アルのジロ・デ・イタリア制覇を目指すアスタナ　新機材とジャージを発表

カザフスタンのUCIワールドチーム、アスタナがイタリアはトスカーナ、モンテカティーニ・テルメで記者会見を行い、2017シーズン用の機材とチームキットを発表した。

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記者会見に臨むファビオ・アル（イタリア）やヤコブ・フグルサング（デンマーク） (c)Bettini

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新しいチームキットを披露するファビオ・アル（イタリア） (c)Bettiniディミトリ・フォフォノフ（左）とアレクサンドル・ヴィノクロフGM（右） (c)Bettiniツール・ド・フランスでのエースを担うヤコブ・フグルサング（デンマーク） (c)Bettini取材に応じるミケーレ・スカルポーニ（イタリア） (c)Bettiniバイクはスペシャライズドからアルゴン18にスイッチ。ホイールはヴィジョン、コンポーネントはFSAとシマノDi2 (c)Bettiniチーム仕様のサッカーゲームで遊ぶ選手たち (c)Bettini2017年、ファビオ・アル（イタリア）のジロ・デ・イタリア総合優勝を目指すアスタナ。会見にはアルや、ミゲルアンヘル・ロペス（コロンビア）と共にツール・ド・フランスでのエースを担うリオオリンピック銀メダリストのヤコブ・フグルサング（デンマーク）、パオロ・ティラロンゴ（イタリア）らが同席し、今後の目標やスケジュールなどをコメント。

これまでスペシャライズドの機材を使用してきた同チームだが、来季はバイクをアルゴン18にスイッチする。ホイールはヴィジョンで、コンポーネントは暫くの間FSAのプロトタイプとシマノDi2を併用していくものと見られている。さらにアパレルサプライヤーはモアからジョルダーナに、ヘルメットはリマールに変更され、以前と比べ機材面ではイタリア色が濃くなっている。

チームキットのデザインはこれまで長くターコイズブルー一色だったが、今年はボトム部分をブラックに変更。チームゼネラルマネジャーのアレクサンドル・ヴィノクロフ氏は「同じターコイズをベースとしながらも、よりモダンなデザインとなり、よりファンに気に入ってもらえると感じている」と新デザインについて語っている。

チームは解散するティンコフからオスカル・ガット（イタリア）を筆頭にヤスパー・ハンセンとミカエル・ヴァルグレン（共にデンマーク）を、キャノンデール・ドラパックからはモレーノ・モゼール（イタリア）とジャパンカップにも参戦したマッティ・ブレシェル（デンマーク）を獲得し、クラシックレース/ステージでの戦力を増強。アルのアシスト役としてはカハルーラルから登りに強いペッロ・ビルバオ（スペイン）を、ロシアTT王者で総合力のあるセルゲイ・チェルネツキ（ロシア）を獲得している。正式決定ではないものの、ブエルタ・ア・エスパーニャではジロに続いて再びアルをエースに臨む予定だ。

ヴィノクロフGMは「昨年はニーバリのジロ・デ・イタリア総合優勝に加えて、多くの勝利を挙げることができた。その中でカザフスタン人選手が7勝を飾っているのは喜ばしい」とコメント。カザフスタン人選手の割合は27名中9名だ。

チームはカザフスタンの25回目の独立記念日に合わせて12月11日にチームメンバー全員を集めたプレゼンテーションをカザフスタンの首都、アスタナにて行う予定だ。

アスタナ 選手リスト
ファビオ・アル（イタリア）
ペッロ・ビルバオ（スペイン）
ザンドス・ビズヒジトフ（カザフスタン）
マッティ・ブレシェル（デンマーク）
ダリオ・カタルド（イタリア）
セルゲイ・チェルネツキ（ロシア）
ローレンス・デヴリース（ベルギー）
ダニール・フォミニキー（カザフスタン）
ヤコブ・フグルサング（デンマーク）
オスカル・ガット（イタリア）
アンドレイ・グリブコ（カザフスタン）
ディミトリ・グルージェフ（カザフスタン）
ヤスパー・ハンセン（デンマーク）
アルマン・カミシェフ（カザフスタン）
タネル・カンゲルト（エストニア）
バクティヤール・コジャタイェフ（カザフスタン）
ミゲルアンヘル・ロペス（コロンビア）
アレクセイ・ルトセンコ（カザフスタン）
リカルド・ミナーリ（イタリア）
モレーノ・モゼール（イタリア）
ディアス・オミルジャコフ（カザフスタン）
ルイスレオン・サンチェス
ミケーレ・スカルポーニ（イタリア）
パオロ・ティラロンゴ（イタリア）
ルスラン・トゥルバイェフ（カザフスタン）
ミカエル・ヴァルグレン（デンマーク）
アートム・ザカロフ（カザフスタン）
アンドレイ・ゼイツ（カザフスタン）

text:So.Isobe
photo:Bettini