シクロクロスやグラベルといったダート向けラインアップを数多く揃えるMASI(マジィ)より、ビビッドな色合いが印象的なカーボンCXバイク「CXRC COMP」をピックアップ。12mmスルーアクスルなど最新の機構を盛り込んだレーシングバイクだ。



MASI CXRC COMPMASI CXRC COMP (c)Masi Bikes
イタリア・ミラノに端を発するMASI(マジィ)は1949年創業の老舗ブランドだ。同社のスチールバイクはツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアなどのビッグレースでエディ・メルクス(ベルギー)やファウスト・コッピ(イタリア)といった名だたる選手たちによる数々の勝利に貢献し、現代においてもアーバンバイクを中心に、数多くのスチールバイクラインアップを誇っているのはMASIの大きな特徴だ。

古きを大事にしつつも、近年はグラベルやアドベンチャーライドといった流行にも敏感に対応し、そこに向けたラインアップを積極的に増やしてきている。そのようなバックグラウンドを持つ同社のノウハウをカーボンフレームに落とし込み、シクロクロスレース向けに開発されたのが「CXRC COMP」だ。

泥詰まりしにくいワイドなクリアランス泥詰まりしにくいワイドなクリアランス (c)Masi Bikesワイヤー類はフレーム内蔵とされるワイヤー類はフレーム内蔵とされる (c)Masi Bikes
フロントディレラーは直付けタイプフロントディレラーは直付けタイプ (c)Masi Bikes内側にベンドした特徴的なフロントフォーク内側にベンドした特徴的なフロントフォーク (c)Masi Bikes


フレーム素材には剛性と振動吸収性に優れたMASI独自のMC9カーボンを使用し、シクロクロス専用にカーボンレイアップを調整することで軽量性と快適性を高次元でバランスさせている。薄く扁平形状へ変化するトップチューブをはじめ、板バネのようなフレームデザインを多用することで荒れた路面からの衝撃を効率よく吸収する。また、シクロクロス専用設計のフレーム形状は担ぎやすさも十分に考慮されている。

ヘッドには下側1.5インチ、上側1-1/8インチの上下異径ベアリングを採用。ボリュームあるヘッドチューブとともに、内側へベンドしたフロントフォークは安定したハンドリング性能を実現するだろう。ディスクブレーキに関しては、昨今主流のフラットマウントに前後160mm径のローターを採用。12mmスルーアクスルによりエンドの剛性も確保され、どの場面においても安定した制動力を発揮してくれる。

シクロクロス専用設計によりダート路において高い走破性を発揮シクロクロス専用設計によりダート路において高い走破性を発揮 (c)Masi Bikes
シクロクロスでの担ぎに対応するためケーブル類はフレーム、フォークに内蔵されるほか、Di2のインストールも可能となっており、将来的なアップグレードにも対応する。取り外し可能なフェンダーマウントが装備され、シクロクロスに限らずアドベンチャーライドでも活躍できる仕様だ。

カラーはシアンブルーのフレームにオレンジの差し色が入るCyan/Roarangeの1色展開。ビビッドなカラーリングはレース会場で一際目立つ存在となるだろう。完成車のみの販売となり、シフト系統はシマノ5800系105、ホイールハンドル類にはBrev.Mのパーツがアッセンブルされる。サイズは49、52、55の3種類が用意され、価格は340,000円(税抜)だ。取り扱いは東商会。



MASI CXRC COMP
フレーム:MC9カーボン
フォーク:MC9カーボン
コンポーネント:シマノ5800系105
クランクセット:FSA
タイヤ:クレメント MXP 700x33C
ハンドル、ステム、シートポスト:New Brev.M
サイズ:49、52、55
カラー:Cyan/Roarange
価格:340,000円(税抜)

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