イベント運営等を手がける株式会社ウォークライドの自転車チーム「ウォークライド・シクロアカデミア」の2017年チーム新体制が発表された。新たに4名が加入し、今年は総勢8名で国内Jプロツアーを戦う。



ウォークライド・シクロアカデミア2017年チーム体制ウォークライド・シクロアカデミア2017年チーム体制 (c)ウォークライド


EQADSから移籍した内野直也。ヨーロッパ経験も豊富だEQADSから移籍した内野直也。ヨーロッパ経験も豊富だ photo:Yuichiro Hosodaベテランの小室雅成ベテランの小室雅成 photo:Satoru.Kato自社フレームも手がけるウォークライド自社フレームも手がけるウォークライド (c)ウォークライド冬のシリーズ戦として人気が高い大磯クリテリウム冬のシリーズ戦として人気が高い大磯クリテリウム (c)ウォークライド今年で設立4年目を迎える自転車ロードレースチーム「ウォークライド・シクロアカデミア」。自転車のプロフェッショナルとして「健全なサイクリストの精神が社会に貢献する」というウォークライドの理念を持ち、交通安全やルール順守の啓発はもちろんのこと、健康な心身をつくるスポーツとして、社会的な自転車のイメージアップのために設立されたチームだ。

運営母体である株式会社ウォークライドは、神奈川県厚木市を拠点に大磯クリテリウム等の自転車イベント運営、フレームを手がけるメーカー&プロショップ、自転車セミナースクールの3事業を基軸として、自転車業界の発展と地域との結びつきを目指している。

チームには今年新たに内野直也、公文拓真、小島渓円、幡司勝の4名が加入。特に、EQADSから移籍の内野直也はヨーロッパでのレース経験も豊富で、2012年全日本選手権個人TTジュニア2位や2016年全日本選手権ロードエリート34位の成績を持つ。

内野は「国内のJプロツアーを主戦場にレース活動をしていき、そこでの上位入賞と全日本選手権ロードを最大の目標にしていきます。今年からは仕事をしながらのレース活動になりますが、そのような環境でも実績を出して、来年からまた一選手として戻れるよう努力を続けていきます」とコメントを寄せた。

ベテランとしてチームを率いるのは2012年Jプロツアーいわきクリテリウム優勝や昨年のJプロツアー奈良クリテリウム12位などの実績を持つ小室雅成だ。
「社会人中心のチームであるがゆえ、家庭の事情などで抜けてしまう選手がいたなか、若手が入ってきてくれてホッとしています。チームも若手の育成に力を注いでいますので、実際Eカテゴリーの中に優れた選手が誕生し始めています。まだ無名の選手が名乗りを上げることになることを予告しておきます。今までと違った2017年度WALKRIDEを楽しみにしていてください」とコメント。

他にエリートツアーE1優勝経験者の阿部健弥、中堅として2012年Jプロツアー白浜チームタイムトライアルで優勝経験を持つ高田雄太などを擁しつつ、若年層の新規加入によってチームは若返りを図っている。チーム員は総勢8名となり、バランスの取れた布陣で今年もJプロツアーを始めとする国内レースを走る。

国内自転車競技の普及、選手育成にも注力

ウォークライドでは16歳から23歳を対象としたレーサーと、これから競技を始めたいビギナーを対象としたサポートプログラムとして、昨年より「ウォークライド・スカラシップチャレンジ」を実施している。このプログラムはバイクの特別価格貸与や、レース成績に応じた資金サポート、ウォークライド主催レースへの招待など、イベント・メーカー・セミナーの3事業を展開しているウォークライドならではの取り組みと言える。

また、成績によっては上記Jプロツアーチームへの昇格も可能で、Jプロツアーへの参戦の道も開ける。国内自転車競技の普及のため、若手の環境作りや選手育成にも引き続き注力していくという。



ウォークライド・シクロアカデミア2017年チーム体制
小室 雅成(コムロ マサナリ)
阿部 健弥(アベ ケンヤ)
高田 雄太(タカダ ユウタ)
頓所 哲郎(トンショ テツロウ)
公文 拓真(クモン タクマ) *徳島サイクルレーシングより新加入
幡司 勝 (ハタシ マサル) *voyAge cycling teamより新加入
内野 直也(ウチノ ナオヤ) *EQADSより新加入
小嶋 渓円(コジマ ケイエン) *たかだフレンドレーシングより新加入
総勢8名

監督
山根 理史(ヤマネ マサフミ)
コーチ
須田 晋太郎(スダ シンタロウ)