チャレンジのシクロクロスチューブラーラインナップに、扱いやすさを増すソフトコンパウンドを採用した「TEAM EDITION SOFTシリーズ」が登場。世界最高峰の舞台で使用されるピュアレーシングタイヤだ。アップデートされ復活した「CRITERIUM SETA」も紹介する。



扱いやすさを高めたTEAM EDITION SOFTシリーズ

チャレンジ CHICANE TEAM EDITION SOFTチャレンジ CHICANE TEAM EDITION SOFT (c)カワシマサイクルサプライチャレンジ BABY LIMES TEAM EDITION SOFTチャレンジ BABY LIMES TEAM EDITION SOFT (c)カワシマサイクルサプライ

チャレンジ GRIFO TEAM EDITION SOFTチャレンジ GRIFO TEAM EDITION SOFT (c)カワシマサイクルサプライチャレンジ DUNE TEAM EDITION SOFTチャレンジ DUNE TEAM EDITION SOFT (c)カワシマサイクルサプライ


バリエーションは伝統的なオールラウンドパターンの「グリフォ」や、ハードな泥コンディションでのグリップ力を優先させた「ライムス」、ライムスよりも転がり抵抗を軽くし、泥と芝が混ざったコースに向く「ベビーライムス」、センター部分をダイヤ目に、サイドには高さのあるY型ノブを配置しコーナリンググリップを確保した「シケイン」、そして乾いた路面や深い砂に向く新型「デューン」の計5種類。豊富なバリエーションでどんなコンディションに対しても隙の無いラインナップとなっている。天然素材を使用しているため、雨天使用後や保管には注意が必要とのこと。以下は三船雅彦氏のインプレッション。

「ソフトコンパウンドによってグリップ向上、クッション性の高さ、トラクション向上を果たした」(三船雅彦)「ソフトコンパウンドによってグリップ向上、クッション性の高さ、トラクション向上を果たした」(三船雅彦) photo:Kei.Tsuji
「ソフトコンパウンドの最大のメリットは、グリップ向上、クッション性の高さ、トラクションの向上。路面の凸凹した路面形状に素早く反応してくれているため、接地面にかかる圧力がより均等化されているためだろうか、ノーマルコンパウンドのタイヤに比べると砂や凸凹が多い路面でより性能の差を感じられた。ただ、ノブの変形が多少あるので、バイクを走らせる際にスムーズに走らせらないと登りなどでは引きずるような重さを感じるだろう。しかしメリットが圧倒的にデメリットを上回っているので、オフロードでの走破性を体感してしまうと、他のタイヤを使うのは勇気が必要だ。今回のテストでは平均すると1.6-1.8気圧あたりでの走行が多かったが、従来のチームエディションと比べて少しだけ高圧(約0.1気圧)にした方が良いように感じられた。テストしたタイヤの中で、個人的に一番良かったのはシケイン。ノブが低い分、ヨレが少なくコントロールしやすかったです」。

チャレンジ TEAM EDITION SOFTシリーズ
ケーシング:シールド・コアスパン320TPI
チューブ:ラテックス
サイズ:28"x30mm、もしくは33mm(ライムスとグリフォに30mmの設定あり)
カラー:ブラックxホワイト
税抜価格:11,130円(グリフォ/ライムス/シケイン/ベビーライムス)、11,530円(デューン)



リニューアル復活した最高級ロード用チューブラー、CRITERIUM SETA

チャレンジ CRITERIUM SETAチャレンジ CRITERIUM SETA (c)カワシマサイクルサプライ
CRITERIUM SETAは、天然素材である絹(セタ)を使い、最高のしなやかさを提供するべく生まれた最高級チューブラータイヤ。近年はラインナップから姿を消していたが、要望を受けてこの度復活。さらに近年のワイドリム化に合わせて25c幅も登場している。

絹を使ったケーシングは1000TPI以上という超高密度で織られており、クリテリウムのような加速・減速・コーナリングが連続するような状況にうってつけ。更に新開発のカーボン・ハイテック・コンパウンドを採用しているため、よりグリップ力に磨きをかけている。絹ケーシングを生産できるメーカーが少なくなった現在において貴重な製品だ。チューブはラテックス、タイヤ幅は23cと25cの2種類。

チャレンジ CRITERIUM SETA
ケーシング:シールド・シルク +1000TPI
チューブ:ラテックス
サイズ:28"x23mm、もしくは25mm
重量:260g/23mm、270g/25mm
カラー:ブラックxクリーム
税抜価格:14,370円