GPSデバイスのリーディングブランドである米国のガーミンより、サイクルコンピューター「Edge」シリーズに新型モデル「Edge820J」が登場。地図機能を搭載しながら、スタンダードモデル「Edge520J」と同等のコンパクトサイズを実現したことが特長だ。



ガーミン Edge820Jガーミン Edge820J (c)いいよねっと
1000Jと820Jの比較。前作810Jと比較して大幅な小型化を実現した1000Jと820Jの比較。前作810Jと比較して大幅な小型化を実現した photo:Makoto.AYANO側面には物理スイッチが配置される側面には物理スイッチが配置される photo:Makoto.AYANO


キャノンデールプロサイクリングをはじめとしたプロチームから、ホビーライダーまで、数多くのサイクリストから愛用されているガーミン「Edge」シリーズ。先日閉幕したユーロバイクでアワードを受賞した「Edge820J」は、従来モデルにあたる810Jより、地図機能を継続しながらも、大幅な小型化を実現したことが特徴だ。

栄えあるユーロバイクアワードを獲得したEdge820栄えあるユーロバイクアワードを獲得したEdge820 photo:Makoto.AYANO幅x長さx厚みの各寸法は、「810J」が5.1cmx9.3cmx2.5cmであったのに対して、「820J」が4.9cm×7.3cm×2.14cm。1年前に登場したスタンダードモデル「520J」と同等となっている。ディスプレイの仕様も「520J」に準じており、面積は幅3.5cm×長さ4.7cm、画素数は200×265ピクセル。重量面については、810Jとの比較で約30gのシェイプアップを果たしている。

ディスプレイ自体は、日常生活防水機能を備えた静電容量方式タッチパネルを採用しており、本体側面の物理スイッチとあわせて、濡れた手やグローブを装着したままでも操作可能とした。また、ディスプレイには輝度センサーが備えられており、周囲の明るさを探知して自動でディスプレイの輝度を調整。リチウムイオンの充電式バッテリーを内蔵し、ランタイムは最大で約15時間としている。

もちろん、ハード面と共にソフト面でも進化を遂げている820J。全国の主要自転車道を収録した「昭文社MAPPLEデジタルデータ2016年度版」をインストールし、より高精度な地図表示とナビゲーションを可能とした。新機能としては「Group Track」と「事故検知機能」の2つがトピックスである。

「Group Track」は、スマートフォンを経由して自身の位置情報する仲間とシェアする「Live Track」のアップデート版である。これまでPC版およびスマートフォン版のGarminConnect上でしか公開することのできなかった自身の位置情報が、820Jでは事前にペアリングした別の820Jでも表示可能に。例えば、仲間とツーリングやロングライドイベントに出かけた際に、道中ではぐれてしまったとしても、スマートフォンを取り出すことなく、すぐにお互いの居る位置を確認することができるのだ。

仲間の居場所をリアルタイムで表示できる「Group Track」機能を新たに搭載仲間の居場所をリアルタイムで表示できる「Group Track」機能を新たに搭載 (c)いいよねっとEdge820Jが事故を検知すると、予め登録しておいた緊急連絡先にメッセージを送信してくれる「事故検知機能」Edge820Jが事故を検知すると、予め登録しておいた緊急連絡先にメッセージを送信してくれる「事故検知機能」 (c)いいよねっと

FTPやVO2maxを利用したトレーニング機能を搭載FTPやVO2maxを利用したトレーニング機能を搭載 (c)いいよねっとスピード・ケイデンス・ハートレートの各センサーやアウトフロントマウントなどが同梱されるスピード・ケイデンス・ハートレートの各センサーやアウトフロントマウントなどが同梱される (c)いいよねっと


「事故検知機能」はスマートフォンにインストールされたGarminConnect Mobileと接続中に、Edge820Jが事故を検知すると、予め登録しておいた緊急連絡先にメッセージを送信してくれるというもの。人通りのない山の奥地にて単独で落車して、万が一動けなくなってしまったとしても、Edge820Jがあなたの生命を救ってくれる。

もちろん、より効率的なトレーニングを可能とする各種機能が数多く搭載される。パワーメーターを用いることで、パワートレーニングの指標となるFTP(機能的作業閾値)とVO2max(最大酸素摂取量)が測定可能。さらに、両指標を用いて設定したワークアウト及びリカバリーメニューの実行や、パフォーマンス及びコンディションの可視化を行うことができる。



その他、パワーメーターの左右バランスやプラットフォームセンターオフセット(ぺダルの踏み込み位置とペダルの中心からどの程度離れているかを示す指標)の計測、Segment(GarminConnect版)、スマートフォンの着信表示、バーチャルパートナー、電動コンポーネントのギアポジション/バッテリー残量表示(シマノDi2)など、Edgeシリーズお馴染みの機能が網羅されている。

標準でスピード・ケイデンス・ハートレートの各センサーが付属。セットのスピード及びケイデンスのセンサーは、加速度センサーを利用した新型だ。他にも、USB ケーブル、ハンドル/ステムマウント、アウトフロントマウント、ストラップ、操作マニュアル、保証書(1年の保証期間/要ユーザー登録)が同梱される。発売は9月28日(水)で、9月14日(水)より予約受付が開始される。取り扱いはいいよねっと。



ガーミン Edge820J
本体サイズ:幅4.9cm×長さ7.3cm×厚み2.14cm
ディスプレイ:幅3.5cm×長さ4.7cm / 200×265ピクセル、タッチパネル半透過型カラー
重 量:約67.7g(電池含む)
稼働時間:最大15時間
搭載地図:日本詳細道路地図(CityNavigator Plus)自転車道入り
価 格:59,800円(税別)
発売日:2016年9月28日(水)

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