2月14日、中東オマーンで第8回ツアー・オブ・オマーン(UCI2.HC)が開幕。NIPPOヴィーニファンティーニも出場する6日間のステージレースはアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)の勝利で幕開けた。



アタックに備えて最前列でスタートする内間康平(NIPPOヴィーニファンティーニ)らアタックに備えて最前列でスタートする内間康平(NIPPOヴィーニファンティーニ)ら photo:Kei Tsuji / TDWsport


白い建物がオマーンの特徴白い建物がオマーンの特徴 photo:Kei Tsuji / TDWsportツアー・オブ・カタールのキャンセルによって、A.S.O.(アモリー・スポール・オルガニザシヨン)が主催する唯一の中東レースとなったツアー・オブ・オマーン。カタールが砂漠のレースであるのに対し、オマーンは山のレースであり、その山がちな地形からグランツールで上位に絡むようなオールラウンダーたちを集める。

逃げグループを形成するアラン・マランゴーニ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)ら5名逃げグループを形成するアラン・マランゴーニ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)ら5名 photo:Kei Tsuji / TDWsport2017年の第8回大会の総合優勝候補はファビオ・アル(イタリア、アスタナ)やロマン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール)、ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEアブダビ)、ジュリアン・アレドンド(コロンビア、NIPPOヴィーニファンティーニ)ら。他にも平坦ステージ狙いのビッグスプリンターが揃った。

オマーン内陸部の山岳地帯を進むオマーン内陸部の山岳地帯を進む photo:Kei Tsuji / TDWsportオマーン初日の第1ステージはペルシャ湾に面したアルサワディビーチから内陸を巡ってナセームパークに戻ってくる175km。内間康平(NIPPOヴィーニファンティーニ)がスタート直後のファーストアタックに絡んだが決まらず、続いて飛び出した5名が先行を開始した。

クイックステップフロアーズとカチューシャ・アルペシンの2チームが集団牽引クイックステップフロアーズとカチューシャ・アルペシンの2チームが集団牽引 photo:Kei Tsuji / TDWsport集団を牛耳るUCIワールドチームに対して逃げを挑んだのは、アラン・マランゴーニ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)、ローレンス・ワーバス(アメリカ、アクアブルースポート)、ジュゼッペ・フォンツィ(イタリア、ウィリエールトリエスティーナ)、アイメ・デヘント(ベルギー、スポートフラーンデレン)というトップチーム経験者5名。

開幕スプリントを制したアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)開幕スプリントを制したアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン) photo:Kei Tsuji / TDWsportタイム差は最大3分半まで広がったが、カチューシャ・アルペシンとクイックステップフロアーズの2チームの牽引によって集団は後半にかけてペースアップ。スプリントポイントでボーナスタイムを稼いだ先頭5名は残り10kmを切ってすぐに吸収される。幹線道路でスプリンターチームがポジション争いを繰り広げた。

スプリント前に落車したトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップフロアーズ)スプリント前に落車したトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji / TDWsportこの日ステージ7位に入ったローイ・ヤンス(ベルギー、WBベランクラシック・アクアプロジェクト)のSTRAVAログによると、追い風区間では60km/h強で巡航し、残り7kmで向かい風に切り替わってからは50km/h弱に。向かい風が吹いていたにも関わらず最終的なスプリント中のスピードは60km/hオーバー。

ハイスピードリードアウトバトルの最中、優勝候補の一角トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップフロアーズ)が残り1kmで落車。対して、カチューシャ・アルペシンのクリストフは前年の経験を生かして上手くスプリントに持ち込むことに成功する。

マルコ・ハラーやミカエル・モルコフらのリードアウトを受けたクリストフが向かい風の中をスプリント。終盤にパンクしながらもチームメイトの力を借りて戦線に復帰したソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)やクリスティアン・ズバラーリ(イタリア、ディメンションデータ)といったイタリアンスプリンターをクリストフが打ち破った。

クリストフは2月上旬のエトワール・ド・ベセージュでステージ優勝を飾っており、これが今シーズン2勝目。「集団内の全員がカチューシャを警戒していたように思う。優勝候補と自認しながらチームは序盤からレースをコントロールした。クイックステップとサンウェブの協力を得て逃げを吸収してそのままリードアウトを開始。フィニッシュが昨年と同じレイアウトであり、最終ストレートが長くて向かい風が吹くことを知っていたので、前に出るタイミングを少し遅らせたんだ。そして残り300mで先頭に出て、ハラーとモルコフ、ポリットのリードアウトでスプリントを開始した」と語っている。

カチューシャ・アルペシンジャージにマッチする赤いリーダージャージに袖を通したクリストフは「この先のステージでも勝ち続けたい」と意気込んだ。



赤いリーダージャージを手にしたアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)赤いリーダージャージを手にしたアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン) photo:Kei Tsuji / TDWsport



ツアー・オブ・オマーン2017第1ステージ結果
1位 アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン) 3h46’29”
2位 クリスティアン・ズバラーリ(イタリア、ディメンションデータ)
3位 ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
4位 ラーセ・ノーマンハンセン(デンマーク、アクアブルースポート)
5位 セバスティアン・アエド(アルゼンチン、ユナイテッドヘルスケア)
6位 ヤコブ・マレツコ(イタリア、ウィリエールトリエスティーナ)
7位 ローイ・ヤンス(ベルギー、WBベランクラシック・アクアプロジェクト)
8位 ベンジャミン・ジロー(フランス、デルコ・マルセイユKTM)
9位 サーシャ・モードロ(イタリア、UAEアブダビ)
10位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、ウィリエールトリエスティーナ)

個人総合成績
1位 アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン) 3h46’19”
2位 クリスティアン・ズバラーリ(イタリア、ディメンションデータ)      +04”
3位 アイメ・デヘント(ベルギー、スポートフラーンデレン)
4位 ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)          +06”
5位 ジュゼッペ・フォンツィ(イタリア、ウィリエールトリエスティーナ)
6位 ローレンス・ワーバス(アメリカ、アクアブルースポート)         +09”
7位 アラン・マランゴーニ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
8位 ラーセ・ノーマンハンセン(デンマーク、アクアブルースポート)      +10”
9位 セバスティアン・アエド(アルゼンチン、ユナイテッドヘルスケア)
10位 ヤコブ・マレツコ(イタリア、ウィリエールトリエスティーナ)

ポイント賞
1位 アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)  15pts
2位 クリスティアン・ズバラーリ(イタリア、ディメンションデータ)     12pts
3位 ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)         9pts

ヤングライダー賞
1位 アイメ・デヘント(ベルギー、スポートフラーンデレン)        3h46’23”
2位 ラーセ・ノーマンハンセン(デンマーク、アクアブルースポート)      +06”
3位 ヤコブ・マレツコ(イタリア、ウィリエールトリエスティーナ)

チーム総合成績
1位 UAEアブダビ                            11h19’27”
2位 ディメンションデータ
3位 アクアブルースポート

text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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