昨年よりJエリートツアーに参戦し日本のロードシーンを盛り上げてきた「弱虫ペダルサイクリングチーム」。人気自転車マンガ「弱虫ペダル」作者の渡辺航さんが率いる同チームが2月12日、東京・お台場で開催されたシクロクロス東京2017の会場において今シーズンのロードチーム新体制を発表した。



弱虫ペダルサイクリングチーム 2017年所属選手たち弱虫ペダルサイクリングチーム 2017年所属選手たち photo:Makoto.AYANO


シクロクロス東京でプレゼンターを務めた渡辺航先生と、プレイングコーチの唐見実世子がポディウムに登壇シクロクロス東京でプレゼンターを務めた渡辺航先生と、プレイングコーチの唐見実世子がポディウムに登壇 photo:Makoto.AYANOキャプテンを務める前田公平キャプテンを務める前田公平 photo:Makoto.AYANO新規加入の3選手 飯田千暁、赤荻秀弥、前川広大新規加入の3選手 飯田千暁、赤荻秀弥、前川広大 photo:Makoto.AYANO弱虫ペダルサイクリングチームが駆るフェルトのバイク弱虫ペダルサイクリングチームが駆るフェルトのバイク photo:Makoto.AYANO昨シーズンはJエリートツアー参戦1年目ながら岡篤志による個人総合優勝、チーム総合優勝、唐見実世子によるJフェミニンツアー個人総合優勝と3冠を成し遂げた弱虫ペダルサイクリングチーム。絶対的エースだった岡が今シーズンから宇都宮ブリッツェンへ移籍となったが、新たに3名の選手を加入させ、今年は総合力で2年連続となるJエリートツアーの制覇を目指す。

チームキャプテンはシクロクロスでも活躍する前田公平。そこに昨年から引き続き織田聖、大場政登志、長塚寿生の3名とトライアウトから選考をくぐり抜け新加入が決まった飯田千暁、赤荻秀弥、テスト生の前川広大の3名。女子は昨年に引き続きシスターローズジャージ獲得を狙う唐見実世子と計8人での新体制となる。

トライアウトでは今の実力ではなく、これから強くなれる伸びしろと自転車競技への取り組み方等を評価。将来的に岡篤志に続く強い選手になってほしいという佐藤GMの期待を込めたセレクトとなった。E3からのスタートとなる選手もいるため、チームポイント争いでは厳しい戦いを強いられるが前田・織田を中心に昨年同様の成績を目指す。

「去年のロードシーズンは良い成績を収めることができたので、今年もそれに負けないような成績をみんなで掴んでいきたい」とキャプテンの前田はコメント。

また、監督でもある渡辺航さんは「弱虫ペダルサイクリングチームを通して、みなさんにもっと自転車競技を好きになってほしい。レース会場にもどんどん足を運んで、レース自体をみんなで盛り上げていけたらと思う」と語った。

佐藤GMは可能ならレベルアップして2018年シーズンからJプロツアーへ挑戦したいと言う。さらにシクロクロスも並行して行う前田・織田・唐見に関しては、冬季に長期の欧州遠征を行うことでシクロクロス世界選手権に向けた強化を図る考えだ。

ロードのチームバイクに関しては今年から新たにフェルトが機材サポートを行う。チームカラーの差し色が入るオールラウンドバイクのFR1をメインに、エアロロードのAR1、TTバイクのDA1をそれぞれ使い分ける。



弱虫ペダル サイクリングチーム 2017シーズン体制

選手:
織田聖(おだ ひじり)1998.11.23
前田公平(まえだ こうへい)1994.6.15
大場政登志(おおば まさとし)1988.7.2
長塚寿生(ながつか としき)1994.10.6
飯田千暁(いいだ ちあき)1999.3.6(横浜高校自転車競技部から新加入)
赤荻秀弥(あかおぎ しゅうや)1999.5.31(じてんしゃの杜から新加入)
前川広大(まえがわ こうだい)1997.11.03 (テスト生として新加入)
唐見実世子(からみ みよこ)1974.9.6

監督:渡辺航
ゼネラルマネージャー:佐藤成彦
プレイングコーチ:唐見実世子、大場政登志
メカニック 日比谷 篤史
使用機材:FELT FR1、FELT AR1、FELT DA1

text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO

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