永らく有志団体として活動してきた日本シクロクロス競技主催者協会(AJOCC)は法人格を取得し、「一般社団法人 日本シクロクロス競技主催者協会」として新たな一歩を踏み出した。今後はシクロクロスの認知度の向上、人口拡大、そしてエリートレーサーのレベルアップを念頭に置き活動を強化かしていくという。代表理事を務める矢野大介氏の言葉と、pdf(詳しくは添付ファイルをダウンロードして確認のこと)で法人概要を紹介する。



矢野大介氏矢野大介氏 photo:Kei.Tsuji photo:Kei.Tsujiこのたび、新たに設立しました一般社団法人、日本シクロクロス競技主催者協会(Association of Japan Cycle Cross Organizers、以下AJOCC)代表理事の矢野大介と申します。

私とシクロクロスの関わりは、1998年、主に甲信地方で開催されているシクロクロスミーティング参戦に始まり、UCIレースとなってから今年で6回目となる野辺山高原シクロクロスレース(現在はRapha Supercross Nobeyama)を2010年より主催しています。その間、法人化前のAJOCCへ積極的に参加し、現在、日本自転車競技連盟(JCF)管理下のシクロクロス小委員会の委員を務めております。特にアメリカのシクロクロス競技人口増とレース主催のスタイルに注目し、実際に訪問・参戦しながらネットワークを広げ、得た情報や知識の中から日本でも応用できる内容を取り入れてきました。

アメリカのみならず日本でも競技人口増加の理由として、春夏シーズンに行われているあらゆる他種目の自転車競技選手が冬がシーズンであるシクロクロスに集まること、また、短い競技時間で苦しさと楽しさと走りがいを味わえる凝縮されたシクロクロスという競技が持つ独特なキャラクターが考えられます。今やシーズンピークの10月から12月にかけて毎週末、複数のレースが開催されどのレースに出ようか選択できるまでになりました。

規模の大きい関西シクロクロスシリーズでは毎レース400名以上の参加者を集め、観戦者も多く、新しい東海シクロクロスシリーズでも300名以上が参加しています。自転車競技としてはオリンピック種目でもなく弱小ではありますが、逆に小ささを活用し主催者のみならず参加者からスポンサー、開催地域自治体、観戦者まで、質が高いだけではなく誰にでもわかりやすく透明度の高い種目として進めていくこと、また同時にエリートクラスレーサーのレベルアップ、発掘と育成にも力を入れていきたいと考えております。数多いAJOCC登録のレースの中から選抜されたJapan Cyclocross(JCX)シリーズをナショナルランキングとし、全日本選手権参加基準や世界選手権選考基準としていきます。

なおAJOCCとして日本でのシクロクロス競技の大きな目標としまして以下を掲げます。

1.シクロクロスという自転車競技の認知度を上げる(特に競技者以外の一般の方や地方)
2.シクロクロス競技人口のさらなる拡大
3.エリートクラスレーサーのレベルアップ

上記目標達成のための方法を明確にし情報公開していくことにより、関わる全ての方が同じベクトルを持って取り組むこととなります。ただし現在はまだ人材や資金的に微力であるためシステム的投資は長期計画となります。

今後のさらなるシクロクロスの発展に向けて是非みなさんと一緒に形にしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

一般社団法人AJOCC、代表理事
矢野大介
関連ファイル
法人設立案内 (572.45 KB)

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