2012年の世界王者、フィリップ・ジルベール(ベルギー)が5年間在籍したBMCレーシングを後にする。移籍先は同じくベルギーチームのエティックス・クイックステップだ。



今年のベルギー選手権を制してるフィリップ・ジルベール(BMCレーシング)今年のベルギー選手権を制してるフィリップ・ジルベール(BMCレーシング) photo:CorVos2012年にアルカンシエルを獲得2012年にアルカンシエルを獲得 photo:Kei Tsuji8月17日のエティックス・クイックステップの発表によれば、ジルベールとの契約は2017年の1年間。これまで5年間に渡りBMCレーシングに所属した元世界王者は、FDJ、ロット、BMCに続く自身4つ目のワールドチームへと加入し、これまで通りアルデンヌクラシックでのエースを担うこととなる。

「U23時代にパトリック(ルフェーブル)のチームと契約があったが、遂にエティックスで走るチャンスに恵まれた。僕と共通するレースを得意とするこのチームの一員としてキャリアを継続することができて嬉しい」とジルベールは言う。「今まで在籍したチームに感謝しつつ、これからはキャリアの新しい一章が幕を開ける。これまでの経験をクラシックレースや、チームにとって重要なレースに対して活かしていきたい」。

現在34歳のジルベールが世界選手権を制したのは、BMC移籍初年度である2012年のこと。その前年には史上2人目となるアルデンヌ3連勝(アムステルゴールドレース、フレーシュ・ワロンヌ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ)を達成し、クラシックハンターの名を欲しいままにした。

現在は絶頂期の輝きこそ無いものの、コンスタントに勝利数を重ねており、クラシックでの重要なポジションは変わらない。直近ではベルギーナショナル王者に輝いており、ジュリアン・アラフィリップ(フランス)やダニエル・マーティン(アイルランド)、ゼネク・スティバル(チェコ)、ニキ・テルプストラ(オランダ)、ピーター・ヴァコッチ(チェコ)らとのタッグは強力なものとなるだろう。

パトリック・ルフェーブルGMはジルベールの加入について以下のように語っている。「フィリップはプロトン内で最も注目を集める一人であり、彼の加入はチームにとって大きな意味を持つ。これまで多くの勝利を挙げているし、頭の回転も速い。彼の加入はクラシック班に経験と情熱、戦力の底上げ、そして深みを加えてくれるだろう。彼のモチベーションは今だ高く、我がチームのジャージを纏った彼の走りを強力にサポートするはずだ」。

text:So.Isobe

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