4月17日にオーストリアでツアー・オブ・アルプス(UCI2.HC)が開幕。ジロ・デ・イタリアの前哨戦として知られる5日間の戦いはミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)の山頂フィニッシュ制覇で幕開けた。



メイン集団のペースを作るチームスカイメイン集団のペースを作るチームスカイ photo: Tour of the Alps


ツアー・オブ・アルプス2017第1ステージツアー・オブ・アルプス2017第1ステージ photo: Tour of the Alps2016年までジロ・デル・トレンティーノ(UCI2.HC)として開催されてきたジロ前哨戦がツアー・オブ・アルプスに名称を変更。開催地をイタリアのトレンティーノ=アルト・アディジェ州からオーストリアまで拡大するとともに、開催期間を4日間から5日間に延長した。「アルプス」の名前を冠してるだけに山岳の比率が極めて高い。

悪天候のオーストリア南部を走る悪天候のオーストリア南部を走る photo: Tour of the Alpsピエール・ローラン(フランス、キャノンデール・ドラパック)ピエール・ローラン(フランス、キャノンデール・ドラパック) photo:CorVos初日はオーストリアのクーフシュタインからインスブルックまでの142km。イン川が削り出した渓谷を進み、途中何度か峠を越え、2018年UCIロード世界選手権の開催地インスブルックの街を抜け、街を見下ろすフンガーブルク(全長3.7km/平均7%/高低差257m)を駆け上がってフィニッシュを迎える。

レース後半に逃げるフランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アンドローニジョカトリ)らレース後半に逃げるフランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アンドローニジョカトリ)ら photo: Tour of the Alpsゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)のアタックに反応するドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)ら。ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)のアタックに反応するドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)ら。 photo:CorVosレースにはチームスカイ、アージェードゥーゼール、アスタナ、BMCレーシング、ボーラ・ハンスグローエ、キャノンデール・ドラパック、エフデジという7つのUCIワールドチームを含む18チームが出場。NIPPOヴィーニファンティーニからは伊藤雅和も出場した。

上りスプリントで勝利したミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)上りスプリントで勝利したミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ) photo: Tour of the Alps6名逃げが4km地点から先行を開始したものの、レース中盤のカテゴリー山岳で早くも吸収される。先頭で粘ったアレクサンドル・フォリフォロフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)が山岳賞ジャージを射止めた。フォリフォロフは2016年ジロの山岳個人TTでサプライズ勝利を飾った25歳で、2年連続ジロに出場予定だ。

リーダージャージを手にしたミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)リーダージャージを手にしたミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ) photo: Tour of the Alps逃げ吸収後に生まれるのは新たな逃げ。フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アンドローニジョカトリ)、ユーリ・フィロージ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)、マティアス・クリセク(オーストリア、ティロルサイクリング)ら3名が逃げ、チームスカイとエフデジが集団を率いて追いかける。

インスブルックの街を通過し、フンガーブルクに向かって加速したメイン集団は逃げを吸収。上りでケニー・エリッソンド(フランス、チームスカイ)らがハイペースを刻むと、そこからゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)がアタックした。

頂上まで1.3kmを残して動いたトーマスにはドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)とミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)、マティア・カッタネオ(イタリア、アンドローニジョカトリ)が食らいついて残り1kmアーチ。トーマスとポッツォヴィーヴォが断続的にペースを上げたが先頭4名は崩れない。

やがてダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)とティボー・ピノ(フランス、エフデジ)が先頭に追いつき、牽制の中からフォルモロが動きたが決まらない。そのまま先頭6名による上りスプリントが始まり、残り300mでスカルポーニが先頭に出て加速する。トーマスやピノを振り切って、スカルポーニが大きく両手を広げてフィニッシュした。

「2011年大会(ジロ・デル・トレンティーノ)で総合優勝を経験しているけど、ステージ優勝はゼロだった。今日は一見イージーなステージだったけど、チームスカイが全力でペースを上げ、そこから残り2kmでトーマスがアタックしたのでタフな展開になった。幸い調子は良かったので彼のアタックには反応できたし、残り300mで自ら仕掛けることができたんだ」と、今シーズン初勝利を飾ったスカルポーニは語る。UCIワールドチームの中で唯一今シーズン0勝だったアスタナが念願のシーズン初勝利をつかんだ。

膝の故障によってジロを欠場するファビオ・アル(イタリア、アスタナ)に代わって、アスタナのリーダーとしてマリアローザを狙うスカルポーニは「今日はトーマスとピノが総合優勝候補であることを見せつけた。中級ステージレースが得意なポッツォヴィーヴォも侮れない。自分はシエラネバダでの高地トレーニングを終えたばかりなので調子がわからなかったけど、今日の結果は自信になる。まだ調子は上がると思うし、ジロには申し分のない状態で挑めると思う」とコメント。37歳のオールラウンダーは健在ぶりをアピールした。



ツアー・オブ・アルプス2017第1ステージ結果
1位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)         3h32'15"
2位 ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)
3位 ティボー・ピノ(フランス、エフデジ)
4位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)
5位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)
6位 ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ)
7位 マティア・カッタネオ(イタリア、アンドローニジョカトリ)     +04"
8位 ヒュー・カーシー(イギリス、キャノンデール・ドラパック)     +08"
9位 ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)        +11"
10位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング)

個人総合成績
1位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)         3h32'05"
2位 ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)           +04"
3位 ティボー・ピノ(フランス、エフデジ)               +06"
4位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)   +10"
5位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)
6位 ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ)
7位 マティア・カッタネオ(イタリア、アンドローニジョカトリ)     +14"
8位 ヒュー・カーシー(イギリス、キャノンデール・ドラパック)     +18"
9位 ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)        +21"
10位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング)

山岳賞
1位 アレクサンドル・フォリフォロフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) 9pts
2位 ヒュー・カーシー(イギリス、キャノンデール・ドラパック)     4pts
3位 セバスティアン・シェーンベルガー(オーストリア、ティロルサイクリング)3pts

ヤングライダー賞
1位 ヒュー・カーシー(イギリス、キャノンデール・ドラパック)   3h32'23"
2位 エガン・ベルナル(コロンビア、アンドローニジョカトリ)      +09"
3位 ファウスト・マスナダ(イタリア、アンドローニジョカトリ)     +18"

チーム総合成績
1位 アスタナ           10h37'07"
2位 キャノンデール・ドラパック     +03"
3位 アンドローニジョカトリ       +21"

text:Kei Tsuji
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