トレック・セガフレードの選手たちが愛用するボントレガーのエアロヘルメット「BALLISTA Asia Fit」に安全技術MIPSが搭載された新モデルが登場した。MIPSは万が一、落車してしまった際に脳へのダメージを軽減させるテクノロジーだ。



ボントレガー Ballista Asia Fit(Trek Segafredo)ボントレガー Ballista Asia Fit(Trek Segafredo) (c)トレック・ジャパン
別府史之やバウク・モレマ、ファビアン・カンチェラーラらトレック・セガフレードの選手が着用するエアロヘルメット「BALLISTA(バリスタ)」。コンピューターによるCFD解析や低速風洞実験、そしてプロのフィードバックをもとに開発し、エアロダイナミクスと通気性の両立を追求したヘルメットである。

丸みを帯びた、滑らかなシェルデザインは空気抵抗の低減に貢献。前頭部に3つ、後頭部に6つ備えられたベンチレーションホールと、内部のエアフローチャネル(溝)が通気性を向上させている。そのクーリング性能の高さは、トレック・セガフレードの選手が、山岳があるレースや気温が高いレースで使用することからも証明されている。

シェル内部にライナーを一枚挟みこむことで、回転衝撃を軽減させようとするMIPSテクノロジーシェル内部にライナーを一枚挟みこむことで、回転衝撃を軽減させようとするMIPSテクノロジー (c)トレック・ジャパン
今回登場した新モデルは、従来のBALLISTAに安全技術として徐々に浸透しつつあるMIPSテクノロジーを搭載したもの。MIPSのポイントはシェル内部に1枚のシートが挟み込まれること。落車時に頭部が受ける回転衝撃を、シェル内部に装着するシートが動きいなすことで、脳へのダメージを軽減してくれるというテクノロジーだ。効果がわかりやすいものではないが、万が一のために用意していて損することは無いだろう。

もちろん帽体自体のプロテクション性能も優れている。高い圧力を掛けることで強度を高めるEPS製法によって成型されたインナーシェルに、ポリカーボネート製のアウターシェルを組み合わせることで、厳格な安全基準CE EN1078をクリアする保護能力を実現。JCF公認も取得しており、国内公式レースで使用することができる。

なめらかな造形のアウターシェルなめらかな造形のアウターシェル MIPS搭載モデルを表すシールが貼られているMIPS搭載モデルを表すシールが貼られている (c)トレック・ジャパン

AgIONコーティングにより、不快な匂いの発生を抑制したインナーパッドAgIONコーティングにより、不快な匂いの発生を抑制したインナーパッド アジャスターは縦に3段階で調整可能だアジャスターは縦に3段階で調整可能だ


シェル内部の設計はアジアンフィットとされており、丸型の日本人頭でも被りやすいよう配慮されている。クロージャーにはスタンダードモデル「Velocis」と共通で、周囲方向には約2mm間隔で、縦には3段階で調整可能なダイヤル式の「Headmaster II」を採用する。

サイズはS/M(51~58cm)とM/L(55~61cm)の2種類だ。カラーはBlack、Trek-Segafredo、Visibility Yellow、Red/Whiteという4種類。価格は25,000円(税込)。「クラッシュリプレイスメントプログラム」の対象モデルとなっており、購入後1年以内であればヘルメット破損時に無償で交換が可能だ。ヘルメットの交換時には、購入した際のレシートが必要となる。



ボントレガー Ballista Asia Fit MIPS
安全規格:CE EN1078、JCF
フィッティングシステム:Headmaster 2
サイズ:S/M(51~58cm)、M/L(55~61cm)
カラー:Black、Trek-Segafredo、Visibility Yellow、Red/White
重量:S/M(270g)、M/L(310g)
価格:25,000円(税込)