2月12日にイタリアで開催されたトロフェオ・ライグエリア。終盤にアタックしたファビオ・フェリーネ(イタリア、イタリアナショナルチーム)が独走勝利を飾った。



美しいリグーリア海沿岸を走るトロフェオ・ライグエリア美しいリグーリア海沿岸を走るトロフェオ・ライグエリア photo:CorVos


集団前方で勝負を待つファビオ・フェリーネ(イタリア、イタリアナショナルチーム)集団前方で勝負を待つファビオ・フェリーネ(イタリア、イタリアナショナルチーム) photo:CorVos23位でフィニッシュしたネオプロのニコラ・バジオーリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)23位でフィニッシュしたネオプロのニコラ・バジオーリ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ) photo:CorVosアタックして抜け出すファビオ・フェリーネ(イタリア、イタリアナショナルチーム)アタックして抜け出すファビオ・フェリーネ(イタリア、イタリアナショナルチーム) photo:CorVos独走でフィニッシュラインに到達したファビオ・フェリーネ(イタリア、イタリアナショナルチーム)独走でフィニッシュラインに到達したファビオ・フェリーネ(イタリア、イタリアナショナルチーム) photo:CorVosフランス国境に近いイタリアのリグリア海沿岸で開催されるワンデーレースとして有名なトロフェオ・ライグエリア(UCI1.HC)。イタリアにシーズン開幕を告げるレースとして定着しており、今年は4つのUCIワールドチームを筆頭に23チームが参加。NIPPOヴィーニファンティーニからは伊藤、小林、小石、中根の4名の日本人選手が参加した。

序盤にはコンチネンタルチーム勢を中心とした4名が逃げたものの、エフデジやアージェードゥーゼル・ラモンディアールが追走して中盤で吸収。ついでヤン・ポラン(スロベニア、UAEアブダビ)やアレクサンドル・ジェニエ(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディアール)ら5名が飛び出した。

アップダウンを繰り返すジェットコースターのようなコースで集団は落ち着かず、逃げメンバーの先行も15km足らずで引き戻された。すると勝負所の登りでトレック・セガフレードに所属するファビオ・フェリーネ(イタリア、今回はイタリアナショナルチームとしての参加)がアタック。「アタックについていく作戦だったが、誰も動かなかったので自分から攻めた」というこの動きでフェリーネは独走に持ち込んだ。

後方からはアルトゥール・ビショ(フランス、エフデジ)やシリル・ゴティエ(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディアール)らが追いかけたものの、快調なペースで逃げ続けるフェリーネには届かない。結局25秒差でフェリーネが逃げ切り、2位争いのスプリントはロメン・ハーディー(フランス、フォルトゥネオ・ヴァイタルコンセプト)が先着した。

「勝利から1年以上遠ざかっていたので本当に嬉しい。この辺りは若い時にトレーニングを重ねてきた場所だし、フィニッシュには両親やファンクラブが駆けつけてくれていたのでなおさらだ。2017年は勝つことを目標に練習をしてきたが、この勝利で今後のモチベーションがより一層上がるはずだ」とフェリーネは語っている。

半数以上がDNFとなる厳しい展開の中、NIPPOヴィーニファンティーニ勢はネオプロのニコラ・バジオーリ(イタリア)が23位でチーム内トップフィニッシュ。中根英登はゴールラインに辿り着いたもののDNFとなっている。



トロフェオ・ライグエリア2017結果
1位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、イタリアナショナルチーム)
2位 ロメン・ハーディー(フランス、フォルトゥネオ・ヴァイタルコンセプト)
3位 マウロ・フィネット(イタリア、デルコ・マルセイユKTM)
4位 マッテーオ・トレンティン(イタリア、イタリアナショナルチーム)
5位 シリル・ゴティエ(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディアール)
6位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アンドローニジョカトリ)
7位 アルトゥール・ビショ(フランス、エフデジ)
8位 マチェイ・モホリッチ(スロベニア、UAEアブダビ)
9位 マッティア・カッターネオ(イタリア、アンドローニジョカトリ)
10位 ロメン・コンバウ(フランス、デルコ・マルセイユKTM)

text:So.Isobe
photo:CorVos

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