UCI(国際自転車競技連盟)が12月20日にプレスリリースを掲出し、申請を行った全18チームがUCIワールドツアーライセンスを獲得したと発表。ランプレ・メリダはTJスポートではなく「UAEアブダビ」として来シーズンを戦うことになった。



契約を続行しているルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ)契約を続行しているルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ) photo:Tim de Waele12月初旬の発表において、書類の不備によりライセンス獲得が保留状態になっていたランプレ・メリダ。当初は中国のスポンサーを獲得し「TJスポート」として申請が行われていたが、何らかの理由によってチームはアラブ首長国連邦登録の「UAEアブダビ」に。変更に関して現状チーム側からのアナウンスは行われていない。

UAE(アラブ首長国連邦)はアブダビツアー(UCI2.HC)や、2016年シーズン中に大きな功績を残した選手やチームを表彰する「サイクリング・ガーラ」の開催など、現在自転車競技に対して積極的に注力している国の一つ。アブダビスポーツカウンシルの首脳陣はUCIガーラ開催時に「アブダビの自転車への注目度を高めたい」とコメントしており、バーレーンと共に中東パワーを牽引していく存在になると思われる。

チームは2017年に向けてBMCレーシングのダルウィン・アタプマ(コロンビア)やチームスカイのベン・スウィフト(イギリス)、アスタナのアンドレア・グアルディーニ(イタリア)らを獲得済み。ルイ・コスタ(ポルトガル)やディエゴ・ウリッシ(イタリア)、ルイス・マインティーズ(南アフリカ)といった主力選手はランプレ・メリダから継続して所属することが決まっている。

また、セカンドディヴィジョンであるUCIプロコンチネンタルチームに関しては、イタリアのアンドローニ・ジョカトリがライセンスを獲得し、ブラジル籍のソウルブラジル・プロサイクリングと、ポーランドのヴェルヴァ・アクティブジェットプロサイクリングに関しては未だ審査中だ。

text:So.Isobe