ツール・ド・フランスを走った全22チームのロードバイク&TTマシンを、3チームごとに7回にわけて紹介。第2弾ではアスタナのスペシャライズド、AG2Rラモンディアールのフォーカス、IAMサイクリングのスコットをピックアップします。



アスタナ【スペシャライズド S-WORKS TARMAC、S-WORKS SHIV TT(TTバイク)】

ファビオ・アル(イタリア、アスタナ)のスペシャライズド S-WORKS TARMACファビオ・アル(イタリア、アスタナ)のスペシャライズド S-WORKS TARMAC photo:Makoto.AYANO
アルの出身地であるイタリア・サルデーニャ州の州旗をモチーフとしたグラフィックがあしらわれるアルの出身地であるイタリア・サルデーニャ州の州旗をモチーフとしたグラフィックがあしらわれる photo:Makoto.AYANOアルミのリンクを繋ぐことで抵抗を低減したアウターワイヤー「i-Link」を使用するアルミのリンクを繋ぐことで抵抗を低減したアウターワイヤー「i-Link」を使用する photo:Makoto.AYANO


アスタナのバイクサプライヤーは、スペシャライズド。総合系のライダーが多いこともあり、どのライダーもオールラウンドモデル「S-WORKS TARMAC」をメインに使用。エアロロード「S-WORKS VENGE ViAS」を駆るアスタナのライダーは確認できなかった。

ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)のスペシャライズド S-WORKS TARMACヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)のスペシャライズド S-WORKS TARMAC photo:Makoto.AYANO
ハンドル、ステム、シートポストは2014年にツールを制した際に限定生産されたシャークモデルハンドル、ステム、シートポストは2014年にツールを制した際に限定生産されたシャークモデル photo:Makoto.AYANO3大グランツールを制覇したことを記すマークがあしらわれる3大グランツールを制覇したことを記すマークがあしらわれる photo:Makoto.AYANO


なお、変速性能を高めるためなのかリアエンドはスチール製の特別品に換装。ファビオ・アル(イタリア)には出身地サルデーニャ州の国旗を、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)にはサメのニックネームにちなんで海をモチーフとしたスペシャルペイントのマシンが供給された。

パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ)のスペシャライズド S-WORKS TARMACパオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ)のスペシャライズド S-WORKS TARMAC photo:Makoto.AYANOホイールはフレンチブランドのコリマ。ホイールはフレンチブランドのコリマ。 photo:Makoto.AYANO

ディレーラーハンガーはスチール製に換装されているディレーラーハンガーはスチール製に換装されている photo:Makoto.AYANOパワーメーターはSRMのカンパニョーロ4アームタイプパワーメーターはSRMのカンパニョーロ4アームタイプ photo:Makoto.AYANO


コンポーネントは電子式のカンパニョーロSUPERRECORD EPS。パワーメーターはクランク式のSRMで、カンパニョーロ4アーム仕様を採用する。ホイールは長年に渡ってサポートを受けるフレンチブランドのコリマで、カーボンスポーク仕様のMCCシリーズをチョイスするライダーも。組み合わせるタイヤは、スペシャライズドのハイグリップモデルTURBOシリーズ。ハンドル、ステム、シートポストは、FSAのハイエンドに位置づけられるK-FORCEシリーズ。サドルはスペシャライズドで、ペダルはルックKeo Bladeだ。

ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)のスペシャライズド S-WORKS SHIV TTヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)のスペシャライズド S-WORKS SHIV TT photo:Makoto.AYANO
表皮を張り替えロゴを消したフィジーク製と思わしきサドル表皮を張り替えロゴを消したフィジーク製と思わしきサドル photo:Makoto.AYANOなぜか、ピットにはアレクサンドル・ヴィノクロフ大佐のTTバイクがなぜか、ピットにはアレクサンドル・ヴィノクロフ大佐のTTバイクが photo:Makoto.AYANO


TTバイクはロングセラーモデルの「S-WORKS SHIV TT」。ハンドル周りはFSAのエアロパーツ部門であるヴィジョンとしている。



AG2Rラモンディアール【フォーカス IZALCO MAX、IZALCO CHRONO MAX(TTバイク)】

ミカエル・シュレル(フランス、AG2Rラモンディアール)のフォーカス IZALCO MAXミカエル・シュレル(フランス、AG2Rラモンディアール)のフォーカス IZALCO MAX photo:Makoto.AYANO
ロメン・バルデ(フランス)が総合2位に入ったAG2Rラモンディアール。メインバイクは、フォーカスが誇るハイエンドモデル「IZALCO MAX」だ。丸断面のチューブで構成されるシンプルな設計のフレームに、300gを切るフロントフォークを組み合わせ、軽量化を図ったオールラウンドな1台である。

コンポーネントはスラムで、無線式のRED eTapをメインに、eTapでは対応していない28T以上のスプロケが必要となる山岳ステージでは機械式のRED 22を使用。また、ある山岳ステージではプロトタイプのアルミ製ロングゲージを装着したeTapのリアディレーラーが使用されているのが確認された。クランク式のパワーメーターはスラム系列のクォーク製だ。

