第4回となる中国でのシクロクロスのUCIレース「千森杯」(Qiansen Trophy Cyclo-cross)が今年も開催され、日本から11人の選手が参戦することになった。スタッフ7名を含む総勢19名の日本選手団という昨年以上の大部隊で挑むことになる。


2015年千森杯の男子エリートのスタート2015年千森杯の男子エリートのスタート
2015年は男子エリート5名、女子エリート2名の日本選手団で参戦した2015年は男子エリート5名、女子エリート2名の日本選手団で参戦した 昨年は日本人トップの12位フィニッシュした小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)昨年は日本人トップの12位フィニッシュした小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) 北京郊外の2会場で開催されるUCIクラス1のレース「千森杯」。レース期間は中日を含めて8月28日〜9月4日だ。8月31日(水)の第1戦は北京の北、例年行われている万里の長城に近い延庆会場(Yanqing District)が会場となる。第2戦は9月3日(土)。北京の西、丰台分别会場(Changxindian Fengtai)で開催される。

昨年大会で日本選手に好評だった(蒸し暑いため欧米選手からは不評だった)リゾート感たっぷりのジャングルが会場の海南島は落とされ、昨年アナウンスされていた第3のレース会場も設定されなかった。各選手とスタッフは準備を進め、8月28日に羽田または成田から中国は北京に向かう。昨年は2戦の中日に航空機による移動があったが、今年は北京首都空港から中国入りした後は地上の移動だけで済むので、エアの乗り継ぎなどのストレスは大きく軽減されそうだ。

第3回大会だった昨年は1位 ワイツ・ボスマンス(ベルギー、BKCPパワープラス)、スティーブ・シェネル(フランス)、ラドミール・シムネク(チェコ、コレンドン・クワドロ)ら欧州トップ選手も少数ながら参加し、アジアのレースといえど表彰台争いは難しいレベルにあった。小坂光の12位が日本人最高位だったが、今年もエントリー上は海外選手が増えながらも日本人選手は入賞を狙えるのではないかと日本チームを率いる菅田純也代表は話している。UCIポイント獲得も大きな目標になる。

選手は以下の11名(順不同)。ベテランから若手まで楽しみなメンバーが揃った。

【選手】
Men Elite(8名)
小坂 光(宇都宮ブリッツエン シクロクロスチーム)
前田 公平(弱虫ペダル サイクリングチーム)
小坂 正則(スワコレーシングチーム)
池本 真也(Frieten)
松本 駿(Team SCOTT)
織田 聖(弱虫ペダル サイクリングチーム)
藤田 拓海(SNEL CYCLOCROSS TEAM)
齋藤 拓真(Team GARNEAU CHAINRING)
Women Elite(3名)
武田 和佳(Liv)
須藤 むつみ(Ready Go JAPAN)、
安田 朋子(SNEL CYCLOCROSS TEAM)

【スタッフ】(5名)
諏訪 孝浩(SNEL CYCLOCROSS TEAM)
佐藤 成彦(弱虫ペダル サイクリングチーム)
日比谷 篤史(弱虫ペダル サイクリングチーム)
菅田 純也(Team GARNEAU CHAINRING)
池本秀紀(宇都宮ブリッツェン シクロクロスチーム)

小坂 光(宇都宮ブリッツエン シクロクロスチーム)のコメント
「3回目の出場となります。今年の出走メンバーのレベルが読めない部分はありますが、昨年の結果から考えるとトップ10には入ることができると考えています。ハイスピードで得意なコースでもあるので、先頭集団で粘り、表彰台を目標に走りたいと思います。」

武田 和佳(Liv)のコメント
「今回のレースでは初の海外参戦になります。昨シーズンから調子を上げてきていることが確認できているため自分がどの位置でどのような動き、対応ができるかチャレンジできることを楽しみに思っていますし、新たな課題を見つけられるチャンスでもありますので全力で挑戦します。応援よろしくお願いします」

前田公平のコメント
「中国のシクロクロス遠征には初参加なのでとても楽しみです。今シーズンは調子が良かったり怪我をしたり慌ただしいシーズンですが、自分のベストな走りをしたいと思います。」

菅田純也(スタッフ)のコメント
「日本からの遠征メンバーが過去最高の人数となり、入賞やより多くのUCIポイントを目標にサポートしたい。また、特に若手選手には国際レースの雰囲気を体感して、自身の競技人生にプラスになる機会にして欲しい。そして日本と中国からアジアでのシクロクロスの交流に繋がるような遠征にしたい」。

シクロワイアードでは日本選手団のレースの模様を現地からのレポートで紹介する予定だ。

text:Makoto.AYANO
photo:masakazu abe

昨年のレースレポートはこちら