すべてのグランツールで総合優勝を果たしているヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)が、2017年にバーレーンで新たに立ち上がるバーレーン・メリダに移籍することが正式に発表された。



2度目のジロ制覇を果たしたヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)2度目のジロ制覇を果たしたヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) photo:Kei Tsuji「自分を軸にした強力なチームを立ち上げるプロジェクトにすぐに魅了された。明確なヴィジョンを持つプロジェクトの発案当初からチームを信じてきた。トップ選手が集う強力なチームになるだろう。キャリアにおける新たなアドベンチャーに向け、彼らの信頼や自信が背中を押してくれた。バーレーン・メリダのジャージを着てトップレースで活躍し、彼らの期待に応えたい」と、アスタナからの移籍を決めたニーバリは語る。

ランプレ・メリダのブレント・コープランドGMランプレ・メリダのブレント・コープランドGM photo:Makoto.AYANOバーレーン・メリダはその名の通り中東のバーレーン王国(人口133万人)をベースにした新チーム。バーレーン王室の王子で、同国オリンピック委員会会長を務めるナセル・ビン・ハマド・アル・カリファ王子の発案でプロジェクトが動き出し、2017年のチーム結成に至った。自転車メーカーのメリダがタイトルスポンサーにつくことが決まっている。

現在ランプレ・メリダのGMを務めるブレント・コープランド氏がマネージャーに就任することが発表済み。チームはUCIワールドツアーライセンスの獲得に向けて動いている。

ニーバリ以外の移籍選手は未発表だが、アスタナで現在ニーバリのアシストを務める選手たちや、ランプレ・メリダの選手が多く移籍することが有力視されている。2010年ブエルタ、2013年&2016年ジロ、2014年ツールで総合優勝を飾っているメッシーナの鮫31歳の移籍によってロードレースの勢力図は書き換えられることになりそうだ。

text:Kei Tsuji