ブエルタ・ア・ブルゴスは再び集団スプリントに持ち込まれ、第1ステージ覇者ダニー・ファンポッペルが今大会2勝目。アルベルト・コンタドールは登りでアタックし、復調をアピールした。



今大会2勝目を飾ったダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ) 今大会2勝目を飾ったダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)  photo:CorVos


ヨヘム・フークストラ(オランダ、ジャイアント・アルペシン)がアタック。ジャコモ・ベルラート(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)が追従するヨヘム・フークストラ(オランダ、ジャイアント・アルペシン)がアタック。ジャコモ・ベルラート(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)が追従する photo:CorVos集団内で走るアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)。終盤にアタックを敢行する集団内で走るアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)。終盤にアタックを敢行する photo:www.vueltaburgos.com危なげなく総合首位を守ったディミトリ・グルージェフ(カザフスタン、アスタナ)危なげなく総合首位を守ったディミトリ・グルージェフ(カザフスタン、アスタナ) photo:www.vueltaburgos.com表彰台に上がるダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)表彰台に上がるダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ) photo:www.vueltaburgos.comスペインはカスティーリャ州で開催中のブエルタ・ア・ブルゴス(UCI2.HC)は折り返しを過ぎた3日目。この日はセダノを出発しビジャルカヨへとゴールする192kmのコースが用意された。全体的にアップダウンが続くコースで、ゴールまでおよそ25kmを残した場所から高低差200mを登って下る3級山岳が控えている。

序盤からハイペースで進行し、その中でジャコモ・ベルラート(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)やヨヘム・フークストラ(オランダ、ジャイアント・アルペシン)を含む5名が逃げを敢行。スタート後1時間の平均スピードが47km/hに達する中、5名はリードを最大2分40秒まで開いた。

しかし集団のペースが落ちなかったことで逃げは最後まで続かず、最後の3級山岳を前にして集団に飲み込まれる。するとテンポを刻む集団からケニー・エリッソンド(フランス、FDJ)がアタック。そこにブエルタ・ア・エスパーニャを目指すアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)がすかさず反応した。

すぐさまエリッソンドを千切ったコンタドールには、後方からジロ・デ・イタリアでステージ優勝を飾っているジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ)とダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ)、ルーベン・フェルナンデス(スペイン、モビスター)、ロイック・ヴリーヘン(ベルギー、BMCレーシング)が合流。先行したものの、スプリントを目論むメイン集団からの逃げ切りは叶わなかった。

チームスカイやエティックス・クイックステップが牽引する集団はハイペースでゴール前へと到達し、最後は左右に連続する直角コーナーを2番手で抜けたダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)が余裕を持って先着。ジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング)らを振り切り、第1ステージに続く今大会2勝目を飾ってみせた。

「最後があまりにもキツかったので勝てるとは思っていなかった。登りでは集団最後尾で苦しんでいたけれど、チームメイトが先頭に引き戻してくれたんだ。自分の登りはあまり悪くないほうだが、スペインの登りはいつもタフだ。とにかくまた1勝できて嬉しい。明日もスプリントの可能性があるので狙っていく」とポイント賞リーダーはレースを振り返っている。



ブエルタ・ア・ブルゴス2016第3ステージ結果
1位 ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)             3h32’04”
2位 ジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング)
3位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、エティックス・クイックステップ)
4位 ピーター・バンスピィブロック(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
5位 クリスティアン・スバラーリ(イタリア、ディメンションデータ)
6位 イブ・ランパート(ベルギー、エティックス・クイックステップ)
7位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
8位 ルーカ・メスゲツ(スロベニア、オリカ・バイクエクスチェンジ)
9位 ジーコ・ワイテンツ(ベルギー、ジャイアント・アルペシン)
10位 アンヘル・マドラソ(スペイン、カハルーラル)

個人総合成績
1位 ディミトリ・グルージェフ(カザフスタン、アスタナ)
2位 ダリオ・カタルド(イタリア、アスタナ)
3位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ)
4位 ジャンニ・メールスマン(エティックス・クイックステップ)
5位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
6位 ダヴィド・デラクルス(スペイン、エティックス・クイックステップ)
7位 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ)
8位 ルーベン・フェルナンデス(スペイン、モビスター)
9位 ゴルカ・イサギーレ(スペイン、モビスター)
10位 イブ・ランパート(ベルギー、エティックス・クイックステップ)
87位 小林海(NIPPOヴィーニファンティーニ)
128位 山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)
8h21’01”


+03”






+4’43”
+12’34”


ポイント賞
1位 ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ) 

山岳賞
1位 ヨヘム・フークストラ(オランダ、ジャイアント・アルペシン)

ヤングライダー賞
1位 マトベイ・マムキン(ロシア、カチューシャ)

チーム総合成績
1位 アスタナ

text:So.Isobe