完璧なリードアウトトレインから飛び出し、ゴールラインを攫ったのは黄色のリーダージャージ。フェルナンド・ガヴィリアが今大会2勝目を掴んだ。



集団内で走る別府史之(トレック・セガフレード)集団内で走る別府史之(トレック・セガフレード) photo:tourdepologne.pl


7名の逃げグループが逃げる7名の逃げグループが逃げる photo:tourdepologne.pl終盤にアタックしたゼネク・スティバル(チェコ、エティックス・クイックステップ)終盤にアタックしたゼネク・スティバル(チェコ、エティックス・クイックステップ) photo:tourdepologne.plフェルナンド・ガヴィリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ)が伸びるフェルナンド・ガヴィリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ)が伸びる photo:tourdepologne.plフェルナンド・ガヴィリア(コロンビア)とエティックス・クイックステップのチームメイトたちフェルナンド・ガヴィリア(コロンビア)とエティックス・クイックステップのチームメイトたち photo:tourdepologne.plポーランドで開催中のツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)は4日目。ポーランドの最も南東に位置するポトカルパチェ県の県都、ジェシュフの街へと至る218kmがコースに選ばれた。

コース中盤と後半には2級山岳が5か所用意されているが、最後に用意された1周6kmのサーキットコースはほぼフラット。ここを3周回=18kmを走りフィニッシュラインに飛び込むため、この日もゴールスプリントが予想されていた。

序盤からアレッサンドロ・トネッリ(イタリア、バルディアーニ・CSF)やヤロスラフ・マリチャ(ポーランド、CCCスプランディポルコウィチェ)を含む5名が逃げたものの、勝利を狙う総合首位のフェルナンド・ガヴィリア(コロンビア)を抱えるエティックス・クイックステップが徹底的にコントロールしたため、逃げ切りのチャンスは見出せない。

連続する山岳ポイントを獲得したトネッリはこの日終了時点での山岳賞を決めている。

残り20km地点で逃げが捉えられると、ここから逃げ切りを狙うアタックが断続的に掛かり始める。まずはゼネク・スティバル(チェコ、エティックス・クイックステップ)が、続いてケニー・エリッソンド(フランス、FDJ)らが仕掛けたものの、いずれも集団を引き離すには至らない。

最終盤にはベルギーチャンピオンのフィリップ・ジルベール(BMCレーシング)が抜け出すものの、エティックス主導の集団に飲み込まれた。

エティックストレインはボブ・ユンヘルス(ルクセンブルク)、ダヴィデ・マルティネッリ(イタリア)、ニコラス・マース(ベルギー)と順調にリードアウト要員を切り離し、真っ先に仕掛けたルーカ・メスゲツ(スロベニア、オリカ・バイクエクスチェンジ)に合わせてガヴィリアが発進。ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)らの追い上げは届かず、トップスピードを維持したガヴィリアのガッツポーズが決まった。

「昨日落車してしまい、首が痛くてあまり調子も良くなかった」と語るガヴィリア。「でもチームメイトが素晴らしい仕事をこなしてくれたので、しっかり自分の仕事を成し遂げたいと思ったんだ。スプリントではメスゲツの追い上げに負けるかと思ったけれど、今日の僕には脚があった。ギアを上げてスピードを維持できた」と加えたガヴィリアはさらにボーナスタイムを追加し総合首位を守っている。



ツール・ド・ポローニュ2016第4ステージ結果
1位 フェルナンド・ガヴィリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ) 5h12’56"
2位 ルーカ・メスゲツ(スロベニア、オリカ・バイクエクスチェンジ)
3位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)
4位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、IAMサイクリング)
5位 ダニー・ファンポッペル(オランダ、トレック・セガフレード)
6位 ジーコ・ワイテンツ(ベルギー、、ジャイアント・アルペシン)
7位 タイス・ベノート(ベルギー、ロット・ソウダル)
8位 エンリーコ・バッタリン(イタリア、ロットNLユンボ)
9位 クリスティアン・スバラーリ(イタリア、ディメンションデータ)
10位 ケヴィン・レザ(フランス、FDJ)

個人総合成績
1位 フェルナンド・ガヴィリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ)
2位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)
3位 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)
4位 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)
5位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、IAMサイクリング)
6位 ロマン・マキン(ロシア、ガスプロム・ラスヴェロ)
7位 サーシャ・モードロ(イタリア、ランプレ・メリダ)
8位 フローリス・ゲルツ(オランダ、BMCレーシング)
9位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシング)
10位 カミル・ジエリンスキー(ポーランド、ポーランドナショナルチーム)
17h19’22”
+19”
+22”
+25”
+26”







ポイント賞
1位 フェルナンド・ガヴィリア(コロンビア、エティックス・クイックステップ)

山岳賞
1位 アレッサンドロ・トネッリ(イタリア、バルディアーニ・CSF)

チーム総合成績
1位 チームスカイ

text:So.Isobe