ジロ・デ・イタリア主催者RCSスポルトは9月14日にミラノでプレゼンテーションを開き、2017年の第100回大会(公式ハッシュタグ #Giro100 )がサルデーニャ島で開幕することを発表した。



トロフェオセンツァフィーネと並ぶファビオ・アル(イタリア、アスタナ)トロフェオセンツァフィーネと並ぶファビオ・アル(イタリア、アスタナ) photo:RCS Sport


グランデパルテンツァ2017グランデパルテンツァ2017 image:RCS Sport第100回ジロ・デ・イタリアは、かねてから噂されていた通り、地中海に浮かぶサルデーニャ島をスタートする。サルデーニャ島はイタリア半島の西、フランス領コルシカ島の南に位置。シチリア島に次いで地中海第二の面積(2万4090平方キロメートル=四国の約1.3倍)を誇る島で、人口は166万人。

5月5日(金)第1ステージ アルゲーロ〜オルビア 203km5月5日(金)第1ステージ アルゲーロ〜オルビア 203km image:RCS Sportジロがイタリア国内で開幕を迎えるのは88回目。サルデーニャ島には過去4回足を運んでいる。初登場したのはイタリア王国設立100周年を祝う1961年のこと。その後、1991年と2007年にジロはサルデーニャ島で開幕を迎えている。2007年の開幕時、空母ジュゼッペガリバルディの甲板でチームプレゼンテーションを行ったことが話題となった。

5月6日(土)第2ステージ オルビア〜トルトリ 208km5月6日(土)第2ステージ オルビア〜トルトリ 208km image:RCS Sport2017年大会の開幕地はサルデーニャ島北西部のアルゲーロで、そこから3日間かけて同島を時計回りに半周。州都カリアーリで第3ステージは締めくくられる。個人タイムトライアルやチームタイムトライアルではなく初日からロードレースが行われ、島の起伏あるコースでスプリンターやアタッカーたちがマリアローザをかけた戦いを繰り広げる。

5月7日(日)第3ステージ トルトリ〜カリアーリ 148km5月7日(日)第3ステージ トルトリ〜カリアーリ 148km image:RCS Sport今回発表されたのはサルデーニャ島を舞台にした開幕3ステージで、第4ステージ以降の詳細はまだ明らかにされていない。しかし100回記念大会だけにイタリア全土を回るコース設定が予想されており、シチリア島や南イタリアへの移動が有力だ。

今回の発表を受け、チームプレゼンテーションに出席したサルデーニャ島出身のファビオ・アル(イタリア、アスタナ)は「サルデーニャでジロが開幕するとの噂が出た時から、なんとか実現して欲しいと思っていた。もちろん他の様々な要因があると思うけど、自分の活躍が少しでもサルデーニャでの開幕に寄与できたかと思うと嬉しい。しかも100回記念大会なので申し分ない。これを機にサルデーニャ島のロードレースが活性化し、若い選手も力を伸ばせるように、様々な年齢層のレースが行われることを願っている。まだ来シーズンの予定は未定だけど、何よりもまずサルデーニャで開幕するジロに出場したいという思いを監督に伝えたい」とコメントしている。

第100回ジロは5月5日(金)から5月28日(日)まで開催される。

ジロ・デ・イタリア2017開幕ステージ
5月5日(金)第1ステージ アルゲーロ〜オルビア 203km → コースマップ
5月6日(土)第2ステージ オルビア〜トルトリ 208km → コースマップ
5月7日(日)第3ステージ トルトリ〜カリアーリ 148km → コースマップ

text:Kei Tsuji