フルームやキンタナ、コンタドール、チャベスらがブエルタ出場予定

8月20日にガリシア地方で開幕する第71回ブエルタ・ア・エスパーニャには豪華な布陣が揃う可能性が高い。ツール・ド・フランスで総合争いを繰り広げたフルームやキンタナ、リタイアしたコンタドール、さらにはジロ・デ・イタリアで活躍したチャベスやクルイスウィクが出場を示唆している。

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2014年ブエルタの総合表彰台に立つファビオ・アル（イタリア、アスタナ）、ホアキン・ロドリゲス（スペイン、カチューシャ）、ラファル・マイカ（ポーランド、ティンコフ・サクソ） photo:CorVos

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ツールを走るクリス・フルーム（イギリス、チームスカイ）やナイロ・キンタナ（コロンビア、モビスター） photo:TDWsport/Kei Tsujiツールで総合優勝を飾ったクリス・フルーム（イギリス、チームスカイ）はブラジルに渡り、8月6日のリオ五輪ロードレースと8月10日の同タイムトライアルに出場予定。その後ヨーロッパに戻り、8月20日に開幕するブエルタに出場する。チームスカイのデイヴ・ブレイルスフォードGMが明らかにした。

アルベルト・コンタドール（スペイン、ティンコフ） photo:Kei Tsuji1963年のジャック・アンクティルと1978年のベルナール・イノーだけが果たしているツール＝ブエルタ同年制覇に挑むフルーム。チームスカイからはミケル・ランダ（スペイン）も出場予定だ。エースとしてジロに挑みながら第10ステージでリタイアし、ツールでアシストを務めたランダをチームスカイのエースに据える可能性もある。

エステバン・チャベス（コロンビア、オリカ・バイクエクスチェンジ）とステフェン・クルイスウィク（オランダ、ロットNLユンボ） photo:Kei Tsujiツールを総合3位で終え、リオ五輪をパスするナイロ・キンタナ（コロンビア、モビスター）がブエルタで再びチームスカイに勝負を挑む。ツールの序盤ステージで落車して途中リタイアに終わったアルベルト・コンタドール（スペイン、ティンコフ）もブエルタのスタートラインに並ぶ予定。フルームとコンタドールはツールを落車リタイアした2014年のブエルタで総合争いを繰り広げ、最終的にコンタドールが勝利している。

他にもジロ総合2位のエステバン・チャベス（コロンビア、オリカ・バイクエクスチェンジ）や同総合4位ステフェン・クルイスウィク（オランダ、ロットNLユンボ）の出場も有力視されている。6度目のツール完走を果たした新城幸也（ランプレ・メリダ）や別府史之（トレック・セガフレード）にも出場の可能性があり、2016年のグランツール最終戦に相応しいラインナップになることは間違いない。

今年1月に発表されている通り、第71回大会はスペイン北西部に位置するガリシア地方で開幕する。登場する山頂フィニッシュは10ステージで、ブエルタらしい山岳比率の高いコースレイアウトが設定されている。

text:Kei Tsuji