12名の逃げグループがレースを支配した第13ステージ。逃げに加わったメンバーや、明日のクイーンステージに向けて集中を高める総合勢のコメントを紹介。



キャリア初のグランツアーステージ優勝を上げたヴァレリオ・コンティ(イタリア、ランプレ・メリダ)

独走でゴールに辿り着いたヴァレリオ・コンティ(イタリア、ランプレ・メリダ)独走でゴールに辿り着いたヴァレリオ・コンティ(イタリア、ランプレ・メリダ) (c)CorVos
余裕のタイム差を得ていたので逃げ切りは固いと思っていたよ。今日は逃げが決まるステージの一つとして最初からチェックしていた。これが僕のキャリアで初のグランツアーのステージ優勝。開幕の時には好調ではなかったけれど、日を追うごとに復調してきたんだ。最後は自らチャンスをつかむことができてとてもハッピーさ。

ステージ2位のダニーロ・ウィス(スイス、BMCレーシング)

追走の先頭でフィニッシュするダニーロ・ウィス(スイス、BMCレーシング)追走の先頭でフィニッシュするダニーロ・ウィス(スイス、BMCレーシング) photo:CorVos
自分にとってはすごく良い1日になった。もともと逃げ向きのコースだと思っていたし、総合で上位の選手が全く逃げに入らなかったことも味方した。個人的にも長くない登りが続く今日のコースは得意だったこともあり、チャンスがあると思っていたんだ。他の選手を注意深く観察していたよ。

残り20kmでコンティがアタックしたのを見て、捨て身の攻撃だと思った。でも実際にはそれがチャンスを失うことになってしまったんだ。個人的にはめちゃくちゃ調子が良くて、彼を最終盤に捕まえられると考えていたけれど、うまくいかなかった。自分は普段アシスト役なので、チャンスを掴むことはそう無いんだ。良い1日だったけど、勝利を逃したことは残念だ。

山岳賞を奪回、ステージ3位に入ったセルゲイ・ラグティン(ロシア、カチューシャ)

山岳賞を取り戻したセルゲイ・ラグティン(ロシア、 カチューシャ)山岳賞を取り戻したセルゲイ・ラグティン(ロシア、 カチューシャ) (c)A.S.O.スターク・ラエンゲン(ノルウェー、IAMサイクリング)ら12名の逃げグループ。20分以上の差を得たスターク・ラエンゲン(ノルウェー、IAMサイクリング)ら12名の逃げグループ。20分以上の差を得た (c)A.S.O.今日山岳賞を取り戻そうとはスタートの時点では全く考えていなかったよ。でもうまく逃げに乗ることができ、今日はたくさんの山岳ポイントを稼ぐことができるとも知った。そんなチャンスをみすみす逃すことはできないし、今日全てのポイントで首位通過すれば取り戻せると監督から聞いて、やってやろうと決意したんだ。

二つ目の目標はステージ優勝を飾るか、ポディウムに乗ること。12名の逃げグループ内で、コンティが一番脚を持っていることは明らかだった。彼が逃げてから5人で全力ローテーションしていたのに全く追いつくことはできなかったんだ。山岳ポイントを狙わなければステージ優勝のために脚を休めることができていたとは思うけれど、結果的に3位だったことにも満足しているよ。

まだ落車で負った指の怪我は痛むけれど、日に日に良くなってきている。道路の段差ではかなり気を遣う必要があるけれど、ブエルタ完走については問題ないよ。第3週が楽しみだ。

アタックの口火を切ったイェーレ・ワレイス(ベルギー、ロット・ソウダル)

今日は何としても逃げに乗りたかったが、結果的には思っていたよりもずっとキツイ1日になった。逃げの中で一人が残り30km地点でアタックして、自分は追い抜いて更にペースアップしてゴーグルと合流。後ろがぐだぐだの展開になればチャンスがあると思ったのに、すぐに吸収されてしまったんだ。

その後にすぐカウンターが掛かったけれど、自分には息を整える時間が必要で付いていくことができなかった。その後は自分に落ち着けと言い聞かせて脚を休め、諦めずに追走していったけれど、最終的に追走グループまで後少し届かなかった。追走グループに加わってもう少し良いポジションでゴールしたかった。

マイヨロホのナイロ・キンタナ(スペイン、モビスター)マイヨロホのナイロ・キンタナ(スペイン、モビスター) photo:CorVos[img_assist|nid=210182|title=アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)|desc=photo:CorVos|link=node|align=right|width=360|height=]何事もなく過ごしたマイヨロホのナイロ・キンタナ(スペイン、モビスター)

明日はきっと今年のブエルタで最も重要なステージになる。たくさんの難しい登りがあって、最後には急勾配の頂上フィニッシュが控えている。ライバル勢と同時ゴールか、調子が良ければ数秒を稼ぐことができれば良い。状況を見極めながら走ろうと思っているよ。

総合3位のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

今日は総合上位陣が逃げに入らなかったので、無理に追いかける必要はなかった。もっとも5時間半も自転車に乗っていたし、獲得標高は3100mもあったので簡単とは言えなかったけれど。。しかしとにかく明日のクイーンステージは最も大切だ。スタートからゴールまでずっと集中する必要があるし、ステージ優勝に向けてチャンスを探っていく。

総合5位のアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)

すごく長い1日だったし、特に終盤の集団内はとても静かだった。明日にクイーンステージが控えていることが理由だけれど、とにかく今日のペースは遅かったよ。これまでも暑く厳しいステージが続いていたが、明日は獲得標高5000m越え。身体にあるエネルギーを絞り尽くすようなレースになる。

逃げにトライした新城幸也(ランプレ・メリダ)

今日もスタートからアタック合戦に参戦したが不発。でもチームメイトが入った逃げが決まって、独走優勝と言うチームにとって良い結果で良かった。自分にもこのようなチャンスがあると信じて攻め続けます。

text:So.Isobe
photo:

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