イタリアはトリノを拠点とするパーツブランド、3Tからタイムトライアル用の新型ハンドル「REVO」シリーズが登場した。ベースバーの設計を見直すことで、ブレーキやハンドル操作の際の安全性を高めたことが特徴だ。



3T REVO LTD3T REVO LTD (c)アキコーポレーション
3T REVO TEAM3T REVO TEAM (c)アキコーポレーション3T REVO TEAM STEALTH3T REVO TEAM STEALTH (c)アキコーポレーション


他に先駆けていち早くブルホーンバーを開発し、1984年にはフランシスコ・モゼールのアワーレコード更新に貢献した3T。そんなエアロハンドルのパイオニアとも言うべき同社より今回登場したのが、画期的な新モデル「REVO(レヴォ)」シリーズである。

その特長は、ベースバーをセミドロップの様な設計としたこと。一般的なブルホーンバーでは、ステムクランプ部から伸びるウィング部よりも前に持ち手が位置しているが、「REVO」シリーズではウィング部分の後方に持ち手を移動させた「REVERSE TAKEOVER」という新設計を採用。強い前荷重になった際にも、手がウィング部に引っかかるようになり、ブレーキングやハンドル操作の際の安全性が向上。紙やすりを張るなどプロのTTバイクに見られる滑り止め加工の必要はなくなるのだ。

セミドロップバーの様なベースバーの設計「REVERSE TAKEOVER」によって安全性を高めたセミドロップバーの様なベースバーの設計「REVERSE TAKEOVER」によって安全性を高めた (c)アキコーポレーション各部を翼断面とし、空力性能を高めた各部を翼断面とし、空力性能を高めた (c)アキコーポレーション

3T REVOシリーズ3T REVOシリーズ (c)アキコーポレーション調整可能な箇所を6つ設け、フィッティング性を高めた調整可能な箇所を6つ設け、フィッティング性を高めた (c)アキコーポレーション


その新規性は、優れた工業製品に与えられるドイツの「reddot award(レッドドットデザイン賞)」も注目するところ。5,200もの登録製品と技術革新の中から「REVO」シリーズは見事に権威あるデザイン賞を獲得した。

扁平形状とされている箇所は、UCI(国際自転車競技連合)の3:1レギュレーションに適合させながら、空気抵抗を低減。アームレストの高さ、間隔、回転角、エクステンションの高さ、間隔、突き出しという6点が調整可能で、それぞれ調整幅は大きく取られていることから、理想とするライディングポジションをとことん追求できる。エクステンションはSベンドが標準で付属。ベースバー部は幅400mm(芯-芯)で、各社のTT用ブレーキレバーが取り付け可能だ。



「REVO」シリーズは、トップレンジ「LTD」とプロユースのセカンドグレード「TEAM」の2グレードで展開される。両グレードとも基本的なスペックは共通。「LTD」はエクステンションバーとベースバーの双方がカーボン製で、重量は700gをマーク。ノーマルとステルスの2カラーが用意される「TEAM」はアルミ製エクステンションバーにカーボン製ベースバーという組み合わせで、重量は770gだ。取り扱いはアキコーポレーション。



3T REVO LTD
ベースバー素材:HMカーボン
エクステンション:Sベンド
エクステンション素材:カーボン
クレードル素材:アルミ
ステムクランプ径:31.8mm
ベースバー幅:400mm(芯-芯)
パッド素材:ネオプレーン
重量:700g(エクステンション高さ最低時)
パッド高さ調整幅:30~97mm
パッド間隔調整:220~340mm
リーチ調整幅:20~70mm
価 格:125,000円(税抜)

3T REVO TEAM、TEAM STEALTH
ベースバー素材:カーボン
エクステンション:Sベンド
エクステンション素材:アルミ
クレードル素材:アルミ
ステムクランプ径:31.8mm
ベースバー幅:400mm(芯-芯)
パッド素材:ネオプレーン
重量:770g(エクステンション高さ最低時)
パッド高さ調整幅:30~97mm
パッド間隔調整:220~340mm
リーチ調整幅:20~70mm
税抜価格:
85,000円(TEAM)
90,000円(TEAM STEALTH)