イギリスのチームスカイがツール・ド・フランスの出場メンバーを発表した。2年連続3度目のマイヨジョーヌ獲得を狙うクリス・フルーム(イギリス)を強力なメンバーがサポートする。



集団の先頭を固めるチームスカイ集団の先頭を固めるチームスカイ photo:Tim de Waele


クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:Tim de Waele「ツール・ド・フランスは今も昔も最高峰のロードレース。今年は良いコンディションで、強力なチームを味方につけて挑むことができる。レースの中でも外でも信頼の置ける選手ばかりだ。過去の成績に関係なく、新しいツールに挑む気持ちはどの選手も一緒。今年は今まで以上に勝利を渇望している」。そう語るのは2013年と2015年にツール制覇を果たし、ディフェンディングチャンピオンとして、そしてチームスカイのリーダーとしてグランデパールを迎える31歳のフルームだ。

ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) photo:Tim de Waele「チームの中には現状に満足している独りよがりな雰囲気なんて存在しない。再び勝利を掴むためにどれだけの努力が必要かを我々は知っている。そのためにハードなトレーニングをこなしてきた。挑戦に向けて準備はできている。数百万の観客が集まる特別なレースで戦うことが今から楽しみだ」。

ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) photo:Kei Tsuji山岳ステージでフルームをサポートするのは、ジロ・デ・イタリアを途中リタイアしたミケル・ランダ(スペイン)やジロ山岳王のミケル・ニエベ(スペイン)、リエージュ覇者ワウト・ポエルス(オランダ)、セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア)、そしてゲラント・トーマス(イギリス)ら。他チームに移ればエースの座が確約されるような精鋭ぞろいだ。

平坦ステージではイアン・スタナード(イギリス)やルーク・ロウ(イギリス)、世界TTチャンピオンのヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ)らがフルームをプロテクトする。スプリンターを省いたメンバー構成であり、フルームの総合優勝だけに的を絞っている。

今回のメンバー選考についてチームスカイのデイヴ・ブレイルスフォード代表は「毎年コースの特性が変わるため、慎重にメンバーを選ぶ必要があった。様々な状況に対応可能なメンバーで構成されている。クリスをリーダーとして才能あふれる選手たちを集めた。メンバー全員がマイヨジョーヌ獲得という目標のために走る」と説明する。

クリテリウム・ドゥ・ドーフィネで体調を崩したミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド)はメンバー入りならず。これまで16回グランツール(ツールは7回)に出場し、ブエルタ・ア・エスパーニャ総合5位の経験をもつニコラス・ロッシュ(アイルランド)もメンバーから外れている。



ツール・ド・フランス2016チームスカイメンバー
クリス・フルーム(イギリス)
セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア)
ヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ)
ミケル・ランダ(スペイン)
ミケル・ニエベ(スペイン)
ワウト・ポエルス(オランダ)
ルーク・ロウ(イギリス)
イアン・スタナード(イギリス)
ゲラント・トーマス(イギリス)

text:Kei Tsuji