プロトタイプのアルミ製ロングゲージを装着したRED eTapのリアディレーラープロトタイプのアルミ製ロングゲージを装着したRED eTapのリアディレーラー photo:Makoto.AYANO「Blips」をスプリンタースイッチとして使用「Blips」をスプリンタースイッチとして使用 photo:Makoto.AYANO

ホイ-ルにはジップを採用するホイ-ルにはジップを採用する photo:Makoto.AYANO山岳ステージでは、最大32Tに対応する機械式変速のRED 22が多く使用された山岳ステージでは、最大32Tに対応する機械式変速のRED 22が多く使用された photo:Makoto.AYANO


ホイ-ルはジップで、303や404をメインに使用。組み合わせるタイヤはプロ供給専用のコンチネンタル COMPETITION PRO LTD。ハンドルとステムもジップから供給を受けるが、大きな開口部が特徴のシートポストはCONCEPT CPX PLUSというフォーカスのオリジナル品。サドルとバーテープはフィジーク
、ペダルはルック Keo Blade、ボトルとケージはエリートとしている。

TTバイクはフォーカス IZALCO CHRONO MAXTTバイクはフォーカス IZALCO CHRONO MAX photo:Makoto.AYANO
パワーメーターはスラム系列のクォーク。TTでは多くのライダーがエアロチェーンリングを使用するパワーメーターはスラム系列のクォーク。TTでは多くのライダーがエアロチェーンリングを使用する photo:Makoto.AYANOeTapの変速スイッチ「Blips」を取り付け、操作性を高めているeTapの変速スイッチ「Blips」を取り付け、操作性を高めている photo:Makoto.AYANO


TTバイクは、ヘッドチューブと一体化したステムや、エアロタイプのVブレーキなど、トレンドの設計を網羅した「IZALCO CHRONO MAX」。昨年のツールではコンポーネントが機械式のRED 22だったが、今ツールではRED eTapとなっている。eTapの変速スイッチ「Blips」をDHバー先端とベースバーの計4箇所に取り付け、ハンドルのどこを握っていても変速できるセッティングとされていた。



IAMサイクリング【スコット FOIL、ADDICT、PLASMA 5(TTバイク)】

ヤルリンソン・パンタノ(コロンビア、IAMサイクリング)のスコット ADDICT TEAM ISSUEヤルリンソン・パンタノ(コロンビア、IAMサイクリング)のスコット ADDICT TEAM ISSUE photo:Makoto.AYANO
コロンビア人クライマーのヤルリンソン・パンタノの活躍が光ったIAMサイクリング。バイクサプライヤーはチームと同じくスイスを拠点とするスコット。今大会では軽量クライミングモデルの「ADDICT」がメインで使用された他、エアロロードの「FOIL」をチョイスするライダーもいた。

コンポーネントは、シマノDURA-ACEでペダルまで統一され、リアディレーラーのプーリーはサイクリングセラミックス社の製品に換装されている。パワーメーターはプロチームの定番であるクランク式のSRM。ホイールはDTスイスのRCシリーズで、55mmハイトや38mmハイトを中心に、コースプロフィールに応じて使い分けていた。組み合わせるタイヤはプロ供給専用のコンチネンタル COMPETITION PRO LTDだ。

トライアスロン界でシェアの高いISMのサドルを使用するライダーもトライアスロン界でシェアの高いISMのサドルを使用するライダーも photo:Makoto.AYANOFOILの超大径コラムに対応するシンクロスの専用ステムFOILの超大径コラムに対応するシンクロスの専用ステム photo:Makoto.AYANO

プーリーはサイクリングセラミックス社のものに換装されるプーリーはサイクリングセラミックス社のものに換装される photo:Makoto.AYANOホイールはDTスイスを採用するホイールはDTスイスを採用する photo:Makoto.AYANO

オリバー・ナーセン(ベルギー、IAMサイクリング)のスコット FOIL TEAM ISSUEオリバー・ナーセン(ベルギー、IAMサイクリング)のスコット FOIL TEAM ISSUE photo:Makoto.AYANO
ハンドル、ステム、シートポスト、サドル、バーテープに至るまで、コックピット系パーツはスコット傘下のパーツブランドであるシンクロスで固められる。ただ、中にはトライアスロン界でシェアの高いISM社のサドルを使用するライダーも。ボトル&ケージはエリートを採用する。

TTバイクは、スコットが誇る空力テクノロジーを駆使し設計された「PLASMA 5」。組み合わせるリア用ディスクホイールは、DTスイスとライトウェイトとコラボレーションした「RRC 2.0 DISC DICUT」のように見える。だが、ライトウェイト関係者からの情報によると、IAMサイクリングはライトウェイトのディスクホイール「AUTOBAHN」をツール開幕前に自費購入したのだとか。真相は不明だ。

IAMサイクリングのスコット PLASMA 5 TEAM ISSUEIAMサイクリングのスコット PLASMA 5 TEAM ISSUE photo:Makoto.AYANO



photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto

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