ジロ・デ・イタリアを主催するRCSスポルトが2017年大会のワイルドカード獲得チームを発表。ガスプロム・ルスヴェロやCCCスプランディ・ポルコウィチェが出場権を得た一方、NIPPOヴィーニファンティーニは出場を逃した。



ジロ・デ・イタリア2017に出場する22チームジロ・デ・イタリア2017に出場する22チーム (c)RCS sportジロ・デ・イタリアに出場する22チームが出揃った。自動的に出場権を得る18のUCIワールドチームに加えて、ワイルドカード枠で選出された以下のUCIプロコンチネンタルチームがスタートラインに並ぶ。

ジロ・デ・イタリア2017ワイルドカード獲得チーム
CCCスプランディ・ポルコウィチェ(ポーランド)
バルディアーニCSF(イタリア)
ウィリエール・トリエスティーナ(イタリア)
ガスプロム・ルスベロ(ロシア)

4枠のうち、自国イタリア籍のチームはフィリッポ・ポッツァート(イタリア)らを擁するウィリエール・トリエスティーナと、昨年大会でステージ優勝を上げているバルディアーニCSFの2つ。

2003年、2015年と出場しているポーランドのCCCスプランディ・ポルコウィチェと、2年連続2度目の出場となるガスプロム・ルスベロ(ロシア)が選出された一方、2014年にマリアアッズーラを獲得したジュリアン・アレドンド(コロンビア)を加入させ補強を図っていたNIPPOヴィーニファンティーニは出場を逃す結果に。

NIPPOヴィーニファンティーニの大門宏監督はプレスリリースの中で「ジロに関しては、イタリア登録の新しいチームを発足させた2015年から、幸いにも2年連続でジロへの招待を得てきたが、今年は100回記念大会。主催者にとってワイルドカード枠は、これまで以上に色々な要因も配慮した政治色の濃いセレクトになっても不思議ではないと予測していた。

確かに我々のチームのイタリア人選手、関係者、日本のロードレースファンの方々にとってはある意味残念な結果かもしれないが、我々のようなコンセプトを抱えているプロコンチネンタルチームにとって、ジロに参加することは、前後の月(4月、6月)も、すべての選手、スタッフを巻き込み、チーム全体がジロの犠牲になってしまうことが自分としては懸念材料だった。日本人選手の成長を願う意味でも今回の決定を、イタリア人選手、スタッフとともに少しでもポジティブに捉え、落ち着いてシーズンを通したレースプログラム、また我々に課せられているミッションと向き合いたい(抜粋)」とコメントしている。

またRCSスポルトはストラーデ・ビアンケ、ティレーノ〜アドリアティコ、そしてミラノ〜サンレモのワイルドカード枠も発表しており、NIPPOヴィーニファンティーニはいずれも招待を受けている。これに関して大門監督は「今年は株式会社NIPPOがロードレースチームに日本鋪道時代から関わり続けて30周年を迎える。その節目にヨーロッパでも最も尊いと言えるイタリアの伝統あるミラノ〜サンレモに参加できるチームに初めて関われたことを大変光栄に思う」と述べている。

ストラーデ・ビアンケ(3月4日)
アンドローニ・ジョカトリ(イタリア)
バルディアーニCSF(イタリア)
NIPPOヴィーニファンティーニ(イタリア)

ティレーノ〜アドリアティコ(3月8日〜14日)
アンドローニ・ジョカトリ(イタリア)
バルディアーニCSF(イタリア)
NIPPOヴィーニファンティーニ(イタリア)
ノボノルディスク(アメリカ)

ミラノ〜サンレモ(3月18日)
アンドローニ・ジョカトリ(イタリア)
バルディアーニCSF(イタリア)
コフィディス・ソルシオンクレディ(フランス)
ガスプロム・ルスベロ(ロシア)
NIPPOヴィーニファンティーニ(イタリア)
ノボノルディスク(アメリカ)
ウィリエール・トリエスティーナ(イタリア)

text:So.Isobe