6月12日に中国・太原で開催されたBMXアジア選手権大会。男子エリートでは吉村樹希敢(じゅきあ)が優勝し、日本チームが3年連続で表彰台を独占。男子ジュニアでは山口大地が連覇を達成、女子ジュニアでは初出場の畠山紗英が優勝を果たした。監督として帯同した三瓶将廣氏のレポートを紹介しよう。



男子エリート決勝 日本勢が上位を占める(左から3位の松下、優勝の吉村、2位の吉井)男子エリート決勝 日本勢が上位を占める(左から3位の松下、優勝の吉村、2位の吉井) (c)全日本BMX連盟
2016年BMXアジア選手権大会が中国・太原にて開催されました。2004年に建設された今大会会場は、2006年に初のBMXアジア選手権大会が開催され、2008年にはアジア初のBMX世界選手権大会も開催されるなど、アジアでは数少ない世界基準のコースです。

今年は参加国6カ国と少なめでしたが、日本からは9名の選手が参加し、全カテゴリーでのタイトル獲得を狙いました。ジュニアカテゴリーでは、アジア選手権大会初参戦となる畠山紗英(CREDIT Racing/大阪府)が女子クラスで優勝しました。男子は昨年に続き山口大地(帝京長岡高等学校/新潟県)が優勝し2連覇を達成しました。2位には池上泰地(Team Kuwahara/大阪府)が入賞し、日本チーム1-2フィニッシュとなりました。

女子ジュニア 優勝した畠山紗英の走り女子ジュニア 優勝した畠山紗英の走り (c)全日本BMX連盟男子エリート表彰式(左より2位の吉井、優勝の吉村、3位の松下)男子エリート表彰式(左より2位の吉井、優勝の吉村、3位の松下) (c)全日本BMX連盟

男子ジュニア表彰式(左:2位の池上、中央:優勝の山口)男子ジュニア表彰式(左:2位の池上、中央:優勝の山口) (c)全日本BMX連盟2016BMXアジア選手権中国大会 日本代表選手団2016BMXアジア選手権中国大会 日本代表選手団 (c)全日本BMX連盟


エリートカテゴリーは予選から中国チームに先行を許す場面が続き、女子クラスは決勝でも攻略することができず、日本の瀬古遥加(至学館大学/三重県)は5位でレースを終えました。

エリート男子は日本より4名の選手が決勝へ進出、吉村樹希敢(CREDIT Racing/大阪府)が優勝し自身初のエリートアジアタイトルを獲得しました。2位には吉井康平(MXインターナショナル/東京都)、3位に松下巽(早稲田大学大学院/神奈川県)が入り、3年連続で日本チームが表彰台を独占し、タイトルを守りきりました。

年々レベルの上がるアジア圏のBMXレースですが、今後もシーンをリードし、8月に控えるリオ五輪でもしっかりとパフォーマンスを発揮できるよう引き続きサポートしていきます。今大会もたくさんのご声援いただき、ありがとうございました。



2016BMXアジア選手権中国大会 結果

男子エリート
1位 吉村樹希敢(CREDIT Racing/大阪府)
2位 吉井康平(MXインターナショナル/東京都)
3位 松下巽(早稲田大学大学院/神奈川県)
6位 長谷川勇斗(流通経済大学/茨城県)
予選敗退 三瓶貴公(サイバー大学/神奈川県)

男子ジュニア
1位 山口大地(帝京長岡高等学校/新潟県)
2位 池上泰地(Team Kuwahara/大阪府)
3位 Miao Run Peng(中国)


女子エリート
1位 Lu Yan(中国)
2位 Zhang Ya Ru(中国)
3位 Hao Cui(中国)
5位 瀬古遥加(至学館大学/三重県)

女子ジュニア
1位 畠山紗英(白鵬女子高等学校/神奈川県)
2位 Wong Meng Yao(中国)
3位 Weng Pei Pei(中国)


帯同スタッフ
監督 三瓶将廣(連盟BMXーチ/一般社団法人Systematic BMX)
メカニック 光武正勝(連盟強化支援スタッフ/株式会社マルイ)

photo&text:全日本BMX連盟