イタリアのサイクルギアブランド「ノースウェーブ」が用意するハイエンドロードシューズがモデルチェンジ。アッパーデザインを新たにした「EXTREME RR」は、独創的なアッパーによりダイレクトなフィット感を実現し、ペダリング効率を高めた軽量な1足だ。



ノースウェーブ EXTREME RRノースウェーブ EXTREME RR
UCIワールドチームをサポートし、数々の勝利を足元から支えてきたノースウェーブのハイエンドモデル「EXTREME(エクストリーム)」がフルモデルチェンジを果たし、EXTREME RRとなって登場した。1枚革のオーバーラップ型アッパーと1ダイヤル式のクロージングシステムのFLASH CARBONのデザインを取り入れさらにブラッシュアップしたモデルだ。

足の甲を包み込むようなオーバーラップ型アッパーと1ダイヤル式クロージャーの特徴は、足の甲部分のフィット感とエアロダイナミクスに優れること。EXTREME RRでは、FLASH CARBONよりも薄手の素材をアッパーに採用し、X-Frameというアッパーを全方向から補強するフレームを配すことで、軽量性と足にフィットする柔軟性、足の力を逃すこと無くペダルに伝えられる強度の両立を実現させた。

加えてアッパーを締め付けるワイヤーの取り回しも進化。単純なワイヤーの取り回しを採用したFLASH CARBONは、プロ選手からクロージャーの締り具合をブラッシュアップして欲しいとの声もあったという。


EXTREME RRではダイヤルを回し締め付けると、つま先側から徐々に足首側が締め付けられるという仕組みを実現。一般的な紐靴のようにつま先から紐を締め付けることができるため、足にフィットしやすくなっている。このワイヤールーティングによって、3ベルクロやダイヤルクロージャー+ベルクロといったクロージングシステムと同様のフィット感を持ちながらも、軽量性を獲得していることもポイントだ。

ソールはUDカーボン製アウターに新しくミッドソールを加えることで、従来のEXTREMEよりも高い剛性を実現しているため、足のパワーをダイレクトにペダルへと伝えてくれるはずだ。ノースウェーブのソール剛性指数は従来モデルの14から、同ブランド史上最高ランクの15に上昇している。

なおノースウェーブシューズのカーボンソールは上位モデルに限り独自のスピードプレイ対応ソールを採用しており、同社がアクセサリーとして用意する専用アダプター(別売り)を取り付けることでスピードプレイ社が用意するアダプターよりもスタックハイトが低くダイレクトなパワー伝達が可能なクリート取り付けを実現できる。このEXTREME RRもその対応モデルとなる。

ワイヤールーティングを変更し、フィット感を向上させたクロージングシステムワイヤールーティングを変更し、フィット感を向上させたクロージングシステム 薄手のアッパーに0.5mm厚の補強を配すことで、フィット感や剛性を確保した薄手のアッパーに0.5mm厚の補強を配すことで、フィット感や剛性を確保した

アキレス腱部分にはグリップ力の高い素材を配置することで、踵のホールド力を強化したアキレス腱部分にはグリップ力の高い素材を配置することで、踵のホールド力を強化した しっかりとカカトをホールドしてくれるカップを採用しっかりとカカトをホールドしてくれるカップを採用


インナーソールは爪先部分の厚みが異なる2タイプが付属する。爪先部分のフィット感も大切にするプロ選手、特に足が細い方やつま先部分が薄い方からのリクエストに応え、シューズの爪先部分に隙間をできるだけ埋めるための改善策として2種類のインナーソールを用意したという。

カラーラインアップはブラックとイエローフルオという2種類。サイズは36~48、ハーフサイズは39.5~45.5が揃う。足型は今まで通りレギュラーフィットが採用された。EXTREME RRはすべてイタリアの職人たちによって作られる。価格は49,000円(税抜)。取扱はウインクレル。

カーボンにミッドソールを加えることで、高剛性化を実現したカーボンにミッドソールを加えることで、高剛性化を実現した EXTREME RRを使用するワンティ・グループグベルトの選手EXTREME RRを使用するワンティ・グループグベルトの選手 photo:CorVos
爪先部分の厚みが異なる2種類のインソールを用意した爪先部分の厚みが異なる2種類のインソールを用意した



ノースウェーブ EXTREME RR
アッパー:X-Frame
アウターソール:UDカーボン
剛性指数:15
重量:220g
カラー:イエローフルオ、ブラック
サイズ:36~48、39.5~45.5(ハーフサイズ)
価格:49,000円(税抜)