップで試着を是非に。

KOO Open(ライム)KOO Open(ライム)
レース用として求められる機能をそつなくクリアし、更に独自のアイディアを盛り込んだOpenの価格は23,000円(税抜)。ハイエンドスポーツアイウェアとしては高くないし、36gという軽さの中には価格に見合う以上のポテンシャルが秘められていると感じた。



KOO Open
カラー(レンズ):ライム(スーパーブルー&クリアー)、ホワイト(スモークミラー&クリアー)、ブラックレッド(スモークミラー&クリアー)、ブラック、(スモークミラー&クリアー)、ブラックライム(スモークミラー&クリアー)、ブラックブルー(ブルースカイ&クリアー)、ネイビーブルー(スーパーブルー&クリアー)、ピンクネイビーブルーマット(シルバーミラー&クリアー)
価格:23,000円(税抜)
付属品:レンズ2枚、ノーズパッド2種類

text:So.Isobe
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