北イタリアで開催されたUCIウィメンズワールドツアー第3戦、トロフェオ・アルフレド・ビンダ。與那嶺恵理も出場したこのレースで、コリン・リヴェラ(アメリカ、チームサンウェブ)が集団スプリントを制圧した。



與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)ら、各国ナショナルチャンピオンが最前列に並ぶ與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)ら、各国ナショナルチャンピオンが最前列に並ぶ photo:CorVos


ワールドツアー第3戦に出場した與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)ワールドツアー第3戦に出場した與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ) photo:Jorge.Murakamiカタルツィナ・ニウェウィアドマ(ポーランド、WM3エネルジー)や、エリザベス・ダイグナン(イギリス、ブールス・ドルマンス・サイクリングチーム)カタルツィナ・ニウェウィアドマ(ポーランド、WM3エネルジー)や、エリザベス・ダイグナン(イギリス、ブールス・ドルマンス・サイクリングチーム) photo:CorVosスプリントを制したコリン・リヴェラ(アメリカ、チームサンウェブ)。アーレニス・シエラ(キューバ、アスタナ・ウィメンズ・チーム)も2位を喜ぶスプリントを制したコリン・リヴェラ(アメリカ、チームサンウェブ)。アーレニス・シエラ(キューバ、アスタナ・ウィメンズ・チーム)も2位を喜ぶ photo:CorVos表彰台、コリン・リヴェラ(アメリカ、チームサンウェブ)が中央に上がる表彰台、コリン・リヴェラ(アメリカ、チームサンウェブ)が中央に上がる photo:CorVosUCIウィメンズワールドツアー第3戦の舞台は、北イタリアはロンバルディア州。マッジョーレ湖を横目にタイーノからチッティーリオまでを繋ぐ、アップダウンのある周回コースを含む131kmで争われた。

レースは序盤からハイペースで進み、複数名が抜け出しを試みるも1分以上の逃げは許されず、いずれもオリカ・スコットを中心とした集団に飲み込まれながら距離を消化していった。

本格的な勝負が掛かったのは、後半にカタルツィナ・ニウェウィアドマ(ポーランド、WM3エネルジー)がアタックを試みてから。昨年のU23レース王者、そして現ポーランド王者のアタックにはマリアンナ・フォス(オランダ、WM3エネルジー)やストラーデ・ビアンケで6位に入ったシャーラ・ギロー(オーストラリア、エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)らが合流し、いよいよ有力勢によるアタック合戦の火蓋が切って落とされる。

次いでワールドツアー総合ランキングで首位に立つエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)らも続々とアタックを試みたが、スプリントに持ち込みたいチームサンウェブや、サーヴェロ・ビグラ・プロサイクリングが集団を牽引したため引き戻され、この2チームを先頭に30名弱の集団がゴールへとなだれ込んでいった。

最終コーナーを先頭で抜け、絶好の形に持ち込んだのは、コリン・リヴェラ(アメリカ)を引き連れたチームサンウェブだった。残り150mから仕掛けたリヴェラは、後続を大きく引き離す圧巻のスプリントでワールドツアー初勝利。トラック、シクロクロス、ロードレースで無数のアメリカナショナルタイトルを獲得している24歳が、ヨーロッパサーキット初年度にして早くも優勝を飾ってみせた。

また、與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)は6分33秒遅れで完走。「毎週毎週レベルの高いレースに挑みながら毎レース、ただ完走することやただ走ることでいっぱいになっていたので何かを変えないといけないと考えながら、今回は集団内でのポジションを大きく改善させることができました。結果的には今回も完走することしかできなかったのですが、脚を使ってでも積極的に前に出て、今まで見れなかった世界を見ることができました。自分の今のフィジカル、コンディションだと順位を狙うレベルではないのですが、一歩づつ、自分から積極的に学んでいきます」と語っている。



トロフェオ・アルフレド・ビンダ2017結果
1位 コリン・リヴェラ(アメリカ、チームサンウェブ)              3h25’26”
2位 アーレニス・シエラ(キューバ、アスタナ・ウィメンズ・チーム)
3位 シェシリー・ルドウィグ(デンマーク、サーヴェロ・ビグラ・プロサイクリング)
4位 シャンタル・ブラーク(オランダ、ブールス・ドルマンス・サイクリングチーム)  +02”
5位 エレーナ・チェッキーニ(イタリア、キャニオン・スラム)
6位 アンネミエク・ヴァンヴルーテン(オランダ、オリカ・スコット)
7位 エウジェニア・ブヤク(ポーランド、BTCシティ・リュブリャナ)
8位 カタルツィナ・ニウェウィアドマ(ポーランド、WM3エネルジー)
9位 エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)
10位 アシュレー・モールマン(南アフリカ、サーヴェロ・ビグラ・プロサイクリング)
55位 與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)

text:So.Isobe

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